元K-1イベントプロデューサーの谷川貞治氏(以下、いつものように「谷川さん」で)が、再び表舞台に出てきている。
 ベースボール・マガジン社から著書『平謝り K-1凋落、本当の理由』を出版し、それにともないトークイベントも開催。そこで新イベント、新媒体の立ち上げを語ったりもしているそうだ。
 しかし『平謝り』ってタイトルは凄いと思う。表紙は背広姿の谷川さんがペコリと頭を下げている写真。むしろ「それ、謝る気ないだろ!」とツッコミたくなる感じなわけである。このあたり、谷川さんだけでなく編集担当の朝岡秀樹さん(元格通編集長)のセンスでもあるような気がするが。
 実際に読んでみると、確かに謝っている。なにかというと謝っている。しかしこれは、やはり“謝罪の書”ではない感じだ。付け加えると、K-1の“暗黒面”をさらけ出すような、いわゆる暴露本でもない。
 綴られているのは、ベースボール・マガジン社入社