最近書いた「就職活動系」の記事が他の記事より人気のよう。
みんな意識高いですな!
「エントリーシート」のことは書いてないけど、それは就職課に相談しに行った方がいいよ。
理由は不合格・合格の人を直近まで多く見てるんで、知見は断然就職課に多く集まる。
上手く活用するんだね。
さて、3月は自殺防止月間らしいので、就活自殺の話題でも。
※ ちなみに僕は自殺肯定論者です
大学生自殺率高すぎ
学校の基本調査より、大学生の総数は約260万人弱、高校生の総数は約320万人程度ということで、大学生は自殺率、自殺人数が高い、と言える。
まぁ、就活自殺、というのがあるからね。
と思って原因見てみたら、就活自殺は少数派だった。
実数値として就活失敗を原因とするのは10%程度
大学生、6年間で3千人が自殺!主因は将来展望への不安、家族による叱責は危険 | ビジネスジャーナル
うーん、大学行って病む人多すぎ!!
記事タイトルでは「将来展望への不安」になってるけど、実数を見る限り精神疾患によるものが多数派みたいね。
就活失敗による自殺は10%程度
新卒一括採用は、未経験若者を就職させるセーフティネットの一環
世界的に見れば、ほとんどは通期採用で、新卒に限定して一括採用をやっているのは世界でも日本だけの制度、おかしい!!
と高らかに叫んでるメディアは少なくない。
しかし、そう叫んでるメディアで「若年者失業率と全体失業率の数値」を出してるところがあるだろうか。と、いうことで出しちゃう
失業率比較 | |||
若者% | 全体% | 比率(倍数) | |
日本 | 4.37 | 2.8 | 1.56 |
ドイツ | 6.68 | 3.4 | 1.96 |
カナダ | 12.83 | 6.33 | 2 |
アメリカ | 9.7 | 4.4 | 2.2 |
韓国 | 10.02 | 3.7 | 2.7 |
イギリス | 12.38 | 4.5 | 2.75 |
2017年 |
出典:世界の若年失業率、回復傾向にあるなか韓国は悪化
出典:日本と主要国の失業率
※2018データは一部の国で出そろってないのがあるので、2017年データで集計。まぁ、1年で不気味に変わらんだろ。
これが現実なのよね。
ちなみに先進国、若者失業率の悪さは世界的に問題になってて、課題なのです。
新卒一括採用を取っていない世界先進国の若者の失業率は全体失業率の2倍強。
日本は1.5倍程度で済んでるのよね。
むしろ「合理的に考えれば業務経験がなきゃ雇われないのが普通なのに、未経験者が多い若者の失業率がここまで抑えられている異常な社会」が日本というわけです。
新卒一括採用しない世界
普通に考えて、卒業後に就職を行うとライバル増えるのは当然と思う。
今まで:ライバルは大学生卒(もしくは院生も?)のみ
廃止後:ライバルは高卒・高専卒、専門卒の実務経験者組が上記に加わる
この状態で、今の新卒一括採用形式で苦しんでる人が救われる未来が見えないんだけど。
ついでに海外は、すごい大雑把に分けると
- 採用要件に学部、専攻が入る(大学入学前の学部選びで、ある程度運命づけられる)
- 採用要件に業務経歴が入る(大学生はさらにインターンで業務経歴を積まなければいけない)
- 大学の成績も重要視される。さらに言えば学歴も大卒より院卒とランクの高さに重要度も置かれる。
というわけで、インターンが盛んだったり、死ぬほど勉強するのね。
まぁ、報われるかどうかは知らないけど。(特に米国ではこのインターンが日本でいう「技能実習生」と同様の問題が発生してて、不幸になる奴がいる)
「まぁ、ビジネスの論理から言って能力主義のこれが正しい姿だろ、それで落ちたら、本人の能力不足だから自己責任。」
「就活失敗程度で自殺する人に合わせて社会設計してどうすんの?対処する優先は能力あるのに新卒枠に阻まれてチャンス失う人間じゃない?」
と言われれば、まぁ、ごもっとも。
ただ「就活自殺者」という数値としては悪化する要因が多いから不幸になる人は、多くなる見込みだね。
これは良い悪いじゃなくて、こうしたらこうなるよ、という話と、
そして就活自殺者とか就活弱者を取り上げながら、その立場を使って新卒一括採用を否定するのは、筋違いじゃね?っというの話なのだ。
新卒一括採用を廃止したい人の属性
メディア系ビジネスマンだろうね。
大学生が卒業後の就職活動をする従来の活動に加え、就職活動を見据えたインターンが活発になれば大学1年生から情報の需要が発生するんで、母数広がるしね。
だから、経済メディア、ビジネスメディアは盛んにこの説を唱えるし、それはしょうがない。
まぁ、多くの人はスルーする「メディア煽り」の一種だね。
僕の時代は「非正規はホームレス予備軍、ちゃんと(今の枠組みで)就活しなさい」がメディア煽りの主流だった。(廃止論もボチボチあったけど)
就活で自殺しちゃう層は誰も救えない
「え?就活に失敗したぐらいで?」じゃないかな。
内容も「自分のやってきたことが否定されたと思った」という誰もそんなこと言ってないのに思い込み系。
じゃぁ、実際就職できて仕事についたらどうするんだろ?
