でゅら〜の暇つぶし

【歌詞・意訳】QUEEN "BOHEMIAN RHAPSODY" その3

2018/12/24 20:17 投稿

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 映画「Bohemian Rhapsody」大ヒット記念企画で、Queen の楽曲を意訳するシリーズだよ。

 今回は、"Bohemian Rhapsody" を様々に解釈するシリーズの第3弾!

 その1 では、カッとなってつい人を殺してしまった少年のようすを、時代がかった言い回しを意識した意訳。
 その2 では、直訳っぽく。
 そして、この第3弾では、「Lord of the Flies (邦題:蠅の王)」(著:William Golding (英国)) になぞらえて、意訳してみようと思う。

 まあ、その意図なんかについては、後述するよ。

 

タイトル:Bohemian Rhapsody
作詞:Freddie Mercury
作曲:Freddie Mercury
収録アルバム:A Night At The Opera

Is this the real life?
Is this just fantasy?
Caught in a landslide,
No escape from reality.

Open your eyes,
Look up to the skies and see,
I'm just a poor boy, I need no sympathy,
Because I'm easy come, easy go,
Little high, little low,
Any way the wind blows doesn't really matter to me, to me.

Mama, just killed a man,
Put a gun against his head,
Pulled my trigger, now he's dead.
Mama, life had just begun,
But now I've gone and thrown it all away.

Mama, ooh,
Didn't mean to make you cry,
If I'm not back again this time tomorrow,
Carry on, carry on as if nothing really matters.

Too late, my time has come,
Sends shivers down my spine,
Body's aching all the time.
Goodbye, everybody, I've got to go,
Gotta leave you all behind and face the truth.

Mama, ooh (any way the wind blows),
I don't wanna die,
I sometimes wish I'd never been born at all.

I see a little silhouetto of a man,
Scaramouche, Scaramouche, will you do the Fandango?
Thunderbolt and lightning,
Very, very frightening me.
(Galileo) Galileo.
(Galileo) Galileo,
Galileo Figaro
Magnifico-o-o-o-o.

I'm just a poor boy, nobody loves me.
He's just a poor boy from a poor family,
Spare him his life from this monstrosity.

Easy come, easy go, will you let me go?
Bismillah! No, we will not let you go. (Let him go!)
Bismillah! We will not let you go. (Let him go!)
Bismillah! We will not let you go. (Let me go!)
Will not let you go. (Let me go!)
Never let you go (Never, never, never, never let me go)
Oh oh oh oh
No, no, no, no, no, no, no
Oh, mama mia, mama mia (Mama mia, let me go.)
Beelzebub has a devil put aside for me, for me, for me.

So you think you can stone me and spit in my eye?
So you think you can love me and leave me to die?
Oh, baby, can't do this to me, baby,
Just gotta get out, just gotta get right outta here.

(Ooooh, ooh yeah, ooh yeah)

Nothing really matters,
Anyone can see,
Nothing really matters,
Nothing really matters to me.

Any way the wind blows.





Bohemian Rhapsody 意訳

−プロローグまたは世界設定−

世界大戦が起こった近未来。
広がる戦禍から逃れるべく、少年たちは家族とともに旅客機に乗った。
その先は疎開地である。
不幸なことに、その旅客機は海に墜落してしまい、家族とはバラバラに。
波にもまれ、流れ着いた先は、無人島であった。


−とある少年の回顧−

うーん。これは現実?
それとも夢?
陽の光に照らされ、ハッキリしない頭で、何が起こったのか思い返す。
そうだ、飛行機に乗っていたら、突然、すごい振動が起こって...!
ここはどこだ!?
どうやら、浜に打ち上げられたみたいだ。
これは本当に起こったことなんだろうか?信じられず、つい、頬をつねってみる。
...いや、現実逃避はよそう。
一度、深呼吸をて、次に目を開いたらちゃんと考えよう。
スー。ハー。ゆっくりと目を開く。空を見上げると、強い陽射しが飛び込んできた。


−とある少年の行動−

あの時のオレには、なにもできなかった。ああいうことになってしまったのは、仕方のないことだったんだ。
オレらは、思うままに野豚を狩りまわっては、飽くなき衝動を発散させ、
そして、狩った獲物を貪る、勝手きままな生活を送っていた。
オレたちはそれでよかったんだ。それだけで。


−とある少年の後悔−

母さん。もしかしたら、人を殺してしまったかもしれない。
いや、人を殺してしまったんだ。
夜、声を上げて僕らの基地にやってきたサイモン。
最初は、あの化け物が僕たちを殺しにきたと思ったんだ!
でも、一夜明け、その正体を確かめると、まぎれもない僕たちの仲間であるサイモンだったんだ。
母さん。僕はもうダメかもしれない。
僕の心の内に潜む悪魔の誘惑に、段々抗えなくなってきているのがわかるんだ。

母さん。どうか、僕が戻らなくても悲しまないでください。
ボクは、あの墜落で死んでしまったのです。
どうか、いつまでもお元気で。


−とある少年の最期−

あぁ、次はオイラの番だったのか...
体中が痛いよ...寒気も止まらない...
サイモン。もうすぐキミの元へ逝くよ。
さようなら、ラルフ。
キミをひとりにするのは心残りだけど、キミは真相を明らかにしてくれよ...


