格闘技ブログ「MMA THE ORANGE」の管理人オレンジがディープなエピソードをお届けする「MMAオレンジ色の手帖」! 今回のテーマは「ジム飯2016〜3rd Round〜」!! 

高田馬場「アッパーカット」、武蔵小山「くいしんぼう かぶ」、水道橋「メンショー トーキョー」、渋谷「フラヌール」を食べ歩き、周辺の格闘技ジムをご紹介!



食欲の秋と言うにはもう既に寒いですが皆さんの胃袋のご機嫌はいかがでしょうか。万年ダイエッターの私はもはやリミッターが壊れたかのようにフルスロットル。ひどい時なんて朝昼夜(カレー)夜(串焼きで一杯)夜(帰宅後に〆のラーメン)という怒涛のヘビーローテーション。まるで全盛期のトラビス・フルトンばりに試合(食事)をこなしているからダイエットが成功するわけもありません。年末年始の暴飲暴食ウィークも迫ってきたし、既に諦めムードが充満してきました。

そんな時だからこそ、思わず身体を動かしたくなるオススメの格闘技ジムとその近隣にある美味しいお店をセットで紹介する企画「ジム飯」を久しぶりに行ってみますか。たっぷりと身体を動かしてから美味しいもので舌鼓を打つもよし、満腹の罪滅ぼしとしてミットを打つもよしです。果たして食いしん坊とダイエットの両立なるか!?今宵も電波と充電と胃袋の続く限りよろしくお願いします。

最初に取り上げたいのは高田馬場。GRABAKAが誕生した事でも知られる新宿スポーツセンターのほど近くに、今格闘技界で最も注目を集めているグルメスポットがあるのをご存知でしょうか。その名は「アッパーカット」。長南亮率いるTRIBE TOKYO
 MMAでボクシングのトレーナーを務める元日本フライ級ランカー臼井知史さんがオーナーを務める立ち食いスパゲティのお店です。

立ち食いスパゲティというだけでも珍しいのにメニューはミートソースのみというこだわり様。白を基調とした店内は清潔感満点。そうかと思えば観賞用の水槽には長南の代名詞ピラニアが泳いでいるというアンバランスさ。只者ではない雰囲気がプンプン漂っていましたが、実際に食べてみて驚愕!こんなに美味しいミートソースが出てくるだなんて夢にも思いませんでした。

肝心のミートソースは大きめにカットされた挽肉と原型がなくなるまで煮込まれた野菜の旨味がギュギュっと凝縮されて濃厚。さらに後で投入されるガーリックオイルが入り混じってパンチ力は抜群です。さらに生タマネギと青ネギの微塵切りというエッジの効いた付け合わせが口の中をさっぱりさせて食欲を焚きつけてくれます。このアッパーカットは切れ味が鋭すぎます!

ソースに対峙するのはモッチモチした食感が印象的な生麺。つるんとした舌触りと程よい歯応えが心地よく、もういつまでも食べていられそう…。それを見透かされているのか、一皿の重量は普通盛りでも500g大盛りが700g、そして 笑!これはデカ盛りマニアも黙ってはいられません。おまけにお値段も普通が380円特盛でも700円と超破格!! これはもう笑うしかないでしょう。打・投・極の三拍子が揃ったオールラウンダーのミートソースは夕方には完売しているというのも頷けます。格闘技ファンならずとも強くオススメしたい逸品。お早めにお試しあれ。

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さて、こんな大盛りを食らった後はどのジムでカロリーを消費すべきか。高田馬場近辺には良いジムはたくさんあって迷いますが、腹ごなしとウォーミングアップもかねて新大久保まで一駅歩いてみてはいかがでしょう。コリアンタウンの中に聳え立つGENスポーツアカデミーをピックアップしました。先日、ZSTウェルター級王者に輝いた稀代の寝業師・山田崇太郎が代表を務め、グラップリングからキックボクシング、レスリング、MMA、そしてヨガまで人気のプログラムを一通り網羅しています。

