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日本中を震撼させた 15歳・高校一年生の少女による 同級生殺人事件。
事件の内容が 刻一刻と 明らかになってきました。
動機は 「人を殺して 解体してみたかった」 というもの。
頭部を工具で 何度も 殴打。 そして 絞殺、 頭と 左手首を切断。
なんと 腹部も 大きく 切り開かれていたのです。
一人暮らしのマンションから 金属製の ノコギリ (刃渡り約25㎝)、 
包丁、 金属製の ハンマー 2種類、ひもなどが 見つかったのです。
一週間前から 愛和さんと 会う約束をし、工具などは 事前に
自ら 購入したと 供述し、 計画的な 犯行だったことは 明らか。
15歳の少女が このようなことをするなど 想像できますか? 
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計4回、中には「冷たくなったから 温めた。 なんで 温かくならないの?
今ねお風呂に入ってる。それより皆 脳髄の色って何色だと思う?」
などと 書かれた掲示板もあったのです。
考えただけで 身体が震えるくらい 恐ろしいことです。
ましては その標的となったのは 普段から 仲良くしてもらっていた
友人の 松尾愛和さん。
犯行当日も、 一緒に 佐世保市内で 買い物を 楽しんでいたのです。
この少女は 小学6年生の時 クラスメートの 男児に 1回、
女児に 4回、 給食に 粉末洗剤や ベンジン、塩素系漂白剤を 
スポイトで 混入したことがあったことも わかっています。
少量だったため 大事には至りませんでしたが
目撃していた児童が 担任に報告、 その日のうちに少女に確認すると
認めたため、校長・教頭に 担任は 相談、佐世保市教育委員会にも
報告、少女と 被害児童2人の保護者に 連絡したのです。
その後、 少女は両親、校長と共に 被害のあった児童と その両親に
謝罪、校長は 少女の両親に 「学校でも注意深く 見守るので
家庭でも 少女の話を しっかり 聞くように」 と 要請したのでした。
小学校を卒業するまで 学校は 毎日 両親に 電話をし
少女の様子を 聞き取っていたのです。
この問題は 少女の進学先の 中学校にも 引き継がれ
〝要注意 問題児〟として担任の教諭らが 見守り続けていたのです。
今月は 3日間しか 登校していませんでした。
担任だった教諭は 月に1~2度 少女宅を訪問、相談に 乗っていたのです。
小学生の時から 小動物の解剖に 夢中になっているなど
その行動は やはり 普通ではないと 感じられます。
少女の父親は弁護士、 亡くなった母親も
長崎県スケート連盟会長で 佐世保市教育委員を
務めていたような 地元では名士一家ということです。
小学生の時の 異物混入事件の時には
この両親が 動き、 報道されることも 警察沙汰になることもなく
外部に漏れないよう 処理されたのでした。
地元の人や 元同級生を名乗るネット上の情報からは
加害者の少女が どんな問題を起こしても
この 〝モンスター両親〟が 学校や 相手の家に 怒鳴り込んで
むしろ 被害者や 学校を脅したりするのが 日常的になっていたようです。
仲良かったと言われている母親が 昨年秋に急死し、
その後 すぐに 再婚した父親。
今朝の TVによると そんな父親を 許せず
金属バットで 父親に 殴りかかったと ありました。
多感な時期である 高1の少女が 自ら一人暮らしを希望・・・。
それが事実かどうか わかりませんが ワンルーム・マンションに
留学の練習だと 父親が許可したと ありました。
家庭内暴力を恐れ、  親のエゴから そうさせ 手に負えない子を
外国に行かせたかったのかもしれません。
学校で ただ一人、一人住まいさせていて それを学校も認めていることが
そもそも 少女の親の力が ちらついて仕方ありません。
子供の頃から 問題を起こし そのたびに 両親が出てきては
解決してくれる、 なんの罰も受けずに 反省もする時間も与えず
罪悪感など 全く感じない子供に育ってしまったのでしょう。
もしかしたら 子供に対して 怒ったことがない 両親だったのかもしれません。
心の大事な部分が 欠落している 子供に 育ってしまったのは
親の責任の 何ものでもありません。