実際の仕事で活躍できるかどうかも確率だろ?
「お前使えねーな」とかなったら、空気+ガチ面前で言われるんだけど、耐えられるの?
客から、会社から、上司から、そうなった時にどうするの?
と、考えれば、こういう思い込み層が弾かれているなら「茶番」と評される面接が、実は機能している事が分かる。
だから誰も救えないし、そこに合わせられないんだよ。
就活に失敗して自殺してしようとしてる人は、考え方を変えるしかない。
周りの綺麗事を真に受けてギャップに驚く説
でも書いたけど、綺麗事に惑わされたかな?
「働く意味とは」「きちんと自分のキャリアを考えて」「企業は人物重視で……」
そんなん、メディア向けの煽りワードに決まってるやん。
たまにこの手のキラキラワードに感化されて、妙に変な方向に意識高くなっちゃう人いるけど、失敗したらギャップがすごくなっちゃうんだよね。
ちゃんと意識をもって、ちゃんと準備してると思い込むタイプって、この手じゃないかな?と想像してる。
記事でも書いたけど、多くの人の場合「明日の食い扶持求めて」「なるべく快適なとこで働く」が全てでそのための就職じゃないの?(ちゃんと夢があって、コツコツと何年も積み重ねてきた人除く)
本当に自分のキャリアを考えるなら「大成功パターン」はもちろん「夏まで無い内定の最悪時パターン」も考えるだろ。
受験の時は万一の滑り止め用意するのに、なぜ肝心の就職時に滑り止め計画を作らないのか。
ちなみに、そこは誰も言わないさ。
キラキラワードで煽ってセミナーとか就活ビジネスしている連中が「夏までに内定とれなかった場合」を前提としてビジネスすると思いますかな?
特別な何者でもなかった
結局、みんなが自分の思い描いた椅子に座れるわけじゃない。
なぜ自分だけが特別そうならないと思った。
特別な、何かの、何者じゃなかったことが判明してよかったじゃないか。
「こうは絶対なりたくないな、みじめだし(笑)」
と、心のどこかで見下した人間に自分が当てはまったんだ。
「ヒキニート、無職プギャー!」
と、嘲笑ってた人間に近づいてきたんだ。
敗北者じゃけぇ……
まずは潔く、その自分の身の程を認めるべきかと。
僕みたいにネッ!
ここまでの現実を認められずに「そんな人生まっぴらだ」という心、まさに「山月記の虎」!
謙虚さを身に着けるべきかと。
俺たちに辿り着く場所なんていらねぇ。
ただ進み続けるだけでいい。
止まんねぇかぎり、道は続く……
だからよぅ…止まるんじゃねぇぞ…
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巛 ク ノレzz
F| 幺 ミwッミ
|| ヽレvvイ
|  ̄⌒\二ヽ_
 ̄ ̄Y ミ /|
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\__/|_/(ヽ
| |/ぐ)
| ハ ∧\≫
| / V∧
| | V|
その先に俺はいるぞっ!!
敗北者だけど粛々と生きることはできるよ。
のたれ死ぬまでは想定内さ。
敗北者じゃけぇ……で、激高する者の末路は他人から見ても哀れ。
【執筆者プロフィール】
・だいじん
・Twitter:@daij1n
・プロフィール:
昔からブログやってて色々と書いてました。
このブロマガでもどんどん書いていこうかと思います。よろしかったら、フォローよろしくお願いします!
コメント

今の脳内で、大学から転生できないだろうか


??氷河期世代の話は書いてないのでここでは何とも言えませんが。
現実手段としては「色々諦めて明日の食い扶持を求める」が正解じゃないでしょうかね。(救いにもなりませんが)
同情じゃお金はくれませんから。
一括採用廃止しても救われないでしょうね。
下記に書いてますが、日本の中途採用の世界も「能力より若さ優先主義」なので、採用する側の人間の心理が変わらなきゃならん、という無茶な話になります。
https://ch.nicovideo.jp/daij1n/blomaga/ar1733149
【おまけ】そういや当時の政府はどう解決するつもりだったのかな、と色々見てみたわけですよ。
自民党の経済担当大臣の経済学者:竹中氏が会長を務めることになる「パソナ」の社長「南部」さんは
氷河期最後の年、日本経済新聞に対してこう答えてます。(2005年10月21日)
「フリーターこそ安定した働き方になる」「フリーターのような立場なら本当の意味で一生涯の終身雇用が可能だ」
非正規ばっかり緩和した真意が見えてきそうですね。(完全に経済の調整弁扱い)