「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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今回は、2020年04月28日(火)配信その1をお届けします。
次回は、2020年6月9日(火)20:00の配信です。
お楽しみに!
2020/04/28配信のハイライト(その1)
- iPad用新キーボードの感想と持続化給付金
- WHOとビル・ゲイツの関係、検査数の少ない日本の「よくわからない」状態
- 「役所のカツアゲ」とアベノマスクの怪しい契約
- 「SFに出てくる疫病」と「消毒液を注射」
iPad用新キーボードの感想と持続化給付金
山路:今日も、コロナで大きく変わる世界みたいな話をいこうかなと思っているんですけど、その前に。
小飼:その前にはい。
山路:ちょっと巣ごもり消費的な話を、これを買ってしまいまして。見えますかね?
小飼:こっちですね。はい。
山路:Magic Keyboardというやつ、iPad用の。
小飼:(iPad Pro本体の方を指しながら)こっちは一世代前だね。ここがレンズが、LiDAR(ライダー)がついてないやつだね。
山路:そうそう。これ、かなり打ちやすいんですよね。タブレットの外付けキーボードとしては。
小飼:これよりも打ちやすかったら(笑)
山路:これシザーキーボードっていうんだっけ、新しくなったキーボード。
小飼:はいはい、新しくなったというのか、元に戻したというのか。
山路:普通に物書きでも十分に対応できるくらいだし、かなりトラックパッドでカーソルを動かす感じが。
小飼:なんだけども、やっぱりEscキーがないんだよね。
山路:いちおう「Command+.(ピリオド)」でEscキーの代わりに。
小飼:ええとね、「Command+.」はMacOSの頃から、キャンセルの意味で使ってたけど、キャンセルとエスケープは違うんです。1番問題になるのは、vimですとかEmacsですとか、エディターですよね、テキストエディタですよね。
山路:Escキーがこの左上の位置にないと、マズイんですか?
小飼:まあ左上である必要はないんだけども、やっぱり左上が一番馴染む位置ではありますね。やっぱり慣れてるので。
小飼:もちろん、たとえば、これ用のSSHクライアントとかは、ソフトウェアキーボードが当然出て、そのソフトウェアキーボードにカスタムのソフトウェアキーボードに、はいはい。
山路:ああEscキーをいちおう画面上で押せたりするという。
小飼:そうそう。でも本当にこれからファンクションキーとEscキーを取っ払ったみたいな、配列ではあるな。これ残念ながら日本語で。僕は英語のやつでないとあれなんだけれども。
山路:これ見えるかな? こういう配列になってるんですね。
小飼:これ自体の重さってどれくらいなの? けっこう、けっこうずっしり感は。
山路:そうそう、ただ12インチのMacBookなんかに比べても、かなり持ちやすいというか、これだったらボディバッグなんかに入れて、携帯とかも出来るから。
小飼:ちなみにおいくら万円なの? これ。
山路:聞いて驚く、このキーボードだけで3万1800円。
小飼:キーボードの値段?
山路:3万超ですね。
小飼:わあ、じゃあ全部合わせると、これにApple Pencilとこれとこれに合わせると、これ(Macbook Pro)になるんじゃない?
山路:オプション次第では、こっちのほうが高いかもしれないですね。
小飼:ああもう。
山路:ひえって(笑)
小飼:でもプロ用の液晶タブレットとか、これ全部足したのよりも更に高かったりもするもんね。25万とかそれくらいするよね。
山路:まぁそうですよね。
小飼:絵を描く人は、もう天国状態で、実際に天国状態ですみたいな、上がってはいるけどもね。
山路:しかしコメントで「ひゃー」っていうやつが、本当高いんですよね。これ、私が仕事で相当キーボード使うから、まあそこに投資するというのはあるけど、ちょっと試しでは買いづらい買い物ではありますよね。
「経費では落とせないと買えない」(コメント)
山路:そうですね、私ももう仕事だって言い訳だから。
小飼:あれだ100万貰おう。アハハ
山路:でもね、ちゃんと持続化給付金とかあの辺とかは、貰えるんじゃないかなと思って、法人にしておくと、最大200万円で、個人事業主は100万円。
小飼:売上が下がったというエビデンスをどうやってやるかだよね。
山路:あれ試算表でいいみたいですよ。
小飼:試算表でいいの?
