みらい図書館番外編「司書さんの書架」
book.005「赤×ピンク」

赤×ピンク
角川文庫 / 桜庭一樹著

かつて知人にこの本を貸したら、暫く「まゆ１４歳」って呼ばれてました。
いやその、違いますよ？　似てもいないですよ？　ほんとですよ？

いや、まぁ、それはともかく。
このお話は、オムニバス･･･でいいのかなぁ、全3話から成っていて、主人公がそれぞれ違う。「まゆ」「ミーコ」「皐月」の３人。

誰が好き、誰の気持ちがわかる、それは各々違うと思うし、誰も理解できない、みんな好きじゃない、って人も、いるかもしれない。
でもあたしは、とてもどのお話にもぞわっとしたし、怖かった。
でも、だからこそみんな、好きになった。･･･理由とか、何がとか、どこがかは、敢えて伏せる（笑）

うまく説明出来ないのだけれど、檻の中から出る物語なのかもしれないし、檻の中を見つめる物語なのかもしれないし、檻は善いものでも悪いものでもなくて、どうしてそこにいるのかが、問題なんだなぁ、ってぼんやり、思った。

司書さんの声の人　関谷まゆこ（せきや　まゆこ）
本が好きです。現在、アプリや動画などで活動させて頂いております。
司書さんの「声の人」として「みらい図書館」のニコ生朗読を担当中。
時々誤解されますが、司書さんの中の人（Twitterとか）とは別人です（笑）
「司書さんの書架」では司書さんになりきったりなりきらなかったりしつつ、
ノベルメインに本の紹介…というか、気ままな感想を書かせて頂きます。
宜しくお願いします。

みらい図書館
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司書さんの書架
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みらい図書館ニコ生朗読５（ニコ動版）
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