「十文字曳参のヲタコンテンツ批評」
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【ヲタ評×ロボットガールズZ】
東京都練馬区大泉学園光子力町を舞台に繰り広げられる女体化東映ロボ子、チームZと悪の(?)地下帝国軍団の死闘を描く日常系コメディー。東映が放つ異色のスーパーロボッ子アニメ、ロボットガールズZの魅力とは!
ロボットガールズZ Vol.1 [DVD]
無敵の力はアタシのために 正義の心は二の次、三の次!
本作は2009年から2012年の間に展開された「東映ロボットガールズ」を引き継ぐロボットガールズプロジェクトの再始動企画であり、マジンガーシリーズを中心に永井豪作品その他東映ロボットアニメのロボを萌え擬人化したアニメ作品である。
どうしてこうなった? いや良い意味で。そんな言葉が思わず飛び出す、超ダークホース的作品がロボットガールズZである。舞台は現代、東京は練馬、大泉学園町をモデルとした大泉学園光子力町。マジンガーZのZちゃん(ぜっとちゃん)、グレートマジンガーのグレちゃん、グレンダイザーのグレンダさんからなるチームZの萌え萌え三人娘は日夜光子力の普及に励みつつ、何故か襲い来る地下帝国軍団と激闘を繰り広げている、というのが話の大筋。
例によって本作の魅力は枚挙に暇がないが、まず上げられるのは思い切った萌え擬人化とキャラクター付けだろう。鉄の巨人マジンガーZはリナ・インバースも真っ青のじゃじゃ馬娘で、原作では戦闘のプロ、剣鉄也が搭乗したグレートマジンガーは引っ込み思案の毒舌オタ幼女へと変身している。グレンダイザーにいたっては、弾けるバストが悩ましいセクシー系のお姉さん。と、これだけならば言うほどの事でもない。特筆すべきは地下帝国軍団である。なんとあのあしゅら男爵を始め、ガラダK7、ダブラスM2といった不恰好な敵ロボットまで漏れなく萌え擬人化され、しかも猛烈に可愛いのである(本当に猛烈に可愛いのである)。
と、ここまで読んでお気づきかと思うが、本作に出て来るロボットガールズはまんま女の子である。デザイン上は原作のロボを踏襲しているが、ロボ要素は薄く、どちらかと言えば改造人間に近い。主要メンバーであるZちゃん以下二名も、普段は普通の女の子で、必要に応じて掌サイズのホバーパイルダー等を使い、華麗に変身する。そう、本作は予想に反して、変身ヒロイン物なのである。
ストーリーの方向性はいたって緩く、シリアスな展開はほとんどない。プリキュアに代表されるニチアサ的な要素が強いが、大人向け、玄人的な面も強い。一応本作の主人公はチームZという事になっているが、冒頭で挙げたキャッチフレーズからも分かる通り、彼女達の活動は正義とは程遠い。感情任せの行き当たりばったり。気に入らなければぶっ飛ばす。その過激さは敵側であるはずの地下帝国軍団が被害者に見える程だ。と、その辺の構造を踏まえると、本作はむしろミルキーホームズに近いと言える。
お馬鹿で理不尽で、だけど憎めない主人公サイドと、お馬鹿で一生懸命で、やはり憎めない敵サイドの、果てる事ない茶番劇をほのぼの気分で鑑賞するのが正しい楽しみ方と言えよう。
また、本作にはマジンガーシリーズの他にも、ガイキング、ゲッター等多数のロボットガールズが登場する。地下帝国軍団も同様で、見ている側が心配になるくらい多種多様なヒロインがわんこ蕎麦の如く次々出てくるのも本作の魅力の一つと言える。
企画、構成、作画、キャラクター、音楽と、全体的に高水準である本作。一つマイナス点を挙げるとすれば、地上波で放送していない所だろう。本作は東映チャンネルやニコニコ動画等の放送、配信のみで、内容の面白さに反して今ひとつ人気が伸び悩んでいる。
ギャグあり、ギャグあり、ギャグあり、所によりフェティッシュなムフフお色気ありの本作。子供は勿論、大きいお友達も楽しめる良アニメである。今の所DVD等の発売予定がないのが非常に残念ではあるが、ガラダちゃん(ガラダK7)、ダブラスちゃん(ダブラスM2)がジャケットを飾るロボットガールズZ音楽集が発売中である。
興味を持たれた方、視聴済みのファンの方は是非こちらを購入し、是非未来あるロボットガールズプロジェクトを盛り上げて頂きたい。DVD発売と二期製作の希望は、我々視聴者の財布具合にかかっているのだから!
十文字曳参(じゅうもんじ えいさん)
アニメ、マンガ、ノベル全般を愛する孤高の評論家。
作家、文筆家としても活躍する。
ぬこPの依頼で「ヲタクの評価」のコメンテーターに就任。
「CoTri(当チャンネル)」と「ヲタクの評価」のコラボ企画として、
不定期で色々な作品について語る予定。
ヲタクの評価(テスト運営中)
http://yuruwota.myplayers.jp/
十文字曳参 著
SDイラスト こたつねこ
企画 こたつねこ(ぬこP)
配信 みらい図書館/ゆるヲタ.jp
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コメント
ボスボロットをだしてください!
てっきりパワーパフガールズZのアレかと思った
ぜっちゃん→ぜっとちゃん
殺しのプロ→戦闘のプロ
地価帝国→地下帝国
ダブちゃん→ダブラスちゃん
・・・じゃないのか?
東映版マジンガーZ好き(俺も含めて)には好評。細かいパロネタですごい元ネタ作品愛を感じる作品。
永井豪先生も特番に出た時笑顔だった。
(ID:7736737)
DD北斗といいこれといい何でこういうアレンジすんだろ?
リメイクじゃいかんのか?