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先日、 政府は 高齢者ドライバーによる交通事故が

相次いでいる事を受けて、 関係閣僚会議を開き

安倍首相が 「取りうる対策を 早急に講じるなど

この喫緊の課題に 一丸となって取り組んでほしい」

と、 対応を指示しました。 

私はアレッと思いました。  確かに、重要な事だとは

思います。 しかし、 他にも 喫緊に対策をしなければ

いけない問題があるのではないでしょうか。

2011年3月に起きた 東京電力 福島第一原発事故で

横浜市にやむなく自主避難した家族の息子さんが

〝いじめ〟にあっていたことが 発覚しました

男子生徒は 2011年8月 小学2年生で

横浜市の学校に 転校してきて、6年生になるまで断続的に

いじめを受けてきたのでした。 「けられたり、 なぐられたり、

鉛筆を折られたり、 ノートに落書きされたり、 ランドセルを

振り回されたり、 階段では押されたり いつも どこで落ちるか

判らなかったので怖かった」と 訴えていました。

名前に 「菌」 をつけて呼ばれたり、 〝バイ菌〟扱いされ

放射能だと思われ、 いつも辛かったと。

このように 執拗にいじめられていたようです。

そのため 2012年6月から10月には 不登校になりました。

男子生徒の両親は 学校に相談していました。

2014年5月には 再び〝いじめ〟が始まります。

 登校を再開した後、「プロレスごっご」と称して 暴力を振るわれ

〝いじめ〟は エスカレート。 5年生になってからは ゲームセンターで

遊ぶお金や 食事代などを 男子生徒に 「賠償金あるだろう」と 負担を強要。

主犯格の3名の男子生徒に 「抵抗すると、 又 いじめが始まると思って

何も出来ずに 只 恐くてしょうがなかった」(手記より 原文は 平仮名)

男子生徒は 自宅から現金を持ち出し、 1回 5万~10万円、

何と 合計 約150万円を同級生らに渡していました。

これが 小学生(10万)のすることですか! 怒りに 燃えます。

「賠償金」という言葉は 大人達が話ししていたのでは ないかと

疑いがもたれます。

男子生徒の手記には 「今まで色んな話をしてきたけど、信用してくれなかった。

だから 学校は大っ嫌い。 何回も 先生に言おうとすると 無視されてきた。

(原文は全て平仮名)

男子生徒は 14年5月末から 再び不登校となり、そのまま卒業しました。


「いじめ防止対策推進法」に 基づく調査の結果、 横浜市教育委員会の

第三者委員会は、〝いじめ〟を認定しました。 男子生徒の両親は

代理人弁護士を通じて 〝手記〟を 公表しました。

代理人の黒沢知弘弁護士は、 時折 涙を浮かべながら

『 何度も死を 覚悟しながらも 「生きる」ことを 決めたとする手記 』を

代読しました。  そこには

〝いままで なんかいも死のうと おもった。

   でも、 しんさいで いっぱい死んだから

   つらいけど ぼくは いきると きめた〟汗

(男子生徒が2015年に書いた手記)

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この手記にあるように 小学生が死にたいと思うことは 余程 思いつめた