長崎地検 佐世保支部に 送検された少女は
取り調べ後 家庭裁判所に送られます。
家裁は 少年鑑別所に収容し、 精神鑑定が必要なら
手続きを中断して 鑑定留置に入ります。
その結果を基に 14歳以上なので 刑事罰の対象になります。
審判で 刑事処分相当と 判断されれば 検察に 送致(逆送)され、
検察が 起訴するかどうかを 決めます。
起訴されれば、成人と同様に 裁判を受け、殺人罪の場合は
裁判員裁判となるのです。
少年審判の決定には この他 少年院や 児童自立支援施設に
送致する保護処分や 刑事裁判の 無罪に当たる 不処分などあります。
今後、精神鑑定をし、 何らかの異常が見つかった場合
刑事責任が あるかないかのよって 起訴できず、 無罪?と
なる可能性もあるやも ・・・・・ ?
これだけの 恐ろしい 計画的殺人を犯し、
精神異常だからと 無罪にするのは おかしいことです。
罪は罪です。 これでは愛和さんが 浮かばれません。
ご両親は 「愛和は 私達にとって 大切に育ててきた 宝物でした。
今は ただ 心静かに 見送ってあげたいという 気持ちだけです。」と
挨拶し、 同級生が来ると 声を上げて泣かれたそうです。
父親は 「愛和のことを 忘れないでください」と。

取り調べには 冷静で 取り乱した様子もなく
反省や 悔悟の言葉もない ということです。
頭が良すぎて 少し変わった子という 印象の少女、
歪んだ心、異常な精神状態だったことを
親は 気がつかなかったのでしょうか?
いや、 知っていた筈だと 思います。
精神鑑定で 罪を逃れること(刑事責任無しと見なされた場合)に
なった場合、そのような子供に育ててしまった 親に対して
責任を 取らせるべきでは ないでしょうか?
このように 危険極まりない子を 放置していた 親の罪は
問われるべきです。

佐世保といえば 10年前に小学6年の女児が
学校で 同級生に カッターナイフで 殺害された事件が ありました。
被害者の父親は 毎日新聞 佐世保支局長でした。
事件当夜、遺族として会見に臨み、 今年、
『謝るなら、いつでもおいで』(集英社)という本も刊行しました。
加害少女の 心に棲む 虫の正体は 結局 はっきりせず
前科前歴はつかず、すでに 社会復帰をしているのです。
本の題名にあるように いまだ 謝罪の言葉は 遺族のところには
届いていないのです。
以後、 佐世保市では 命の 大切さを学ぶ 講演会や 道徳の公開授業など
企画したり 街をあげて 教育してきたのです。
長崎県 教育委員会も 同時に 子供の声を聴く
「チャイルド・ライン」を 開設したりしているのです。
10年前の 悲劇の教訓が 生かされていなかったと
各教育部門では 再び 対策を考えると言っています。
命の大切さを教える 指導も大事ですが、 自分の感情を
コントロールするなど 総合的な指導をしないといけないと
教員経験が 長い 東京学芸大 教職大学院の
今井文男 特命教授は 言っています。
凶悪な 少年・少女の犯罪が 年々 増え、 刑事処分の
厳罰化も 少しずつですが 進められています。
しかし 現「少年法」は 戦後 すぐに 作られたもので
今の時代に 全く そぐわないものです。
あの当時 戦災で 両親を失って 浮浪児となった 子供達が
その貧しさと 飢えから 罪を犯しました。
情状酌量の 余地のある そうした気の毒な 少年・少女に
更生の時間を 与える為の 「少年法」でした。
罪を犯した 少年の処罰より、 保護と 立ち直りに
主眼を 置いてきたのです。 
しかし、 現代のように 物資豊かで 環境が 全く違った
社会で起きた 凄惨極まる 残忍な犯罪が起きた場合
昔の「少年法」の処罰では 不適当だと思われます。
殺され損では 被害者の人権、人命を軽視しています。
人命を 何よりも尊重する アメリカでは 子供が 重大・残虐な事件を
起こした場合、 成人と同じ 刑法が適用されます。  
本人はもちろん 家族までも その名前、写真まで公表されるのです。

金沢市で 平成16年9月、 夫婦が殺害された事件で
強盗殺人罪などに問われた当時17歳だった少年に対し
成人なら 死刑に相当するとして 無期懲役の判決を
言い渡されました。  一部、 「少年法」の改正がなされましたが、
まだまだ 変えていかなければなりません。


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では 皆さま 次号をお楽しみに。