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先月、市川右近さんより お声がかかっていた
『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 空ヲ刻ム者 -若き仏師の物語-』を
新橋演舞場に 友人と共に 観劇に行ってまいりました。
4代目市川猿之助さんが 3代目市川猿之助(現・猿翁)さんより
スーパー歌舞伎の スピリットを受け継ぎ、
今回は 歌舞伎俳優ではない 佐々木蔵之介さん、浅野和之さん、
福士誠治さんも参加、 そして、 小劇場界の 異才と言われている
前川知大さんが 作、演出、 先代とは まったく違う 今までにない
試みの舞台でした。
舞台は 出演者 皆さまの 口上から 始まりました。
歌舞伎の世界の方ではない 俳優さんの口上は
声の出し方は もちろん違いましたが 微笑ましく
少し〝笑い〟もあったりで いつもと違う 雰囲気の口上でした。
物語は ・・・・・
舞台は いにしえの日本。
ある山間の村に、「十和」(とわ 市川猿之助)という 才能に恵まれた
若い仏師がいました。 しかし 彼は、村人たちの暮らしも 病床の母親も
救うことのできない仏教に 苛立ちを募らせていたのです。
「十和」の幼なじみの「 一馬」(かずま 佐々木蔵之介)も
不作に苦しむ 村人たちを憂い、 彼らの暮らしを よくするため、
都に出て 官吏の道を選んだのです。
一方、 母の死と 都から来た役人との争いから
「十和」も 村を出なければならなくなります。 その後、牢に入れられ、
盗賊と 交わりながら 成長する「十和」。 かたや 都に出たものの
下級役人として 無力感を募らせる「一馬」。 それぞれの思いを胸に
別々の道を歩んだ 「十和」と 「一馬」。 一度は分かれた二人の道は、
やがて また 交わる日を 迎えることとなるのです。 (パンフレットより)
悩んで 悩んで 悩みぬいて 懸命に生きている 若者が 主人公です。
猿之助さん演じる 「十和」、 佐々木蔵之介さん演じる 「一馬」、
二人の 心境の変化が まるで 衣装の色合いで
表現されているようで 登場するたび、衣装が変わり
豪華絢爛になり それは 眩しいくらい 素晴らしい衣装でした。
右近さん演じる 「九龍」は 「十和」を 導く仏師で
元々 僧侶だったのが 言葉で考え、教えることに
限界を感じ、手を使って 仏像を彫る 仏師になったという役です。
そして、もう一役、 この「九龍」の 魂が入った存在として
不動明王の精霊も 演じていました。
後ろで 小林幸子さん 顔負けの 迫力ある大演出が 楽しめます。
猿之助さんの衣装も 舞台が進むにしたがって どんどん派手になり
終盤では ものすごい アクロバットな場面が 出てきたり
大がかりで 豪華な演出も 楽しめました。
三幕に 右近さん演じる 不動明王が出現、
巨大な光背を持ち その姿でせり上がり、
炎と 屋台崩しが続き、 クライマックス。
そして スーパー歌舞伎の見せ場である 宙乗りが登場します。
今回は 猿之助さんと佐々木さん お二人で 宙を駆け巡っていました。
そのあと 大立ちまわりが繰り広げられ、
「十和」が作った仏像が、 ただの 木屑の塊で、
その木屑が 舞台から客席へと ドカンと、 ばら撒かれる場面もあり、
目もくらむような演出で 舞台は終わったのでした。
今回 初めて歌舞伎に挑戦した お三方ですが
TVで見る姿とは まったく違うのですが、 大変 良かったです。
作、演出も 歌舞伎界とは違う方がなさり、
俳優さんも 歌舞伎界ではない 俳優さんが演じたり
代が変わって 新しいスーパー歌舞伎が ここにスタートしたのです。
歌舞伎界も 世代交代があり、 今までの歴史や伝統は
もちろん 十分重んじ、 新しい風を おこしながら もっと
私達を楽しませていただける 舞台を
これからも 作ってほしいものです。
皆さま どう思われますか?
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では 皆さま 次号をお楽しみに。
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