地底の魚市場

流木野サキ視点で振り返るヴァルヴレイヴ1期・前編

2013/10/10 11:59 投稿

コメント:3

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ヴァルヴレイヴ、2ndシーズン到来!!
 
・上半身を描いちゃったけど、新コスチュームの見どころはナマ足

 2013年を代表する超弩級神アニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』の2ndシーズン放送がもうすぐな
んで、直前のおさらいに1期12話をガーッと観てました。
 でも、ただ観るだけじゃ面白くない。だって通算6周くらい視聴してるし、好きな回なら10度
以上は余裕で観てるので、なにかテーマを設けて観察したいもんだなーと考えて今回ヒロインの
一人である「流木野サキ」だけに注目して映像を追うことにした。
※以下、作品名としてのヴァルヴレイヴ=ヴヴヴ
   ロボットとしてのヴァルヴレイヴ=VVV  と表記します。


 このアニメは「やたら綿密に作りこまれているにも関わらず、パッと見は矛盾だらけに見える」
「ある出来事が起こった理由が、別の時間で説明される」という複雑な演出がなされた作品だ。
たとえば12話において、「下層の格納庫にあったハズのVVV6号機」が上層に居たアキラの前に
突然現れる。まるで都合よくワープしたように思えて、6号機は実は11話の時点で格納庫の定
位置から無くなっている。余りにさりげない描写なので「6号機の居場所」というテーマを持っ
て目を光らせるでもない限り、これに気づける人は居ない。(私も他人の指摘を読んでようやく
知った。自力で調べて辿り着けた方は凄い)
 「何気ない描写が、後になってから伏線だったとわかる」構成になっているため、ある1点に
注意して視聴すれば、見過ごしてきた多くの場面が伏せられたカードだったとわかる快感がある…
…と同時に、1期をじっくり観ておくと2期の映像がよりよく読めるようになるので、ヴヴヴを楽
しむにはいい手段だ。(逆にヴヴヴのピタゴラスイッチ感だけを楽しむなら総集編ⅠⅡⅢで充分)

 てなわけで各話のサキの動向や心理、他キャラとの関係を凝視して全話レビューしていきます。
私の個人的感想とか妄想推理で大半が占められてるけど、ヴヴヴ自体「結果だけ置いといて説明
はしない、勝手に推測しろ」
ってスタイルなので、見るひと個人の印象とか読解力がモロに反映
されるのだから仕方ない。クソな感想しか出てこないなら私の眼がクソだったというだけだ。
 サキを理解するにはまず彼女の柱になる部分を頭に入れておくべきなので、変則的だけどサキ
が主役である、第6話からスタート。


■第6話『サキ・カムバック』

 この回にはサキの特徴と呼べるものが大体全部入ってるのでちょっと長くなります。

○有名願望
「有名になりたいの」と言い放って一気にVVV4に乗り込み、速効でニンゲンをやめちゃうサキ。
VVVは常にエゴイスティックな願いを叶えるためのアイテムとして映されるが、サキの場合はこ
の願望がトリガーになる。この時点ではVVVを広告手段くらいにしか考えていない。
 また、自分の体が変質してしまう事に対する恐怖も未練もない。彼女が自分の今の境遇にぜん
ぜん愛着を持ってないからこそできる行動である。(ヤケになって自分を軽く扱ってしまうのは
パイロット全員に共通の特徴。)
 後の神社のシーンでも「自分の存在を世界に刻みつけないと、消えてしまうから」と言って
有名になりたい理由をわかりにくく説明した。たぶん、もし誰にも愛されないならせめて、より
多くの人から注目を浴びる事こそが彼女にとっての自己評価につながるんだと思う。

○愛の無い家庭
 「君の大切な人が悲しむとは思わないの!?」とハルトに言われて一気にテンションを落とし、
自分の育ってきた環境を語りだすサキ。
「あたしに大切な人なんていないし」
「貧乏、暴力、アルコール、犯罪、ほんっと、毒みたいな親だった」
「親から逃げるには、あの最低な世界から逃げ出すためには、有名になるしか無かったの」
 彼女はこれが原因で「大人は汚い」「人間なんて嫌い」と思うようになり、猜疑心を強め周り
に対し心を閉ざすようになったらしい。「大切な人」という言葉はサキにとって非常に重い意味
を持ち、彼女のほとんどの行動がこの傷穴を中心にしている。

