格闘技ライターの橋本宗洋氏をゲストに配信されたDropkickニコ生配信。その一部を再構成してお送りいたします!テーマは「那須川天心vs武尊」「高山善廣」です。
――高田延彦の舌禍事件もあって、最近の格闘技界は「那須川天心vs武尊」を口に出しちゃいけない雰囲気になってますね。
――高田延彦の舌禍事件もあって、最近の格闘技界は「那須川天心vs武尊」を口に出しちゃいけない雰囲気になってますね。
橋本 俺らは言っていいでしょ?(笑)。
――「那須川天心vs武尊、見たい!」と口にしたら誰かに怒られるんじゃないかってくらいビクビクしてますよ(笑)。ボクは「キックぼんやり層」だから、詳しく調べたわけじゃないんですけど。あらゆる媒体のK−1ファイターの記事に「那須川天心」という単語は出てきてないですよね?
橋本 全部を見たわけじゃないけど、煽るような記事はないし、K-1と那須川を絡めて書くこともないと思う、いまは。
――けっこうな緊張関係。
橋本 前に那須川天心がチケットを買って新生K−1の会場にやって来て、試合後花道を引き上げる武尊に「やろう」と声をかけてね。そのあと那須川天心はツイッターで「試合を約束しました」って一方的に書いたんですよ。
――那須川天心から感じるUインター魂(笑)。
橋本 で、K−1側は一夜明け会見で「こういうことは団体やジムを通して進めるもの」みたいに苦言を呈してね。公式にはそこまでじゃない? まあ実際オレもね、那須川天心ほどの逸材にですよ、ファンに混じって無理矢理タッチして「やろうと約束しました」ってさあ、誰がこんな情けないことをやらせたんだって思ったよ。堂々としててくれよって。
――あの当時の那須川天心のバリューからすれば、ゲリラ的手法に出るしかなかったんでしょうね。下の人間が体制をシュートする。猪木さんが馬場さんに、その猪木さんが前田日明に、その前田日明が……という昔からの定番で。
橋本 まあ、K−1側との交渉が不首尾に終わったんだろうけど、だからってそんなゲリラなことをやらせるなよって。
――そして今回の高田劇場ですね。「キック界の二人のスーパースター武尊VS天心は今しかない! 格闘技に携わる人間としてこんなスーパーファイトをイタズラに時間を費やし鮮度を劣化し、戦う側のモチを壊し、大人の事情で見る側に絶望感を抱かせる大罪はあってはならぬと思う、なんのためにこの仕事をしてるのか原点に帰りましょう!奇跡」とツイートしたんですね。ボクはこのツイートを読んでまず思ったのは「高田さん、アナタは田村潔司がヴァンダレイ・シウバに挑戦するときになんておっしゃいましたか?」と。
橋本 あ、怒ってたよね。なんて言ってたっけ?
――「桜庭が預けたヴァンダレイ・シウバ銀行の預金を、カードを拾って引き出そうとしている」ですよ! これぞ戦う側のモチベーション破壊だ(笑)。
橋本 凄い表現だね(笑)。
――高田本部長の「那須川vs武尊やろうぜ」ツイートは大反響で。ところが数日後に「RIZIN統括本部長である私が、先日他団体であるK-1所属選手のマッチメークに関して軽率な発言を行ってしまいました。これによりK-1関係者の皆様と武尊選手にご迷惑をお掛けしたこと、またファンの皆さまに要らぬ期待感を煽ってしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
橋本 そのときって、本部長は那須川天心と福岡にRIZINのプロモーションに行ってなかった? 本部長は一仕事終わって、ガソリンを入れちゃっちゃたんじゃないかなと。だから高田本部長が悪いんじゃなくて中洲が悪いんだなって。
――六本木で酔っ払った本部長が極真の緑健児に絡んで、のされたという噂に匹敵する失態ですよ!(笑)。
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