UFCに絶賛参戦中の佐々木憂流迦が直接指導を行う「佐々木憂流迦クラス」や不定期で開催される関節技の鬼・藤原喜明の「関節技セミナー(不定期)」など魅力的なクラスが多い中、特筆すべきプログラムは「レッスルフィット」でしょう。プロレス式のトレーニングを盛り込んだエクササイズに始まり、実際のプロレスラーが行っているトレーニングも体験出来る構成になっています。状況によってはリングに上がって受け身をしたり、ロープに飛んだりする事もあるそうなのでファンにとってはたまりません。さらにうれしいのはバラエティ豊かな講師陣。カズ・ハヤシ、AKIRA、征矢学などWRESTLE-1の現役選手がコーチを務めるというからマニアは狂喜乱舞する事間違いなし。プロレス流トレーニングで楽しみながらダイエットが出来るだなんてもう夢心地ですよ。このコースは毎週水曜日19時~21時まで。水曜日の夜はアッパーカットからレッスルファイトのコースで決まりでしょう。ミートソースの完売とレッスルファイトの定員オーバーにはご注意くださいませ。


次にピックアップしたのはちょっとマニアックなエリア武蔵小山。あまり馴染みのない方も多いと思いますが、実は格闘技の一時代を築いてきた高田道場がジムを構える「聖地」でもあります。PRIDE全盛期にはオーナーの髙田延彦、エース桜庭和志の元に数多くの格闘家がトレーニングに訪れ、時には記者会見を行われるという言わば日本の格闘技における震源地の1つでもありました。

あれから10年以上が経過し、プロ格闘家がゴリゴリに切磋琢磨するジムという趣は薄れましたが、道場自体はまだまだ健在。現在ではキッズクラスに力を入れた運営を行なっているようです。キッズレスリング、キッズボクシングという格闘技に類するクラスだけでなく、跳び箱、鉄棒、平均台、縄跳び等の運動を取り入れた「体育スキルアップクラス」というプログラムを取り入れているのが特徴的。格闘技に抵抗がある親御さんでも跳び箱や鉄棒だったら随分と敷居が下がりますもんね。格闘技への間口を広げるという意味ではなかなか面白い取り組みです。さらには全国各地を回ってダイヤモンドキッズカレッジというアマレスをベースにした体育教室を定期的に開催しており、キッズへの力の入れ様がひ
しひしと伝わってきます。親子での体操クラスもあるそうなので、親子揃って運動不足解消を狙っている方にはうってつけのジムと言えるでしょう。

親子で汗を流した後に何を食べるべきか。武蔵小山は日本一長い商店街がある事でも知られているように、気になるお食事処はわんさかありますが、その中でもダントツにプッシュしたいのが「くいしんぼう がぶ」です。ここの看板メニューは「がぶ丼」。レアに焼かれた牛肉を薄切りにして、丼からはみ出さんばかりに花びらのように盛り付けられた一杯。誰しもファーストコンタクトでその艶やかさと肉の多さに絶句してしまう事でしょう。私はテンションが上がり過ぎて無意識のうちに拍手をしてしまいました。
お肉は真ん中がピンクがかったまさにレア状態。食感も柔らかくてジューシーなのでローストビーフや肉の刺身をイメージした方が早いかもしれません。そこに醤油ベースの甘辛いタレと黒コショウというシンプルな味付けが肉の旨味を引き出してもうやめられない、とまらない。。。みるみる肉の山を切り崩してあっと言う間に完食してしまいました。しかも脂身が少ないので食べやすく胃がもたれないのが特徴。私は毎回大盛りを注文しますがもう2杯くらいだったら余裕で食べれそうなくらい余力が残りますもん。これぞ魔法の丼。たっぷり運動した後のご馳走にいかがでしょう!?

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続いては、格闘技のメッカ後楽園ホールのお膝元・水道橋にジムを構えるマスタージャパン。元修斗世界ウェルター級チャンピオン弘中邦佳が代表を務め、MMA、キックボクシング、柔術、グラップリングと超ド直球のプログラムを擁する本格派です。
ウリはなんといっても今勢いに乗っていインストラクター勢でしょう。師匠・弘中の返上した修斗のチャンピオンベルトを見事に奪取した松本光史をはじめ、RIZIN参戦を目論む石岡沙織を完封して「RIZIN観戦」宣言で女っぷりを上げた黒部三奈などなど。今が旬の現役ファイターが直接レクチャーしてくれるのは妙味です。プロ志望の方だけでなく、初心者、ダイエット目的の方も歓迎だそうなので、ジムの勢いを感じつつエクササイズしてみてはいかがでしょうか。