○嘘つき
ハルト「友達が泣いてるんだ、力になりたいよ」
「ハルト…あなたっていい人ね」
 なんとなく皮肉っぽい「いい人」呼ばわり。直後、今まで喋ったことは全部ウソでしたと言っ
て噛み付いちゃうんだけど、結局ハルトはどうするのが正解だったのだろう。サキは大事な場面
でこそをついてしまう癖がある。恐らくそれは他人をなかなか信用出来ない事からのガードの
堅さであり、また、自分の嘘すらも乗り越えて本心を捕まえてくれるような人を探すため、相手
を常に試しているようでもある。

○対等な関係
 ハルトに乗り移った状態でタカヒとバッタリ出くわすサキ。
タカヒ「彼女また当番をサボったの。芸能人だからって、あの娘すこし…」
 自分を「芸能人」と別枠扱いされることにカチンときたサキは、タカヒをからかって遊ぶ。男
子からも女子からも元アイドルとして色眼鏡でみられる事にサキはイライラしており、唯一それ
がなかったアイナとだけはちょっと親しい。
 サキは相手と「対等」であることを理想としていて、貸し借りを気にかけるシーンも多い。そ
してそれは、他人との関係を常に取引関係で捉えるという冷たい習性でもある。この辺はエルエ
ルフと少し似ている。

○嫉妬・羨望
 一番頻発してるサキの感情。
 神社でハルトと話している時にショーコが乱入。ショーコはWIREDの書き込みがハルト本人
のものでないと一発で見破ったあと夫婦漫才を始めちゃう。ハルト ─ ショーコの以心伝心な関
係に嫉妬を燃やすサキは各話でしつこいくらい映され、ぶっちゃけマジでしつこいなって思った。
 「嫉妬ですか?ハルトが他の女の子と仲良くしてるのが気に入らない?」
 この台詞は勿論そのままサキの感情。「自己中心的」とは、他人が自分と同じような価値観を
もとに考え行動していると思い込むことなんだけど、そんな性格が如実に出てる良いシーン。
 「別にハルトなんてどうでもいい」
 サキはハルトやショーコ個人ではなく「親密な”関係”」そのものに羨望を抱いていると思うの
で、この時点では本当にハルトのことはどうでもよく、相手は誰でもよかったんだろう。

 だいたいここらへんを抑えておくとサキの行動がスムーズに理解できるようになる。後はこう
した特徴が状況を変えて何度も繰り返されバリエーションが作られていく。
 サキだけでなく他のキャラクターもそうで、各人の断片的なふるまいを集めていくと、皆が常
にそのキャラクターらしく行動してるのがよくわかる。登場人物が多い作品なのに、メインから
サブまでけっこうディティールが深く造形されているので、誰に注目しても面白い。



 パーソナリティがわかったところで、物語をはじめから追っていくと、あのシーンとかこの
シーンはそういう事やったんやーという気持ちでいっぱいになれる。ヴヴヴの「あとになって
から意味がわかる」演出は、再視聴を前提としているようなもんだ。つくづく強気な製作態度
である。では1話まで時間を戻してサキを追っかけます。

■第1話『革命の転校生』
○サボリ魔

 冒頭から孤独に携帯をいじってるぼっちサキ。水泳の補修をサボって神社でも携帯をいじる。
サキが一人になりたい時は、だいたい神社に来る習慣があって、この日もそうだったんだけど
「せっかく落ち着ける所をなんかカップルが来てイチャついてるよ…最悪……」という気分で
ハルトとショーコを眺めていたのだろう。気の毒。
 プールでは、流木野さんが補修に来てくれない~と七海リオンが言い、マリエは「ああ芸能
人の」と反応した。1話からサキは芸能人として学園中に認知されていたことが伺える(サキ
は1年、マリエは2年生)

○ドルシア襲撃
 みんなで校舎に向かって急ぐ途中、ショーコが人助けをしようとして生き埋めになる。現実
を直視できないハルトに「受け入れるしか無いでしょ!彼女は死んだの!」とドライな台詞が
吐けるのは、彼女が他人の生死なんてどうでもいいと考えるほどに、よく知らない他者に対し
情が薄いからだと思う。これは後にもみられる傾向。

