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大好評アジャ・コングインタビュー第4弾! 今回は女帝・ブル中野との壮絶な抗争、盟友・バイソン木村との別れを語ります!


<これまでのアジャ・コングインタビュー>
①「全女はAKB48やジャニーズだった」
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1087876

②「恐るべし全女の異種格闘技戦/ダンプ松本、究極の親分肌」
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1112784

③偶然と必然が折り重なった「アジャ様」覚醒の瞬間
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1130398







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http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1146649


小佐野景浩のプロレス歴史発見
NOAHのこれまでのこれから――
“リングの現実”に殉じたNOAHの栄枯必衰!

●事情通Zのプロレス点と線
あやしい新体制! NOAHに何が起きているのか?/ベラトール参戦? ヒョードルはバレンティンか

●43歳にして警察官辞職、格闘技専念!  解き放たれた怪物が世界に討って出る!
関根シュレック秀樹インタビュー

●大好評連載インタビュー アジャ・コング
ナマケモノが怪物になった日――
偶然と必然が折り重なった「アジャ様」覚醒の瞬間!!

谷津嘉章インタビュー80年代編
「昭和・新日本のプロレスは早漏なんですよ」

●ゼロゼロ年代のジョシカク! 
藪下めぐみ「私、総合格闘技の練習をしたことが一度もないんですよ」

●生臭坊主!? “僧侶プロレスラー”の自由すぎる説法
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●「斎藤文彦INTERVIEWS⑧」
SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い

●ベラトールで暴れまわるフランス生まれの日本人MMAファイター!! 
加藤久輝インタビュー

●金ちゃん危機一髪! 金原弘光、暴走高齢者の事故に遭う!!

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「アルバレス戦完勝」が低調っぽく見えるコナー・マクレガーの恐ろしさ!


●OMASUKI FIGHTのMMA Unleashed

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・「ダスティ・フィニッシュ」の意味は? オックスフォード英英辞典に見るプロレス隠語集
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UFC新オーナーの打ち手を読み解く!! 投資家向けプレゼン資料の内容が明らかに
UFC史上最大のビッグマッチ、UFC 205終幕:ビジネスレビュー、レコードと統計

ジャン斉藤のMahjong Martial Artas
川尻達也、あがき続けた先のRIZIN参戦

MMAオレンジの色の手帖
・UFC帰りの日本人格闘家、その後の戦績108勝36敗5分1NC
・格闘技レガシィー?〜会場の変遷から見る日本の格闘技〜


二階堂綾乃
プオタは変わっているのか?〜流智美は他人の誕生日の曜日をすべてわかる説〜
・優しさはいらない!? 「鍛える女子」の口説き方

中井祐樹の「東奔西走日記」

http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1146649
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――アジャさんとバイソン木村さんの2人は、ボスだったブル中野さんと決別して獄門党を離れることになったんですね。

アジャ 中野さんに完全にケンカを売って、バイソンと2人でやっていくと宣言したんですけど。獄門党の所属じゃなくなると、巡業のときヒールのバスにはもう乗れないんです。

――まあそうなりますよねぇ。

アジャ かといってベビーフェイスのバスに「乗せてください」と頼むわけにはいかない。中野さんはヒールだけじゃなくて、全女のすべてを管轄しているトップですから、ベビーからしても「中野さんにケンカを売った2人をバスに乗せるわけにはいかない」となるんです。

――中野さんが所持してた赤いベルト(WWWA世界シングル王座)は頂点の象徴であり、中野さんは“リング外”でもボスだったわけですね。

アジャ 巡業中は電車の時間を調べてバイソンと2人で移動したんです。

――天龍革命のときの天龍さんと阿修羅・原さんみたいです!(笑)。でも、当時の全女は年間200〜250試合くらいやってましたから大変じゃないですか?

アジャ でも、これが全女のトップにケンカを売るってことなんだなって痛感しましたね。荷物を抱えて毎日電車に乗って次の会場へ向かってましたし、会場に着いてもヒールやベビーの控室には入れないわけじゃないですか。バイソンと2人で別の部屋を探すんですよ。

――そこまでやるんですか!