ことなのでしょう。 本当につらかったでしょう、苦しかったでしょう。

しかも、 学校側は お金をむしり取られていたことを 初期段階で 把握して

おきながら 親御さんに 何も報告していないという始末。 親御さんが

現金持ち出しに 気付いたのは 2014年の6月14日。

県警は2014年7月に 子供による 明らかな 「恐喝」として 事件化

すべきでした。横浜市教育委員会は 市教委と学校側の 対応が不十分

だったと認めていますが、 あまりにも不誠実な対応ではないでしょうか。

不登校となった 5年生で 重大事態と認識すべきでした。

担任の先生、 学校、 県警少年育成課は 事件として 適正な処理を

考えるべきでした。 小学生が 何万というお金を 弱い対象に 要求、

遊ぶお金に使われているということは 通常の恐喝事件より

もっと考慮すべきです。 しかも 手記には 3人の悪ガキの名前が

書かれているのです。  この子達は 何事も無かったかのごとく 中学へ

進学ですか。 恐ろしいことですね。


これまで どれ位の子供達が〝いじめ〟にあい 自殺していることか。

いつも 担任の先生、 学校、 教育委員会は 責任逃ればかり、

〝自殺といじめ〟の因果関係は 無かったなどと、 以前は 平気で

発表してきていました。 本当におかしな対応で、 私は怒っています。

〝いじめ〟を行った生徒達は 謝罪すべきですし、 この子達の親は

賠償責任があると 思いますし、 学校側は責任をとるべきです。

〝いじめ〟を受けた 男子生徒は 心の傷を 一生拭うことできないのですよ。

大人たちの間違った対応のせいで、 自殺は思いとどまったものの

一歩間違えていたら ありえた話です。

横浜市だけでなく、 全国各地でいじめ問題が 発生していますが

その対応には 憤りを感じております。

隠蔽や 加害者擁護など 絶対に許されません。

政府、関係閣僚会議を開き、 「取りうる対策を 早急に講じて」 欲しい

ものです。

子供達は 国の宝です。 学校の先生、 学校、 教育委員会は

少しでも〝いじめ〟の事実を知った時 加害者を呼び

適切な対応をすべきであり、 法令で指導すべきであると思います。

〝いじめ〟にあっている子達の 小さなサインを見逃さないように

してもらいたいものです。

皆さま どう思われますか?

※過去のいじめ自殺事件の例を 少しあげてみます。

◆2016年 青森県 中2女子

青森市に住む 中学2年の女子生徒(13)が 8月25日に

電車にはねられて 死亡した事故があり、遺族が 29日、

スマートフォンに残されていた 生徒の遺書の一部を

公開した。 「もう生きていけそうにないです。

いじめてきたやつら、 自分でわかると思います。二度と

しないでください」 などと 書き込まれていたといい、

いじめたとする複数の生徒の名前もあった

◆2015年 岩手県 中2男子

岩手県矢巾町の 中学2年男子生徒(13)が いじめを

苦に列車に飛び込んで自殺した。 母親は、男子生徒の

ノートから 同級生からの 暴力や悪口に 苦悩していたことを

知ったといい、「ここまでひどいいじめとは…。なぜここまで

追い詰められる 必要があったのか」と 悔しさと憤りを 露わにした。

◆2011年 大津市中2いじめ自殺

複数の同級生が 2011年9月29日、 体育館で 男子生徒の手足を

鉢巻きで縛り、 口を粘着テープで 塞ぐなどの 虐待を行った。

10月8日にも被害者宅を訪れ、 自宅から貴金属や財布を盗んだ。

被害者は自殺前日に 自殺を仄めかすメールを加害者らに送ったが、

加害者らは相手にしなかった。
男子生徒は10月11日、自宅マンションから飛び降り自殺した。

事件前後の学校と 教育委員会の 隠蔽体質が発覚

◆2010年 桐生市小学6年生いじめ自殺

群馬県桐生市の 小学6年生の女児が、同級生たちからの

一年以上にもわたる 執拗ないじめを 苦にして自殺した事件。

学校側が 適切な指導をしなかったため 絶望的な状況に

追い込まれた。

◆2007年 滝川高校いじめ自殺

兵庫県神戸市の 私立滝川高校に通っていた 当時高校3年生の

男子生徒が いじめを苦にして 自殺した事件。授業中に、

「トイレに行く」 と 新館4階の教室を 出た後に 飛び降り自殺をした。

また、ズボンのポケットから遺書が見つかった。


2015年度の全国小中高校などが認知した〝いじめ〟は

22万4540件。 あまりにも多すぎます。

表に出ている件数ですので、 把握されていない〝いじめ〟を

含めると 大変な数になるのでは ないでしょうか。


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では 皆さま 次号をお楽しみに。