そんなマスタージャパンがある後楽園ホール周辺は都内屈指の美味しい店密集地帯。どこで食べるか頭を悩ませますが、ラーメン界のニューウェーブ「メンショー トーキョー」はいかがでしょう。最近のラーメン界はパイナップルやレモン、ミドリムシなんてユニークな食材が飛び交っていますが、ここの特徴は羊!生後間もないラム肉やラム骨を使った珍しいラーメンを打ち出しています。しかも、ラーメンだけでなく、つけ麺、まぜそば、期間限定メニューすべてにラムが使われている徹底っぷり。厨房もまるで製造工場のような装いで期待感は膨らむばかりです。

バリエーション豊富なメニューの中で一番印象深かったのは今夏の期間限定「よだれ羊」。中華料理のよだれ鶏に着想を得たオリジナルメニューで、自家製麵の上にラム肉を乗せ、クミン、花椒、八角などのスパイスを効かせた独特のタレがかかった冷製メニューです。これがとにかく良い意味でクセモノ。口の中にラムやスパイス、さらにパクチーの香りが充満して複雑なエスニックな雰囲気が包まれます。これだけでも十分に美味しいのですが、豆乳仕立てのラムスープに浸して食べると全く別の趣。豆乳のおかげで味がまろやかになるのでさら箸が進んでしまいます。よだれ羊の提供期間は既に終了していますが、その他のメニューも完成度が高いので文句なしにオススメ。マスタージャパンで一汗かいたあと
にラムに舌鼓。。なかなかおつなものです。

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最後にご紹介するのは都内屈指の格闘技ジム密集地帯渋谷エリア。その中から今回はシーザージム渋谷を取り上げてみたいと思います。RENAのRIZIN参戦でさらに脚光を浴びているシュートボクシングですが、以前から渋谷ジムに通う芸能人の多い事。今田耕司や品川祐が足繫く通ってハードなトレーニングをこなしているのはつとに有名。最近では格闘技情報番組「FUJIYMA FIGHTCLUB」に出演中の朝比奈彩もエクササイズしているそうで芸能人比率はますます増えているのかもしれません。

その理由の一つは会員制のフリータイムトレーニングでしょう。通常の格闘技ジムであれば時間毎にレッスンプログラムが決まっていて、それに合わせて通うのが一般的ですが、シーザージムは好きな時間に好きなだけ個人のレベルに合わせたトレーニングが出来ます。これならスケジュールを合わせるのが難しい不規則な仕事の方、それこそ芸能の人にはうってつけでしょう。トレーニングの中身はミット打ちや投げや関節技といった本格的なものから、エアロバイクやバランスボールを使った基本的なものまで多種多様。他人の目が気になる方や自分のペースで身体を動かしたい場合に重宝する事間違いなしです。

シーザージムで身体をいじめ抜いて美味しいものを…と思ったら場所は渋谷。選びたい放題ですが、ガッツリと食べたい方にぜひオススメしたいのはカレーのお店「フラヌール」。ホテル街への続くいかがわしい路地にひっそりと佇んでいます。外観はどう見ても小さなタバコ屋。その狭さからしてもその奥に客席と厨房があるだなんて気づく人はまずいないでしょう。正直私も初めて入る時は勇気がいりましたが、おっかなびっくりのお客さんばかりなんでしょうね。店員さんは温かく迎えてくれるのでご安心ください。
ここのオススメは当然カレーですが、まず味わってほしいのがステーキカレー。
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他のメニューよりも金額はやや高めですが目を瞑って注文する価値が十分にあります。カレーの上になんと120gのステーキがドーンとのっかるではありませんか。これがもう絶品。ステーキの香ばしさにバターとワインの香りが合わさってもう匂いだけ十分に美味い(笑)。そしてステーキの焼き加減も絶妙。表面はカリッと中はレアでジューシー。一体誰の仕事だ!?と思っていたらご主人は元ホテルのシェフだそうな。思わず納得です。
ステーキの話に終始してしまいましたが、もちろんトマトをベースにじっくり煮込まれたカレーも美味い。ステーキとの相性も抜群なので、まずはステーキ、カレーを単体で、最後はステーキとカレーを一緒に味わうと新しい発見があるはずです。ステーキカレーは限定だそうなので食べたい方はダッシュでどうぞ!


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