アジャ 若手に頼んだらその若手が中野さんに怒られますから、自分たちで探すしかないんです。体育館の倉庫を控室替わりにして、そこで着替えたこともありましたよ。

――会社の人間が手配してくれてもよさそうですけど……。

アジャ 用意してくれないです。そこは全女ですもん(笑)。そして「コイツらを対戦させたら面白い」ってことで毎日中野さんvs私とバイソンをやらせるんですよ。

――毎日ブル中野vsアジャ・コング(笑)。

アジャ 中野さんのパートナーだけは日替わりでしたから、中野さんも大変だったと思います。中野さんのパートナーは若手になるんですけど、私たちに簡単にやられたら控室で中野さんに怒られるじゃないですか。だから若手も必死ですよね。

――捨て身で襲ってくるんですね。

アジャ 中野さんも凄いってもんじゃなかったですねぇ……(しみじみと)。中野さんからすれば憎しみの感情もあるじゃないですか。ガッツンガッツンやってくる。毎日「殺されるんじゃないか……!?」って思いながらリングに上がってましたねぇ(笑)。

――殺される……中野さんが一線を超えてきそう気配はあったんですか?

アジャ それは毎回でしたよ。いままでベビーフェイスにやっていた凶器攻撃は全部こっちに向かってくるわけじゃないですか。しかも以前よりもキツめに(笑)。

――プロレスファンの記憶に残ってるブル中野vsアジャコングといえば、伝説の金網デスマッチ2連戦です。1回目の金網デスマッチはアジャさんの場外エスケープ勝ちでした。しかし、当時ユニバーサルプロレス所属で「ブルドッグ・KT」を名乗っていた外道さんがレフェリーという立場なのにもかかわらず、アジャさんのエスケープをアシストする行為が物議をかもしましたね。

アジャ 1回目の金網は「とにかく勝てばいい!」という姿勢でしたね。中野さんはそういった批判の声を気にしていたと思うんですけど、私としてはどんなかたちであれ、あのブル中野に勝ったという事実がほしかったんです。なぜかといえば、赤いベルトを持った中野さんに勝った人間はいないから。どんなかたちであれブル中野に土をつける。だから「批判なんかはどうでもいいや!」って感じで。

――1回目の批判を受けて2回目はノーレフェリー・ノールールという形式が取られました。その試合でいまだに語り継がれる、金網4メートル上からのギロチンドロップが……。

アジャ あの試合もエスケープルールだったんですけど、私は真っ逆さまに落とされて動けなかったんです。そうすると金網をよじ登っていく中野さんの姿が見えたので「ああ、エスケープするんだな……」って思ったら、金網の上からリングに振り向いたんで「ああ、上から落ちてくるんだ。勝てなかったなあ。またやり直しだな……」って。

――中野さんが4メートル上から自分の身体に降ってくることがわかったんですね……。

アジャ もう動けなかったんですけど、「飛んでくるなら、よけてたまるか!」という気持ちもあったんです。

――でも、普通のギロチンドロップとは訳が違いますよね?

アジャ 普段の倍の高さはありますよねぇ。でも、「これで死んだらそれまでだ!」っていう感じですね。

――そこまでの覚悟が……。

アジャ たしかにギロチンを受けたときは息が詰まったし、もの凄い衝撃でしたよ。「あ、死んだな!」って思ったんです。意識がボーッとしてたら周囲がワーワーうるさかったんで「あの世ってやかましいんだな」って(笑)。

――生死を懸けられた当時の自分を振り返ってみてどう思われますか?

アジャ うーん……。

――もう一度、あの高さから中野さんが降ってきても受け止めますか?

アジャ あのシチューションだったら受けないといけないでしょうね。

――また受けますか。

アジャ だって、よけたら逃げたことになりますし、だったら最初から試合をやらなきゃよかったというこですし。あの試合でブル中野には負けたんですけど、あそこでギロチンをよけてしまっていたら、ブル中野を越えることはできないと思いますね。

――すべてを受け止めるという決意表明というか。

アジャ 中野さんにケンカを売った以上、もうやるしかないですよ。毎日毎日中野さんと試合をして、キツイ思いをしてるわけですよね。試合が終わった瞬間だけが、やすらぎ。「今日も一日終わったな……」って。で、夜ご飯を食べて、ホテルで寝ようとすると「ああ、また明日も中野さんと試合か……朝が来なきゃいいのになあ……」って眠りにつくんです。それが2年間ずっとですから。

――並の人間だったら精神や肉体が壊れちゃいますよ!

