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「東京スポーツ」新聞社制定プロレス大賞2016■事情通Zの「プロレス 点と線」

2016/12/14 07:07 投稿

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事情通Zがプロレス業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。今回は、東京スポーツのプロレス大賞について!



――いまからお送りするインタビューは、『東京スポーツ』が毎年制定する2016年プロレス大賞が発表される前に収録されたものです。事情通Zさんのプロレス大賞予想がどれだけ当たっているのかを楽しむ企画ですね。「発表後に書いたんじゃないの?」と思われるでしょうから、インタビューの最後に事前に収録した証拠も用意しておきます。 

 頑張って予想します。

――最初にうかがいたいのは、我らがIGFスーパースターズの受賞なんですが……。

 (マッハの速さで)ねえよ! 200%ないと断言する。

――お、言い切りましたね? 「プロレスがわかってるのは俺たちだけ!」と胸を張るIGFスーパースターズの受賞はないと? ファイナルアンサー?

 何がファイナルアンサーだよ(笑)。さっさと本題に入ってくれ。

――では、MVPからお願いします。 

 もうこれは新日本プロレスの内藤哲也選手が本命でしょう。この1年間、安定して話題を振りまいていたのは内藤選手。

――対抗馬は?

 NOAHの丸藤(正道)選手くらいかなあ。G−1クライマックスでの活躍や、オカダ・カズチカ戦も素晴らしかったし、「NOAH最後の砦」感もあった。それでも、内藤選手からはだいぶ引き離れてるかな。

――たしかに内藤選手よりは印象が薄い。

 以前の棚橋弘至選手のようにチャンピオンとして団体を引っ張ったという意味では、全日本プロレス三冠王者の宮原健斗選手。


――内藤選手はIWGPのベルトを獲られてるし、G-1決勝も出てないですね。

 宮原選手はチャンピオンとしての存在感が凄かった。日本のプロレス界では一番だと思う。正直、全日本って諏訪魔選手がケガで長期欠場、潮崎(豪)選手や曙選手が離脱して、誰もが存続を危ぶんだ。そのドン底の状況下で宮原選手がチャンピオンに就き、「宮原はまだ早いだろ!」という声も跳ねのけて、いまは絶対的なチャンピオンとして君臨。試合も面白い。全日本復興の立役者ですよ。

――でも、MVPではない。

 うーん、これは選手の活躍度というより、団体として規模や話題性の話になっちゃうよね。どうしたって新日本のほうが露出を含めてリードしてるから。全日本ファンからすればどう見たって宮原選手がMVPなんだけど。

――業界全体の評価と、「団体ファン」の視点との乖離って大きいですよね。

 たとえばドラゲーファンからすれば「MVPはドラゲーの●●しかない!」ってなる。

――どの団体にも言えることですね。「MVPはIGFの●●しかない!」

 それだけはない(断言)。宮原選手の評価はもの凄く高いので三賞受賞は確実だと思いますけど。

――新日本に迫る団体は見当たらないですし、来年以降もMVPは……。

 新日本の“1強”時代が続くと、他団体からの選出はしばらく難しいんじゃないかなあ……。

――ちなみに2010年のMAVPはNOAHの杉浦貴選手。それ以降は新日本の選手の受賞が続いてますね。

 一発逆転があるとすれば、WWEのチャンピオンになるとか。WWEには中邑真輔、KENTA、ASUKA、そして戸澤陽が参戦するけど、海外での活躍が材料になるかもしれない。

――飛び道具的なアピールですね。

 これは現実的ではないけど、たとえば日本の全団体で試合をしたり、全団体のチャンピオンになるとか……新日本に対抗するのは従来には見られなかった評価を打ち出すしかないと思う。

――さて、今年はどんな結果になるでしょうか。IGFスーパースターズはありえるのか!?

Z だからないって!

<答え合わせ> 2016年MVPは……内藤哲也選手でした。正解。

――次はベストバウトです。

 これがね、いい試合はたくさんあって難しい。逆に言えば「最多得票数が入る試合はこれだ!」とは言い切れない。


この続きと、永源遥、NOAH新体制の謎、那須川天心、グレイシー柔術、ディファ有明閉鎖、アジャ・コングなどの記事がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1164999
 

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