山路:前年度の確定申告と、売上が下がったという試算表、それは自分で作ったものでいいらしいです。でもそれって思うんですけど、そんな誰でも貰えるやんという、そんな書類くらい誰でも用意できるやないですか。
小飼:いやまあ、でも税務署に開業届、個人であれば、税務署に開業届を出した人でないと駄目だとか、そういうことはないのかな?
山路:ああ個人事業主はいちおう、2019年以前の場合は、なんか特別に相談に乗るみたいなことらしいですけどもね。
小飼:まあでもどれくらいやり取りが発生するかだよね。
山路:持続化給付金とは違うんですが、ちょっと私、試しに中小企業向けの融資のそういう相談窓口に電話かけてみたら、まあ電話自体が繋がりにくいんですけども、まず繋がった後に、面談の日を決めるための連絡を待つっていうのが、3週間から4週間かかるそうなんですよ。
小飼:はあ、まあそんなこったろうと思った。
山路:そこで面談をしてから、いろいろ審査をして、更に1、2ヶ月後に振り込まれるみたいな、融資ですよ、融資であっても。
小飼:Webでも申込みできるのかな。
山路:私がちょっと調べてみたら、政策金融公庫のやつですけど、Webでそういう簡単に申し込めるやつはないんじゃないかなあ、政府系のやつで。
小飼:じゃあ密は避けられないのか?
山路:そうなりますね。アハハ
小飼:アハハ
山路:それはもう間違いないというところで。
小飼:でも、ちゃんと「私はこうやって100万円貰えましたよ」レポートが欲しい。
山路:でもな、それいろいろちょっとマズいところもあるんじゃないですかっていう。
小飼:それ以前に売上が下がってないと駄目だもんね。
山路:だけどその売上の下がっているという基準というのが、前年同月比で、なんかその下がっている月があったら、その差額を12倍するという。
小飼:あれば、それはとても簡単に作れるよね。
山路:そうそうそれって、振り込み、取引先なんかにちょっと協力して貰えれば簡単にできる。
WHOとビル・ゲイツの関係、検査数の少ない日本の「よくわからない」状態
山路:じゃあコロナ絡みの話で、力の抜けるテドロスさんの主張、「世界はWHOに耳を貸すべきだった」と。
小飼:耳を貸すべきだったってなんか、凄い変、この人頭おかしくなっちゃったみたいなのをTweetしてるじゃん。Dr.テドロス。今も大丈夫なんだろうかね。
山路:この今回のコロナ騒ぎで、WHOの失態って相当いろいろ大きかった気がするんですけど、いかがですか?
小飼:うーん、まあだから後手後手だというのは、確かだけれども、でも後手後手に回ったというのは、別にこれが初めてというわけではない。
「平常運転」(コメント)
小飼:だから、今までのWHOに比べて特にダメだという感じではないんだけれども。
山路:災害の規模が大きかった。
小飼:災害の規模が大きかったから。だから誰がやっても、ある程度は罵られるとは思う。
「もうお笑い担当みたいになってきた」(コメント)
「たぶんもうAIなんだよ」(コメント)
「テドロス、ディープフェイク説」(コメント)
山路:今までたぶん何かこういうWHOのトップって、名誉職みたいなもんだったんですかね? という気がするんですけどもね、そういう実務に長けた人というよりは。
小飼:でも、こういうのも何だけども、国連の書記官の中ではわりと仕事をしてた方ですよね。いろいろな資料とかっていうのも、WHO経由で来たり、要は医療の水準が凄いいいのか、悪いのかというのも、やっぱりWHOが出している資料を皆、元にしてたし。
山路:まあ凄く必要な機関ではあると思うんだけど、でもトップがどうもなあという感じが、最近ちょっとして。
小飼:WHOでちょっと唖然としたのは、1番お金を出しているのはアメリカなんだけど、確か2番目がビル・ゲイツ。え? 待って、個人名? 要するに、ビル&メリンダ財団が出してるの。
山路:え? そうなの?