アジャ たまにシリーズの都合で中野さんじゃないカードになると、まぁ、楽でしたね。ベビーとやると本当に楽(笑)。

――天国モードですか(笑)。

アジャ ジャパングランプリとかシングルマッチのリーグ戦のときは、中野さんも私もシングルマッチをやらなきゃいけないですから。必然的に戦う回数も減るじゃないですか。それでも年間250試合あるとしたら、200試合は中野さんとの試合なんですけどね。

――年間200試合、ブル中野とガッチガチの試合……。

アジャ よくまあやってましたよね(笑)。

――全女って地方のパチンコ屋の駐車場や空き地でも興行をやってましたよね。都内と比べたらグッと観客数も少なくなる場所でも、毎日のように激しい試合はされてたんですか?

アジャ あたりまえですけど、変わらないですね。

――……とんでもないプロ根性ですねぇ。ボクは地方在住だったんですけど、地方のプロレスって東京のビッグマッチとは明らかにテンションが違うことにションボリすることが多かったんですけど。

アジャ あー、全女の選手はどこで試合をしてもテンションが変わらないんです。たとえば豊田真奈美は自分のすべてを出しきらないと気がすまないので、地方でもテンションは変わらなかったと思います。

――その中野さんとの激しい抗争もきっかけになって、アジャさんのキャラクターが一般世間に浸透していきますね。

アジャ そのあたりからテレビからオファーがかかるようになって、芸能の仕事をやってから会場に向かうケースが増えたんです。あと、伸び悩んでる同期の高橋美華や神谷美織、若手の伊藤薫が自分たちのところに入ってくることによって、ジャングルジャックのかたちができつつあって。5人で電車移動するのも大変なんで、会社が車を用意してくれるようになったんです。


――実力で待遇を勝ち取ったんですね。

アジャ そこはメディアに出たことが大きいですね。普通に道を歩いていても声をかけられるようになったんで。さすがに会社もそのまま電車で移動させるわけにはいかないだろって(笑)。

――アジャさんの知名度は女子レスラーの中ではダントツでしたよね。

アジャ そうですか? 自分とバイソンのセットでダウンタウンさんやウッチャンナンチャンさんとかの番組にはすべて出させていただいたんで。そうなってくると、逆に他の選手からすればそれはそれで面白くなかったんだと思いますね。中野さん以外の選手の当たりも強くなっていくという。

――全員から嫉妬されたり?

アジャ こっちからすれば「だったらおまえたちもテレビに出ればいいだろ!」っていう話ですけどね。

――
宿泊先もベビーや獄門党と別なんですか?

アジャ 地方だとホテルが少ないから一緒だったりするんですけど。宿泊する階が違いましたね。

――同じ会場同じ宿泊先だと中野さんとどこかですれ違う機会もありますが、そういう場合はどう振る舞ったんですか?

アジャ やっぱり先輩になるので、顔を見たら「おはようございます!」と挨拶するんです。でも、なんにも言われず無視されましたね。挨拶しても何も返してくれないから途中から言わなくなりました。2年間、一切口は利きませんでしたね。

――獄門党だった井上京子さんは当時を振り返って2人の関係は「本当に怖かった」と言ってますね。

アジャ 京子は全女に入って3年目くらいですから大変だったと思いますよ。私と同じタイプで何かあったら穏便に済ませたいタイプなんですけど、グリズリーさんが引退したあとは中野さんのパートナーポジションが空いてるので、京子がやらなきゃいけない。あれはあれでキツかったと思いますよ。

――京子さんはそういうキャラじゃなかったですもんね。

アジャ 明るい楽しいタイプだったのに、髪切りマッチとかギスギスした戦いに巻き込まれるわけですから。

――一緒に戦っていた盟友のバイソンさんも、引退を選びますよね。「怖くなった」と言い残して。

アジャ 私とシングルマッチをやったあとですよね。あの試合でアゴの骨が外れたり、体力的な限界を感じたということで。でも、この戦いはそもそもはバイソンから始まったわけじゃないですか。

――バイソンさんが中野さんに反旗を翻した流れにアジャさんも巻き込まれて。

アジャ だから「……なんで?」とは思ったんです。でも、バイソンに直接「……なんで?」とは聞けなかったんですね。

――それはなぜですか?


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