Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「元UFCファイター、レスリー・スミスが労働組合結成に大奔走!」です!
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ただのトンパチか、それともMMA業界のジャンヌ・ダルクか? 元UFCファイター、レスリー・スミスが労働組合結成にたったひとりで大奔走!
2017年5月にラスベガスで開催されたUFCアスリート・リトリート(UFCファイター全員参加の研修慰安イベント)にゲストとして招聘(しょうへい)され講演を行ったNBAスーパースターのコービー・ブライアントに、「UFCファイターが労働組合を結成することについてどう思いますか」と決然と質問を投げかけた女子選手がいた。レスリー・スミス(35)である。社長もオーナーも顔をそろえる会社主催のイベントで、会社への背信と見なされても仕方のないような質問を堂々とやってのけるスミスのトンパチぶりを、多くの米MMAメディアは馬鹿負けのような驚きをもって報じたものだった。
ちなみにブライアントも、慌てず騒がず、ニッコリほほ笑んで次のように答えたというから役者が違う。
「皆さんが歩調を合わせて1つになれば、このスポーツはますますよいものになりますよ。今の世代だけではなく、これから将来の世代にとっても役に立ちます。労働組合は非常に重要です」
2016年ごろ、MMAファイターの労働組合結成はホットなトピックスだった。しかし、プロ野球の敏腕エージェント、ジェフ・ボリス氏が主導したProfessional Fighters Association、ベラトール創業者ビヨン・レブニーが立ち上げたMMA Athletes Associationは共に、立ち上げこそ笛や太鼓の騒ぎだったものの、これといった実績を残すことなく静かに活動を収束させている。
どちらの団体にも参加をしていたスミスは、「どうもそもそもの目的がおかしい、労働組合活動は選手主導でなければ動かない」と感じていたという。
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