○個人情報の拡散
 VVV1から降りたハルトの個人情報を素早くネット上に公表してしまうサキ。6話でみられる
ように、ハルトを自分の売名行為に利用する計画を既に考えていた可能性がある。ただもっと
純粋に「有名になるのは素晴らしいことだ!」と考えて、ハルトをたたえる気分で拡散したと
いうのもあり得る。サキがやらなきゃ誰かがやってただろうし。

■第2話『666を超えて』
○ハルト発見と、逃走
 海岸でハルトとエルエルフが寝てるのを見つけるサキ・アイナ・キューマ。直後にアードライ
達と遭遇するが、ハルト(エルエルフ)が作った隙を利用して逃げる。この時、サキは誰よりも早
く迅速に動いているのだが……アイナの手を引いて逃げる反面、キューマを完全無視している。

○異常事態への順応性
 ハルトがエルエルフに乗り移り、記憶を共有していることを簡単に結論づけるサキ。更にこれ
からどうするか?と前へ前へ思考を進める彼女は「逆の手順を行えば人格が戻るはずだ」と正解
を引き当てる。非現実的なシチュエーションにやすやすと対応できるのは、たぶん彼女の育った
環境が危険に満ちていたために、日常が崩れることに対する抵抗力が平均より高いんじゃないか
と思う。
 そしてそもそも、現実とフィクションを混同するような振る舞いも多い。

○VVVに3人乗り
 ヘリから飛び降りてハルトについてきたサキ。オンエア当時は「そこで飛び降りるとかどんな
学生だよ…」と思ったもんだけど、今ならわかる。君は飛ぶ娘だったよ!肩書じゃなくて人格で
判断しなきゃな!
 成り行きでモジュールから宇宙に出てしまう一行。そんな場合じゃないのに、サキは遠くに輝
く青い地球に目を奪われる。

○ショーコ・カムバック
 ハルトの携帯に着信が入り、ショーコが生きていたのが判明するとサキは「へ…?」と、やや
不満気?なリアクションを取る。ハルトとショーコの熱い関係が復活した事にイラっときたのか
と断定するでもないが、とりあえず生存報告をまったく喜ばない程度には冷ややか。
 戦闘が終わって海岸に戻り、ハルトとショーコは感動の再会。ここでサキはスーッと画面外に
去っていってしまう。ハルトのショーコへの激情に対してサキが反応するシーンは2話でも多く、
二人の世界に自分は絶対入り込めないようなものを感じてか、無言で立ち去る彼女の哀愁をサッ
と映しておくこのさり気なさは素晴らしい。省略するでもクドクド説明するでもない淡々とした
描写が素敵なシーン。ヴヴヴで一番好きかも。

■第3話『エルエルフの予言』
○ヴァンパイアみたい
 突然キューマに襲いかかったハルトを張り飛ばして正気に戻すサキ。すぐ手が出るのは親譲り
だろうか……これ以降、ハルトは叩けば直るテレビのように扱われる。

 暴走するハルトを「ヴァンパイアみたいに!」
とたとえるサキ。
 彼女は後になってVVV4に「カーミラ」と名付けるワケだけど、女性吸血鬼が主役の古典文学
『カーミラ』を知っているという文学の素養はちょっと特筆に値する。偏見めいた言い方になる
が、貧乏で育ちが悪いサキがこうした作品に親しんでるのは風変わりで、それは彼女がアイドル
になるのと同様「現実から逃げ出す手段」として、貪るように様々なフィクションを読み込んだ
結果なんじゃないかと思った。そのため、何かをたとえたり理解したりする際にファンタジーを
持ち出すような癖がついたのでは。

○脱出の用意
 ARUS軍と共にモジュールを出るため、準備を手伝う学生たち。ハルトの心理を説明するショ
ーコに「よくわかるんですね、彼のこと」と言い放つサキは嫌味たっぷり。
 アイナからは、海岸で逃げるとき(2話)手を引いてくれた感謝を受け、これに対し
「お礼よ……あなただけが、私を特別扱いしなかったから」
と、ストレートに打ち明ける。「友達」と言うほど近くないけれど、アイナに親愛を感じている
微妙な距離感がうかがえる。

