十文字曳参のヲタコンテンツ批評
critique.003「ヲタ評×にゅるにゅる!! KAKUSENくん」


人間の鼻に住む角栓のニュルオを繰り広げる、奇想天外どたばたコメディー。って、角栓が主人公? それ、誰得ですか! 十文字曳参絶賛のコスメティククコメディーの魅力とは!

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にゅるにゅる!! KAKUSENくん


本当、誰得って感じっすわ・・・・・・

って事で、第三回目に紹介するのはにゅるにゅる!!KAKUSENくん。っと、紹介してみたものの、本作を見た人、又は名前だけでも知ってる人がどれだけいるのだろう。実際、僕の周りでこれを見てた人って全然いないんだよね。面白いのに!!!

本作品は人間の鼻の上に住む角栓達が主人公。主な登場人物は、生まれたての角栓であるニュルオに、みんなの先輩カクセンパイ、マッドな科学者カクセンセーや、顔ダニのダニーって、僕は何を言ってるんだ・・・・・・と自分で言っててわけが分からない謎の面子。しかも三分枠のショートアニメ。

いやぁ、のっけから地雷臭がぷんぷんしますなぁ、と思った人。それは大きなミステイクですよ! 2010年代、世はまさにショートアニメ戦国時代。ツタヤで有名なコミックアーススターを筆頭に、各社様々なアニメを五分枠三分枠にぶち込んで来てるんですよ。

世の中にはショート枠はアニメにあらずなんて人もいますがね、ちょっと待てと僕は言いたい! 低予算のショートアニメはリスクが低い分企画的にも冒険が利いて、その分カオスなアニメが生まれやすい。
しかも短い時間にネタを詰め込むから、手軽に身見れる割に見応え十分、むしろみじか過ぎてもっと見たくなる! 実際五分枠三分枠の中からも結構人気作が出てて、既に三期が放送中の物まであったりするわけで!

と、柄にもなく真面目な批評をしちゃいました。話をカクセン君に戻しましょう!
本作はまさに誰得の一言。だって角栓だよ? 誰が見るのよそんな物。っと、最初から期待値はかなり低い。
で、試しに見てみると、予想を裏切る悪ふざけっぷりに圧倒される事間違いなし。例えるなら、本作は和製サウスパーク。

事ある毎に半ばから千切れるカクセンパイ、某人気ドラマガリ○オをパロったキャラに、カクセン君でやる意味がまったく分からない生臭い人間ドラマ。しかもそれを演じるのは本物の子役俳優伊藤悠翔くんとラーメンズ片桐仁。
唐突に現れる美容ネタはスポンサーの関係らしいけど、その使い方がまたバカでたまらない!(勿論褒め言葉!)

という訳で、十文字曳参絶賛のギャグアニメ、にゅるにゅる!!KAKUSENくん。シュール系が好きな人にはたまらない作品ですよ!




十文字曳参103.jpg(じゅうもんじ えいさん)
アニメ、マンガ、ノベル全般を愛する孤高の評論家。
作家、文筆家としても活躍する。
ぬこPの依頼で「ヲタクの評価」のコメンテーターに就任。
「CoTri(当チャンネル)」と「ヲタクの評価」のコラボ企画として、
不定期で色々な作品について語る予定。


ヲタクの評価(テスト運営中)
http://yuruwota.myplayers.jp/


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十文字曳参 著
SDイラスト こたつねこ

企画 こたつねこ(ぬこP)
配信 みらい図書館/ゆるヲタ.jp
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