Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「悪いヤツほど得をする? 米MMA反則事情」です!
宴もたけなわのワールドカップ2018ロシア大会。筆者のようなサッカー音痴でも、さすがにワールドカップくらいは、と思って要領も得ないままに観戦してみると、思わずニヤリとさせられることにシミュレーション(ファールされたふりをすること)がある。あたかもプロレスで大技を食らってセールをするがごとく、もんどり打って苦しむサッカー選手たち。ありもしないファールをでっちあげるわけだから、プロレスラーも顔負けの表現力である。もっとも、本当に負傷をして試合を退く選手もいないわけではないので、ちょっとした底が丸見えの底なし沼である。
翻ってMMAの反則に関する最近の事情はどのようになっているのであろうか。米大手スポーツサイト『ブリーチャー・レポート』が、MMAによくあるさまざまな反則についてまとめている。
●目つぶし
目つぶしは最近のMMAでは問題にされることが多い反則である。そもそもMMAファイターはオープンフィンガーグローブを着用していることから、指が露出しており相手の目に入りやすい。しかもいったん指が相手の目に入れば、目に重大な障害をもたらす可能性もある。
最新のMMAユニファイドルールでは、相手に指を向けた状態で打撃を行うことが反則と定められるなど、目つぶし攻撃を厳しく防止しようという気運が高まっている。
それでも、今年2月に行われたUFC 221では、ホラー映画もビックリの目つぶし攻撃が見られた。ジェイク・マシューズが中国のリー・ジャンリンをギロチンチョークに捉えたところ、ジャンリンがチョークから逃れようと、両手でマシューズの顔を持ち、苦し紛れに指を目に突っ込み始めたのだ。思わず技を解いたマシューの目からは血が流れ落ちる。
この試合を解説していたジミー・スミスは、「これはひどい。プロレスと代わらない。これではアブドーラ・ザ・ブッチャーじゃないか」と激怒していた(もっともブッチャーが相手の目を本当につぶしたことはないが)。
この試合は結局、マシューズが判定勝ちを収めたのだが、リーのこの反則行為に対してレフリーは、なぜか減点を行われなかった。また、全体として熱戦であったことは確かだったため、UFCも両選手にベストファイトボーナスを支給したのである。
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