 
■第4話『人質はヴァルヴレイヴ』

○サンダーの負傷
 フィガロが銃を乱射してサンダーが倒れる。アイナに付き合ってサンダーを助け起こすサキは
「友達でもないのに…」とやたら冷たい台詞を吐いた。実際2話では友達でもなんでもないキュ
ーマを無視してアイナだけ連れてったように、仲良くない奴なんてどうなっても知らん!という
露骨な態度が輝く。同時に、死にかける程ボランティア精神に溢れるショーコとの対比にもなっ
ている。

○家族が人質
 既にジオールはドルシアに屈し、家族が人質に取られたようなものだ…とエルエルフが解説。
この時サキは「人質…!」と反応し、それっきり画面に映らない。
(サンダーはいつのまにかアイナが一人で支え、あとでマリエがフォローに入ってる。)
 サキにとって両親なんてものは憎むべき存在でしかなく、家族に手出しなんかさせないぞ!と
盛り上がる学生の輪に彼女は入れないし、独!立!独!立!と熱狂するモブに混じるのは、それ
こそ彼女のキャラでは決してないからだ。サキは集団行動と色んな意味で相性が悪い。


■第5話『歌う咲森学園』

○独立を満喫する学生たち
 はしゃいで遊びまわったり、生活の雑事を自分たちで分担して動きまわる学生たち。しかし、
そこにサキだけは映らない。サキは一緒に遊ぶ友達がいない上に率先して働くタイプでもないの
で、また神社でプラプラしている可能性が高い。

○ブレーカーが落ちる
 教室に固まって布をかぶる女子達。タカヒは独立宣言が軽率だったとショーコを責める。ショ
ーコ自身責任を感じているので何も言い返さないが…周りの学生たちもショーコをフォローして
くれない。タカヒほど気持ち良く責任転嫁できないけど、独立に不安と不満を抱えてるのは同じ。
ただサキだけはタカヒの卑怯な態度が許せず、正面からケンカを売っていく。
「馬鹿じゃないの!ひとの意見に乗っかったくせに 自己責任でしょ!」
 知らぬ存ぜぬで通したほうがラクな場合でも、ムカついたら戦う。授業も仕事もサボるけど、
信条についてはサボらない彼女の中の優先順位が露出する。

 ハルトを真似てタカヒの手に噛み付くサキ。自分にもジャックができるかもしれない…と想像
を広げるあたり、やっぱり考え方が魔術的。「暴力なんて、こわくないですから」と言うように、
彼女にとって暴力は日常の一部であったため、騒動にかこつけて噛み付き実験をするくらいには
頭が冷えている。(逆にタカヒは、親にもぶたれたことないのにって様子)

 ケンカが終わって教室から出ていこうとするサキをハルトが捕まえる。ここのリアクションの
大きさからすると、やはり彼女にとって 手を取られる=「選ばれる」という事なんだろう。誰か
にパートナーとして「選ばれる」ことは彼女の悲願である。

○ぽゆぽゆ♪
 PVにて持ち歌を歌うサキ。ジオールの国威発揚として、最も有名人であるサキが顔を出すのは
良い選択だと思うけど、実際サキにどれだけ知名度があるかは6話になってからようやくわかる。
 ステージ上のサキを見つめるタカヒの目線は、ケンカのあとにも関わらず穏やか。

ハルト「ああいうの、嫌いかと思ってた」
「嫌い、でも、感謝もしてる。私、この学校に入れられてから、諦めてたけど…」
 かなり早い段階で孤立を受け入れていたサキ。

○ふたりぼっち
 エルエルフの暗躍によってVVV3~6号を発見してしまうハルトとサキ。ハルトはドン引き、
サキは「まるで虹みたい!」と正反対の反応をみせる。視覚的な感動。

・ ハルトにもう一度手をとられ「この事、二人だけの秘密にしてくれないか」と頼まれる。
・ 手は恋人つなぎへと変化し「ふたりぼっちになりましょう」とキスする二人。
・ VVVモニタに表示される妖精ピノ「コレハセツクス?」

 ヴヴヴにおいては、同じシーンがちょっと形を変えて何度も繰り返される、という性質の演出
が多く、これもその典型みたいな場面。10話、11話でもハルトとサキの間では同じ手順を踏んで
恋愛模様が描かれる。
 サキはこれでハルトと密約を交わし、絆を固いものに造り上げようと以後奮闘するが、結果的
に本人の想像を遥かに超える泥沼にはまっていく。