小飼:国じゃなくて。
山路:そうだったんですか?
小飼:僕が勘違いしてるのかもしれないけど、確かどこかで出てたな。
山路:国では、アメリカ、中国?
小飼:いや、中国ではない、中国まだ意外とお金出してないよ。要するに、まだ、国連の書記官の拠出金計算する時には、まだ途上国枠なんですよ。
山路:あららら、ああそうか、なんか勘違いしてた。
小飼:それでも2番目になるというのは、既定路線ではあるんですけども、まだ何か日本のすぐ後ろで。確かドイツのほうが出してたんじゃないかな。
「じゃあもうゲイツの会社にしたらええやん」(コメント)
「ビル・ゲイツの陰謀説」(コメント)
山路:ビル・ゲイツにどんなメリットがあるんだっていう(笑)。ほう。ワクチンなんかでも今回、相当いろいろ金出してるみたいですよね。うーん、数千億ドル、数千億円でしたっけ? 何かワクチンを開発するために金を出したりしてますよね。
「ビル・ゲイツの最強伝説増えた」(コメント)
山路:確かに伝説が出来ましたね。
「WHOからマスクが届かねえじゃないか」(コメント)
山路:いやWHOはマスクは出してない(笑)。
小飼:2番になりましたね、中国が2番になりましたよね。わりと最近。わりと最近2番になった。
山路:慌てて金出したんかいみたいな気すらしてくるけどもな。
小飼:とは言っても1位の米国にしても、2870万ドル、え? そんなに少ないの?
山路:え? え? 桁間違えてるんかと一瞬今思ったんですけども。
(編注:WHOの予算は、加盟国の分担金と任意拠出金が資金源になっている。2018~19年度の任意拠出金において、最大の貢献国は米国(5億5310万ドル)、ついでビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団。分担金では、米国が2億3700万ドル、中国は7600万ドル)
「WHO貧乏だな」(コメント)
「アベノマスクはまだ届いてません」(コメント)
小飼:うちもまだ届いてないですね。
山路:いやなんかこの辺のところ、世界、ゴタゴタしてるのは、けっこう日本だけではないというのを聞くと、変な安心はしちゃうというか、この世界の中でもこれ、ゴタゴタぶり、なかなかこうちょっとベクトルの違うゴタゴタというか。
小飼:ちゃんと感染が広がってて、死者も増えてるんだけれども、平然としているという。
山路:これ凄いですよね。スウェーデンの人口がだいたい1千万人くらいで、すでに2千人くらい亡くなられてるそうなんですよね。日本で言ったら言ってみたら2万人くらいがすでに死んでいる。
小飼:うん2万4千人。
山路:そこでスウェーデンとしては、まあそんなロックダウンはしなくて、ちょっとソーシャルディスタンスを取りながら、経済は回しつつ集団免疫を獲得しようというんですけど、これ日本で2万人死んでてこの政策って、恐らく不可能ですよね。
小飼:うん、まあ確かに日本で2万人というのは、どれくらいの規模かというと、東日本大震災で亡くなった人が、2万人弱なんですよ。でもその一方で去年亡くなった人が137万人で、うち肺炎で亡くなった方というのが10万人くらいなので、だから日本でもそこで止まっていれば、許容範囲ではありますよ。でも明らかにそこで止まっているのか。でもスウェーデンでどれくらいテストしてるんですかね。
山路:今の日本の感染状況って、弾さん的にはどう見てます?
小飼:いや、だからわからんの。要は感染者何人といいます、ニュースで出てますけども、判明したというのも、いちおうニュースでも言ってますよね。だからあくまでも検査した中から見つかった人たちで、その検査の数というのがやっぱ少なすぎじゃないですか。
山路:なんかそれこそ他の国の数十分の1とかというレベルなんですよね。
小飼:そうなんですよ。まだ10万ちょっとくらい。1日2万人やるって言ってて、まだ日本全国で1万人超えた日ってないんですよ。確か。
山路:これって結局、何がそれを検査の障害になっているんでしたっけ? 人員が結局足りないっていうことなんですかね?
小飼:いやまあ、敢えて言うとやる気ですかね。あまりにやる気がなさすぎる、日本のやつは。
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