▼第34号【Vol.0034】
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さて、34号です。
今号は前から書きたかった「文字と絵」についてのコラムを掲載します。

それではどうぞ!

※WEBサイトやツイッターでは書くことのできない「質問」にも基本的に
は全てお答えしたいと思いますので、ご意見ご感想も絶賛受付中です!

・Twitter: http://twitter.com/dfnt
・Mail: mag@dfnt.net
                              2012/05/16
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                   僕秩ヨシナガの「ネットの今。」
   ~ゆるいけどディープな「ツイッターやブログに書かない話」~

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今週の目次

1.僕秩プレミアム!
2.僕秩プレミアム!(ゲストライター)
3.ヨシナガのゆるい日常日記
4.情報告知
5.あとがき

※このメルマガは横幅35字(下線の幅)で読むことを前提に製作しています!
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1.僕秩プレミアム!

デジタルどっぷりな世界から見た、日常の中にある小さな発見や雑感のコラム
を不定期にお届けします。ゲストライターのHII(@HII_Z)さんをお迎えする
こともあります。

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2009年以前に携帯電話公式サイトで配信していたコラムは講談社から「僕秩プ
レミアム!¥870」として絶賛発売中です! http://j.mp/AbIAUe
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■ 文字による会話時代の終わり (Writer:ヨシナガ)

このメルマガでは頻繁に出てくるスマホアプリ「LINE」。

大人の知らない世界で静かにネットを制圧しつつある様子が本当に圧倒的なアプリだが、まだ主要な新聞やテレビではツイッターほど取り上げられていない。(国内利用者数は既にツイッターを追い抜くほどになっている)

そして、そのLINE利用者を見ていると常々感じることがある。それは

「文字によるコミュニケーションは、もう終わるのではないか?」

ということだ。




LINEが圧倒的な勝利を収めた要因はいくつも語られているが、その中の重要な要素に「スタンプ(巨大絵文字)」による会話の発明がある。

スタンプは、絵文字の10×10倍くらいの面積でイラストが表示される機能なのだが、これが非常にスムーズに動き、絵文字より深い感情が伝えられるため、多くの若者が文字を入力しなくなってきているのだ。

例えば、最近の会話はこんな具合。

http://bok.jp/magimg/20120516line.jpg

知人から写真が送られてきたので、goodのスタンプでお礼。数秒後に「いえいえ」のスタンプで返事。すかさず、「ありがとね!」というスタンプで返したところだ。この間、実に30秒程度。

このやり取りは、「ポチポチと文字を打ち、送信する」という従来「当たり前」だと思っていたプロセスを排除したことによる恐ろしいテンポ感を持っている。


これらスタンプは数百種類以上用意されており、非常に現代っぽい「変だけどカワイイ」つくりになっているため、想像以上にいろいろな感情が表現できるのだ。

また、先ほどの「いえいえ」のスタンプをよく見ると、少し「いらっと来る」イラスト(地獄のミサワさん)になっており、ここでちょっとした「気の利いた感じ」も演出できているのだ。文字に比べると、圧倒的な情報量。




「文字がなくなって、スタンプだけの会話になっていくなんて、そんな極端なことがあるか!」と、思う読者の方もいるかもしれない。

だが、長い歴史を考えてみると、僕らのコミュニケーションは原始時代から何万年も、顔の表情を中心としたものだったはずだ。眉毛のちょっとした位置の違いで僕らの脳は敏感に相手の感情を察するし、その読み取り技術は極めて発達している。

識字率が上がり手紙のような形で「文字だけ」が安定して届けられるようになったのは、せいぜいここ数百年だろう。

顔の表情が多種多様なのに比べ、文字による表現は極めて限定的である。

例えば、