■第6話『サキ・カムバック』

もう一度6話。書いてなかった後半シーンを拾っていきます。

○ひとりでがんばる
「人に期待するのは、とっくに止めたのよ。自分でやってみせる…」
 出撃も自分でセッティングするサキ。自己責任を強調する場面にもつながってくる。誰にも頼
らず生きていこうとするなら強くならなければならず、そのため彼女はアイドルになったり人間
をやめたりして、ますます常人から離れていく。
 しかし、全く期待を失っているかどうかは怪しい。

○空虚な自信
 かっ飛ばしていたサキもドルシアの反撃でショックを受けて、恐怖に固まってしまう。とって
つけたような全能感が取り払われて震えが止まらない!が、「流木野サキはスターでしょ!?」
とショーコの応援によって、また自信を取り戻す。たぶんサキは、自分自身というものにまるで
信頼を置いてないんだけど、逆にスターとか超人とか仮の身分を「演じる」時は元気になるよう
な性格なのかも。

○タカヒの優しさ
 上手く戦えないサキにサトミがケチをつけ始めると、そこにタカヒが反論して言い争いになる。
(ヴヴヴはこういう各キャラの微細な動きをいつも画面のワキで展開するので、やっぱり一回見
るだけじゃ足りない。)
 ショーコがサキを応援するとリオンがそれに乗っかり、タカヒは一瞬ぐぬぬ…って顔で考えて
から結局サキの応援を始める。ケンカはすれどサキの事をある程度認めているようで、VVV4の
放つ光に見とれるタカヒは、案外サキと仲良くなれそう。サキが気づけばいいけど。


○サキの願い

「世界がみてる……あたしを傷つけて、バカにして…殺そうとした世界が、アタシを…」
「あたしは世界に……殺されない!!」
 つまりサキは、自分が世界から高く認められていなければ、逆に押しつぶされ殺されてしまう
だろう…という強迫観念を抱えていることになる。「自分の存在を世界に刻みつけないと、消え
てしまうから…」っていうのは多分そういう意味。
 6話のクライマックスは、一見ポジティブにサキが映されているけどその実、彼女の世界への
激しい恨みが爆発する暗い場面でもある。それは1話のハルトが見せる凶悪な復讐心と変わらな
い。そして殺し合いの様子を見届けるのは「水着で寝そべる気楽な市民達」。ストレートに彼女
の事を応援したいなら5話のように、ドルシア占領下で怯えるジオール人に希望を振りまくって
感じでいいのにわざわざ悪趣味な設定をしたのは、サキの有名願望が空虚で歪んだものである事
を制作側が見落としていないからかな、と思う(これって現実で言えば、ニコ生で脱いだり犯罪
スレスレの行為をして注目を集める事に興奮する子供と、それに群がる野次馬って図が簡単に想
起されるシーンなわけで。)
 サキがそれでいいっていうんなら外野が口を挟むことでもないんだけど。あくまでも個人的な
欲望、エゴイズムを重視してるアニメなんだし。ただこの部分の映像には、軽薄な承認をもって
調子づいてしまうサキの危うさ……本当にそれでいいの?って感じの両義性が感じられる。
 だからこそ戦闘終了後、モニタ越しにサキとショーコが見つめ合うシーンには希望を感じ取る
ことができた。ここには一切の苦味がない。サキが心の底から求める「大切な人」にショーコが
なるのかっていうのは今はなんとも言えないけれど、それも含めて2期に期待!である。


 予想以上に長くなっちゃったので前後編として分割します。まだ半分しか書いてないのにやっ
ぱりアクが強いなこの娘は!
 後編は13話みてから仕上げてupすると思います………ああーこれまで書いてきたことが13話
で全部ひっくり返ったらどうしよう。楽しみ過ぎるわ…


コメント

dislev
No.1 (2013/10/12 05:38)
GJ
beruchan
No.2 (2013/10/12 09:41)
考察待ってましたw 
13話観ましたが、すごい面白かったです。私も2013年の神アニメだと思います。
続き期待してます。
よしおか
No.3 (2013/10/16 20:29)
 久々に読ませて頂きます。ホント作品をよく見てらっしゃいますね・・・スタッフもここまで読み取って貰えれば本望だと思います。次回も楽しみにしてます。
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