−少年たちの慟哭?−

母さん、まだ死にたくないよ!
こんな残酷なことになるなら、いっそ生まれてこない方が良かったんだ!


−とある少年の夢?−

おや、僕たちの基地に人影があるぞ。
やぁ!みんな!狼煙を上げ続けてくれたんだね!
その時、激しい風と共に雷鳴が轟く!
うわあああ!山頂の化け物が、なぜ、こんなところまで!
神様!どうか僕たちをお救いください!


−裁かれる少年たち−

ぼくたちは無力な子供で、大人がいない中、自分たちでやっていくしかなかったんです。
ふむ。確かに汝らは無力な少年だ。思いがけない出来事で、極限状態にあったのも事実だ。

そんな環境では、こうなるより他になかった。それで、お救いになりますか?
汝、無実であると神に誓えますか?「誓えます!」
いやダメだ。汝は友を手にかけた。
汝、無実であると神に誓えますか?「オレは悪くねぇ!」
いやダメだ。汝は我欲を満たすために必要以上に殺した!
汝、無実であると神に誓えますか?「...はい」
いやダメだ。汝がしたこと。そして、汝が内に抱えるモノの罪深さ故に許さぬ!
「お願いです!どうかお救いください!」それはできぬ。
汝らの罪深さ故、それは決してできぬ。「お救いください!」

あああ!
悪魔ベルゼバブよ、心の中から出ていけ!
「ハハハ!汝ラ人ノ子ハ、原初ノ罪トシテ生マレタ時ヨリ共ニアルノダ!現実ヲ見ヨ!」
マリア様!お慈悲を!
どうか、原罪を取り除いてください!


−苛む悪夢−

そうやって自分のしたことを悪魔のせいにするのかい?
ボクハ槍デ串刺シニサレタノニ...
オイラハ大岩ニ潰サレ、海ノモクズサ...
こんなことをしておいて、それでも自分たちだけ助かろうというのか?
もう一度、胸に手を当て、よーく考えてごらん?
あああ!もういやだ!もうこんなところにいたくない!


−悪夢からの救出−

本日、未明、墜落によって行方不明となった子供たちは、救出されました。
彼らは、無人島で共同生活を送り、狼煙を上げて救出を待っていたもよう。
今も数人の子供が行方不明となっているものの、無人島で発生した山火事に巻き込まれたものとして、捜索は打ち切られる見通しと、軍より発表がありました。

結局、あの島で起こった出来事は「不幸な事故」ということで処理された。
あの救出以来、みんな、それぞれの家庭に帰っていった。
そう、「あの島で起こったことは悪い夢だったんだ」と思いこむことで、自分たちがしたことの罪深さを誤魔化し、日常に戻ろうとしている。

誰しも内に闇を抱えている。

それを自覚しても、なお、日常に戻れるのだろうか... 



 「蠅の王」という物語がモチーフになっているので、どうしても本来歌詞からはみ出てしまうものがあるけれど、そこは勘弁して欲しい。
 最初は、セリフひとつひとつに誰が言っているのか、ト書きをしようかとも考えたけど、さすがにそれだやりすぎだろうと思い、寸でのところで留まったよ。
 また、Bohemian Rhapsody に乗っけてるため、作品のイメージともちょっと違っており、「違うじゃねーか!」と思う方もいらっしゃるかもしれない。でも、その辺はおもいおもいの解釈ということで、見逃してほしい。
 あくまで、オイラが意訳する場合ってことなのでね。

 さて、この題材に「蠅の王」を選んだのは、いくつかの理由があるんだ。

  ・歌詞に "Beelzebub" とある
  ・「蠅の王」が、William Golding の作で、話題作だったことから、読んでいた可能性がある
  ・両者の内容が、内に潜む獣性を扱っている

 それは、だいたいこの3つが理由。
 まあ、実際のところは、Queen メンバーが言及したことないので、どう関連付けるかは、その人の解釈によるんだけどね。

 これだけ謎めいた作品だから、その解釈や意図について、しつこくインタビュー受けただろうね。
 その上で、「この歌詞はこういう意味」という発表がないのは、バンドが定義づけて欲しくないからだろう。
 それは、もっと音楽は自由なもので、作り手としての意図はあるものの、結局、どう感じたかは聴き手に委ねるってことなんじゃないかな。

 ある番組では、「ゲイをカミングアウトした」みたいなことを断定され、「え?そういう感じ?」って首を傾げた方も多かったんじゃないだろうか?
 そんなことは気にせず、「ぼくは Bohemian Rhapsody をこう解釈しました!」って言っていいと思う。

 そんなことを考えて、あえてこの曲で 3つも意訳した次第。

 だから、みんなそれぞれの「ボ・ラプ」があっていいんだよ。

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