事情通Zがプロレス業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。今回は「不気味なNOAH新体制」「プロレス大賞反省会」など!






――
事情通Zさん! た、た、た、た、大変ですよ!!

 はいはい、どうせ例のネタでしょ?

――違いますよ! ホントに大変なんですって。年末RIZINのミルコ・クロコップ戦をキャンセルしたヴァンダレイ・シウバに続いて、元UFCヘビー級王者シェイン・カーウィンも欠場しそうなんですよ! しかも2人揃ってケガしたわけじゃなくて、やる気がないとかみたいで。

 ええええええええ!?…………ってシウバはともかく、ナントカ・カーウィンって誰?

――うーん、この「MMAボンヤリ層」め。

 RIZINに出るとか出ないとか聞いたことはあります。

――カーウィンは今回の無差別級GP優勝候補アミール・アリアックバリと戦うはずだったんです。

 ほほう、アリバック。

――いや、アリアックバリ。

 アリアバック。

――アリアックバリですけど、もういいです。

 「MMAボンヤリ層」の立場からすると、ミルコvsヴァンダレイが消えたことのほうがショックだねぇ。

――Zさん、正直29日のRIZINはあんまり興味ないでしょ?(笑)。軽量級の日本人vs世界とか。

 大晦日のほうがにぎやかに見えるよね(笑)。29日で見たいカードは高阪剛vsバルト、あと中井りん選手くらい。

――Zさんと違って格闘技ファンは29日のほうを楽しみにしてるんです。31日の坂田亘vs桜井マッハ速人なんかどうでもいい! という。

 その気持ちはわかるし、興味が分かれるほうが時代的には健全でしょう。さすがに「坂田亘vsマッハ楽しみ!」という格闘技ファンがワンサカいたら不安になってくる(笑)。

――神取忍vsギャビ・ガルシアくらいになると、珍味に過ぎて皆さんお食べになるんですけどね……。

 しかし……ケガしたわけじゃないのに欠場ってヒドイね。せめて手術したとかウソつけないのかね。

――ミルコのハイキックがよく見えるように二重にする整形手術が失敗したとか。

 納得できるか、そんな理由。シウバは実際だいぶ前に整形手術してるだろ!

――だったらセーム・シュルトのようにボウリング事故疑惑にしておきましょう。

 なんのことか忘れたけど、危なそうガーターネタを投げ込んでくるんじゃないよ! いいかげん本題に入ってくれ。

――Zさんに予想してもらっていた東京スポーツのプロレス大賞が発表されましたので、まずはその反省会です(予想記事はコチラ→http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1155194

 まずMVPの内藤哲也選手は外しようがない。

――ベストバウトはオカダ・カズチカvs丸藤正道でしたが、予想は関本大介vs真霜拳號。

 あの試合は全日本のチャンピオンカーニバルの試合で、2人とも全日本所属じゃないこともあって選ばれづらいよね。丸藤はNOAH所属なので、新日本選出の偏りはなくすという点では、バランス的に選ばれやすかったと思います。

――最優秀タッグは当たりました。関本大介・岡林裕二組。

 これは消去法かなあと。結局いまのプロレス界には年間を通して活躍しているタッグ屋がなかなか見当たらないんです。ベストフレンズは別団体のエース同士のコンビということで年間を通して活躍していたら、女子といえど受賞の可能性は高かったと思う。関本・岡林はタッグ屋というタッグ屋ではないですけど、組む機会が多かったし、試合内容に厚みがあった。

――なるほど。タッグ屋不在問題があるんですね。

 いまのプロレス界は展開が早いから、タッグ屋が継続するのはけっこう難しい。 真壁刀義選手と本間朋晃選手のコンビだってこないだのタッグリーグ戦では活躍したけど、年間を通してはそんなに組んでない。




この続きと、永源遥、NOAH新体制の謎、那須川天心、グレイシー柔術、ディファ有明閉鎖、アジャ・コングなどの記事がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1164999