Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……
世界一のエンターテインメントの舞台裏には、ビンス・マクマホンの恐怖政治があった!!
昨年12月、米Vice MediaにWWEの内幕を描いた『Breaking Kayfabe』という英文1万ワード近い超長編記事が掲載された。非常に刺激的で生々しい描写が米プロレスメディアでも話題となり、サブテキストや解説記事もさまざまに登場している。そこで今回は、この記事やその後の議論から、筆者が気になったポイントを3つに絞って紹介してみたい。
●マクマホン家長男、シェーン・マクマホンは、妹から主導権を奪い取ろうとしたことがあった
シェーン・マクマホンは2010年にWWEを辞職、プロレスの世界から足を洗って中国のネット動画企業に転出、昨年になって実に6年ぶりに突然のWWE復帰を果たした、ということになっている。しかし実はシェーンはこの間、WWE復帰を画策したことがあったことが明らかになった。2012年、レッスルマニアの直前のある日、ビンス・マクマホンが臨時ミーティングを召集。そこにシェーン・マクマホンが、『A Million Pieces(こなごなに壊れて)』のベストセラー小説を持つ人気作家のジェームス・フレイを帯同して参加したのだという。記事にはこうある。
「シェーンの姿を認めると、ステファニー・マクマホンの顔色が変わり、ポール・ラベスク(トリプルH)は取り乱した。シェーンはこのミーティングを、WWEのエグゼキュティブ・バイス・プレシデントのケビン・ダンを通してセットアップしていた……シェーンの提案は、WWEのクリエイティブを自分が引き継ぎ、コンサルタントとしてフレイが参画するというものだった」
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