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「やらせ」と「演出」とテレビの「真実」

2014/09/02 19:18 投稿

コメント:2

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24時間テレビマラソンの関係者がヤラセ舞台裏を告発

http://n-knuckles.com/media/tv/news001653.html


まあ・・・テレビなんて良くも悪くも「演出」なしでは、

見るに堪えないものになるのは分かり切っています。

面白い内容、面白い人間を映しているから面白いのではないのですよ。

面白く見えるように企画し、構成し、編集しているから「面白い」わけです。

「やらせ」と「演出」の違いってどこにあるのでしょうか?

それを今日はちょっと考えてみたいと思います。




例えば、お笑い番組でBGM的に流れる「誘い笑い」ってありますよね。

あれも一つの「演出」なのです。

面白いでしょ?って、ここ笑うところですよ?と誘導しているのです。

さらに言えば、スタジオに呼ばれた観客。

あの人たちには、本番前にレクチャーがあるそうです。

製作者側の人間が右手を上げたら「おおお~」って驚いてください。

左手を上げたら「えええ~」って非難の声を上げてください。

両手を上げたら拍手してください。

これってやらせですか?それとも演出ですか?




まあ、これは所詮バラエティ番組の話ですから、

気にしないよっていう人もいるかもしれませんね。




ドキュメンタリー番組でも似たようなことが行われているそうです。

例えば、寒村の過疎高齢化を憂いた番組、よくあるやつですよね。

冬の海岸で寒風にさらされながら故郷の未来につい語る老人。

とても絵になりますね。

しかし、実際にその話を老人が初めて話したのは、

暖房の効いた家のコタツの中でのインタビュー中だったりします。



暖をとりながら一杯やっている最中の話よりも、

海を眺めながら語っている方が絵になるし、

説得力も増すわけです。

そういう絵を撮らせてもらうようにお願いするのです。

もう一度「あの時の」お話をここで聞かせてくださいってね。

これも優れた「演出」です。



例えば、難病と闘う少女とその家族の密着ドキュメント、
これもよくありますね。

眠りについた少女の手を握り、涙を浮かべながら声を掛ける両親。

「元気に産んであげられなくってごめん・・・」

「今日は一日すごく元気だったね、良かったね・・・」

その微かな声、微細な表情までも捉える接写映像。

感動的な場面ですね。

ただ実際には、両親の周囲はといいますと、

集音マイクとテレビカメラ、照明と反射板が囲んでいるわけです。

そんな状態でいつも通りの状態でいられる人がいるわけがないです。

しかし、そういう「わかりやすい」場面を撮ることによって、

その家族の辛さの表現力が増すわけです。

これもまた、優れた「演出」です。



いや、そのドキュメンタリーが伝えたいもののためには、

そういう演出が必要だったに過ぎない、

それはやらせと糾弾すべきものではない!と仰るかもしれない。



しかしニュース番組、これにも「演出」が施されています。

例えば、集団的自衛権に関する憲法解釈変更の閣議決定、

それを伝えるニュース番組。

その時に、おどろおどろしいBGMを掛ける。

総理や閣僚の暗い表情をピックアップして流す。

伝えた直後、ニュースキャスターが神妙な顔で首を傾げる。

次のニュースを、世界各地の内戦やアメリカの外交問題にする。

こういう印象操作は日常的に行われます。



または、待ちゆく人へのインタビュー。

その「一般人」の一部が何度も同じ番組に登場している不思議。



または、最近流行りの各局独自の電話アンケート。

無作為に選んだ一般人の家に電話をかけて意見を聞いた結果というやつです。



例えば、原発再稼働への賛否を問うもの。

これにはさすがに「演出」をしようもないと思うかもしれません。

しかし、それは間違いです。

突然あなたの家に電話がかかってきます。

「○○テレビですが、原発再稼働に関するアンケートを行っています。

 ご存知の通り、東北の震災において原発による多大な被害が発生し、

 これから他の原発を再稼働させ、もしもまた地震が来た場合には、

 同じような被害が発生する危険性は否定できません。

 さて、貴方はどう思っていますか?再稼働に賛成、どちらかといえば賛成。

 再稼働に反対、どちらかに反対。

 さあ、選んでください!」

そう言われてしまうと、普段は電気代の高騰に嘆いていた人も、

ついつい反対と言ってしまうものです。






これに似たことを、昔仕事でやっていたことがあります。

アンケートなんて設問の設定次第で、

いくらでも結果を操作できるのです。



まったく信じるに値しないのですよ。




でも、そのアンケートを以て、世論を分析し、

視聴者を特定の方向へ誘導する。

これはどう呼べばいいのでしょうか?

