Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「レスリングオブザーバーのスターレーティングとは何か」です!


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筆者のようなオールドファンが最近、テレビ朝日系列で新日本プロレス中継を見ていてギョッと驚くことに、実況アナウンサーが「オメガ対オカダの前回の試合が、米国のレスリングオブザーバー誌でファイブスターを獲得」などと、ごくふつうに口走っているということがある。

ギョッとするというのは、オブザーバー誌といえば、プロレスのいわゆる“お約束”を守るタイプのメディアではなく、もっぱら業界関係者がビジネスに役立てたり、お約束に飽き足らないハードコアなファンが趣味を深めるために読むような、あくまでプロ向きの非常に現実的な内容のニュースレターであって、テレビ中継で広く言及されるような種類のものではないと思われるからである(むしろ、本来は広く言及してはいけない話題なのではないかという気さえする)。

しかし近年、新日本プロレスのリング上が充実してくるにつれ、本来は5スターで満点のはずのレスリングオブザーバーのスターレーティングで、6スター、7スターといった異常な高評価の試合が連発されるようになると、こうした高評価への是非論を含めて、米国でもオブザーバーのスターレーティングへの注目が急上昇、レーティングの結果だけが一人歩きし始めるという状況を呈しているのだ。高評価のレーティングがさらに試合の人気を高めるという好循環を作り出し、これが米国での新日本人気の上昇の一因となっているといっても過言ではない状況となっている。筆者に目には、すっかりポップになったスターレーティングの一人歩きが、ついにテレビ朝日にまで逆輸入されてきているように感じられるのだ。

まるで、新しいブロードウェイ・ミュージカルの評価にニューヨークタイムスの文化面の評論が決定的な影響を与えるように、あるいはミシュランの星印の数がレストランの品格を引き上げるように、もしくは大御所映画評論家ロジャー・エバートがどんな評価をするかによって新作映画の興行収入に差が付くように、プロレスの評価といえばオブザーバーのスターレーティングを見よ、という相場ができつつあるのである。

しかしみなさんは、スターレーティングの評価項目や評価方法など、具体的な中身についてはどの程度ご存じであろうか。


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