Dropkickメルマガ会員の皆さん、いつもお世話になっております。管理人の斉藤です。本来ならば、ある人物のインタビュー記事を掲載するはずでしたが、現在原稿チェックの真っ最中となっています。もう少々お待ちください。

原稿チェックといえば、これまで私も数多くの原稿構成を手がけさせていただきましたが、この作業が一番緊張するんですよね。面白く加筆される場合もあれば、大幅削除されて原型をとどめないかたちで戻ってくるときもある。えぇ、削るんだったら最初からしゃべらないでよ……という言葉が口から出かかったことは何度もあります。それゆえ過去にも原稿チェックのやりとりでトラブルになったケースもあるわけですが、この機会にせっかくなので振り返ってみましょう。埋草原稿スタート!



原稿チェックをすればするほど不安になる

インタビューに慣れてない人間ほど原稿チェックが不安になるものです。「この言い方だと誤解されるんじゃないか……?」「こんなことを言って誰かに怒られるかも」と不安の沼にハマり込んでいく。過去の物騒なエピソードやプロレスの暗黙の了解の領域を鷲掴みでさわってしまう場合、現場では勢いよく喋ってはみたものの、垂れ流しになった活字を目に通して不安になる気持ちはわからないでもありません。しかも本人ではなく広報やマネージャーのチェックになると、選手は「商品」なのでイメージを守ることは重要な仕事になってくるのでその傾向はより顕著になります。よくあるのは「俺→ボクor私」「です・ます調」の修正ですね。お読みになったインタビューで選手のイメージにそぐわないものがあれば、それは……。





「この話は絶対に載せてくれ!」「はい、載せました!」「こんな話を載せやがってテメエ、ナメてるのか?(怒)」

ある選手に取材した際、「かつて関係者Aに嫌がらせをされたので、このことはしっかり掲載してください」と念を押され、その言葉どおりに原稿を作成して送ったところ「Aさんとは現在関係良好なので、こんな話を載せられると困る。こっちの身にもなってくれ!」と激怒。ええ……!?(困惑)。そこで反論でもしようものならば、原稿掲載自体がNGになりかねないので謝罪させていただきました! この件から私が反省すべき点は「載せろと言ってるけど、けっこう危ない話だから削除したほいがいいな」という自己判断できなかったことですね。「これは載せろ!」(本当に載せろとは言っていない)。