どうも、夏の到来が怖い雷音です。
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さて明日は４月の第３木曜という事で、
ブラックス将軍のニッポン汚～セン計画の放送があるんですが
ここで、ちょっとブラックス将軍はじめ
奈良のヒーローYAMATO超人ナライガーの
軽～い紹介と、私が思う彼らの矛盾について
書いてみようと思います。

先ず、ナライガーですが公式ＨＰの解説を見ると
要するに美しい自然の守り手であり
環境汚染する者と戦う戦士なわけです。

一方、番組でもお馴染みブラックス将軍の解説を見ると
自己中心、我儘な人間を増やしその心の乱れを糧とする集団の司令官で
自分勝手な人間を増やし奈良をはじめ世界を征服企んでいるそうです。

一見これでナライガーとブラックス将軍の対決軸が
はっきりしているように見えるのですが、
実はそうでもないんですよ。
この戦いには両者の間に一般市民が入らないと成立しないのです。
ブラックス将軍の第一の目的が自然破壊ではなく
ナライガーの第一の使命も人命救助ではないからです。
どういう事か？
「ブラックス将軍は一般市民を我儘な人間に汚染してしまう
　汚染された一般市民はゴミのポイ捨て等自然を汚しだす
　そうはさせじとナライガーはブラックス将軍と戦い阻止する」
これがナライガーとブラックス将軍の対決の構図です。
シンプルな関係でしょうか？
私にはとても限定的なケースにしか見えないんですよね。

先ず、このケースでは、一般市民は環境破壊をしたくなく
ブラックス将軍の洗脳（汚～セン）を拒んでいる事が大前提です。
果たして、そうでしょうか？
更に人々がポイ捨てをするのは全てブラックス将軍の
洗脳によるものであるのなら、こんな簡単な話しは無いのです。
しかし、そうではありません。
あんな連中が現れる遥か前から人はゴミのポイ捨てや
不法投棄をしているのです。
自覚のある無しに関係無く、元から多くの人々は
ナライガーが倒すべき敵なのではないか？
ナライガーの決め台詞の一つにこういうものがあります
「ポイ捨てする奴ぁ許さねぇ！」
この台詞は誰に向けられているか？
ブラックス将軍や、その洗脳を受けた者だけではなく
心無い人々にも向けられているのです。

さあ、これで辻褄が合った……と思ったら大間違い。
やっぱりナライガーのお仕事の一つに人命救助はあるのです。
ナライガーの角は人々の心の叫びに反応し
助けを求める人の所に駆け付け助けてくれるのです。
困った事になりましたねｗ
自然破壊をくいとめる地球の防衛システムであれば、
ただガーディアンとして粛々と自然を侵す者を始末すれば良いのですが
やはり人間も天然自然の中から生まれたものだからか
助けてあげなければならないのです。
排除すべき敵は、守らなければいけないものでもあるのです。
洗脳されたわけでもなく、無理矢理そうさせられたのでもない人が
ゴミのポイ捨てをした時、ナライガーは戦うのでしょうか？
放っておけば守るべき自然は失われる
でも守るべき人々を傷つけられない……。

一方ブラックス将軍の方はどうでしょうか。
ブラックス将軍は人殺しや破壊活動は行いません
当たり前ですが、統治する世界の構成員を死なせ
一面ガレキの山にしてしまっては意味が無いからです。
とても分かる話しなのですが、将軍の活動は
自分勝手な人間を増やす事です。
全ての人間が自分勝手な世界、それを統治というのでしょうか？
秩序が何も無いのでは、それは誰のものでもない、ただの荒れた世界です。
ならば洗脳の方向性を変えて将軍を崇拝するようにすれば良いか？
駄目です、将軍達のエネルギーは自分勝手な人間の心の乱れです。
洗脳によって忠実な僕となった人々の心では
彼らの汚～セン帝国のエネルギーが枯渇してしまうのです。
我儘な人間を増やさないと自分達のエネルギーが維持出来ない
しかし我儘な人間ばかりでは世界を収められない。
さて、どうしたものでしょうかね。

奈良はどうも面倒臭いことになっております
彼らは戦いつつもお互いに依存しているのです。
将軍が暗躍することでナライガーは不都合な敵から目を反らし
ナライガーが活躍する事で将軍の理想の矛盾は露見しないｗ
さあ、これを見ているヒーローの皆さん（いるのか？）
この矛盾と矛盾の板挟みになったとき、あなたならどうしますか？
取り合えず私はこの状態の維持を、ぼちぼちの安定とみなし
ややナライガー側に傾いているパワーバランスを
調整する為、将軍側に接近しているのですが……
おっと、これはナイショの話しｗｗ