「やらせ」?「演出」?「印象操作」?

事実を伝えるべきニュース番組からこれなのです。



さて、冒頭に挙げたニュースについて語りましょう。

要点はこうです。


24時間テレビの100キロマラソンのコース上にある工場。

そこで本来警備していたガードマンは本番当日休みになった。

テレビには、本来いるはずのガードマンとは違う、

見たこともない人間が、見たことのない制服を着て、

ランナーに手を振っていた。


これは「やらせ」でしょうか?

まあ、テレビ局がなぜこのようなことをしたかは、

想像するしかありません。


私が想うに、沿道での警備上の問題だったのでしょう。

もしも本来のガードマンが24時間テレビに否定的感情を抱いており、

ランナーの妨害を行ってしまったら・・・。

逆に、ランナーの大ファンで、もしくは目立ちたがり屋で、

ランナーの横に飛び出してカメラに一緒に移ろうとしたり、

抱き付いてしまったら・・・。

その警備員を排除しなければならなくなり、

殺伐とした場面をお茶の間にお届けすることになってしまうのではないか?

それを避けるためにはどうしたらよいか、

という発想から来ているのではないか。

本当にところは分かりませんけどね。

しかし、これもまた順当な「演出」かもしれません。




伝えたいものをきちんと伝えるために必要な措置、

それが「演出」であると、私は考えているのです。



最初に私は、ある疑問を提示しました。

「やらせ」と「演出」の違いはどこにあるのだろうか、と。

私の答えはこうです。



そこには違いはないのです。

やらせとは行き過ぎた演出に過ぎません。

それは大なり小なりいつもテレビの中に存在しています。




テレビとはなにか?

世の中に笑いを届けるもの?

感動を届けるもの?

事実を伝えるもの?




どれも違うと私は考えています。

テレビとは、「誰か」が伝えたいものを伝えるものです。


誰が伝えたいものを伝えるのか?

それはテレビ局かもしれません。

スポンサーかもしれません。

プロデューサーかもしれません。

もしくはしたり顔のコメンテーターかもしれません。



そこには様々な思惑がこびりついた事実、

まさに「真実」があるのです。

その「真実」は時に蠱惑的であったり、

扇情的であったり、

あるいは狂おしいほど魅力的かもしれません。




私はそのテレビの中の真実を「虚構」と呼んでいます。

一粒の事実を含んだフィクションだけしか、

テレビの中には存在しないのです。

だから私はテレビの中の虚構を楽しみます。

とてもテレビは「面白い」!

しかし、その「真実」を受け入れることはありません。



スポーツの結果と、ニュースの出来事、

事実だけで十分です。

お腹いっぱい。


コメント

命_
No.1 (2014/09/02 20:19)
ちわっす!
・・・・・すみません普通にあいさつします、こんばんは命です。
コテハン変えました以後お見知りおきを&コンゴトモヨロシク!

24hTVでそんなことになっていたんですね、今年のは1ミリも見ていなかったので今初めて聞きました。

以前、自分が通っていた高校にTV番組が取材に来たことがあります。
同じクラスの男子二人がフィーチャーされていたんですが、彼らから裏事情を聞いた時のことを思いだしました。
もしかしたらその時から、自分の中では「TVは少なからずそういうことをするものなんだ」という認識があったのかもしれません。
ですが、ちょっと悲しい感じもしますね^^;;

個人的な意見として、
最悪、バラエティー番組などで「演出」をすることは良いとしても、ニュース番組でそういう類のことをされるのは嫌ですね。
いわゆる「捏造」というのが嫌だなぁ・・・と思っています。
もしバレてしまっても、記者会見で... 全文表示
どろ (著者)
No.2 (2014/09/04 17:34)
>>1
命さん、いつもコメントありがとうございます!
新コテハンにもだいぶ慣れてきましたよお、大丈夫ですw
いや、時々危ういですけどね、すみませんww

さて、実は私も24時間テレビは見ていません、
ていうか、まともに見たことは人生で一度もありませんwww
今回ちょっとニュースサイトでこの話を見つけたものですから、
いい機会と思い普段から報道に関して感じていたことを書いてみました。

>もしかしたらその時から、自分の中では「TVは少なからずそういうことをするものなんだ」という認識があったのかもしれません。
>ですが、ちょっと悲しい感じもしますね^^;;
なるほどです。お気持ちはすごくよくわかる気がします。
人間には「真実」を知りたい、
または伝えたいという欲求があるのだと思う... 全文表示
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