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クッソー☆合作3 編集後記(卒論)

2020/06/29 19:19 投稿

コメント:2

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動画投稿者のムドーです。
合作の裏話と編集のことについて書きます。



  • 経歴
2年前に投稿したクッキー☆音MAD(3作目)がきっかけでクッソー☆合作2に参加

→ 以降クッキー☆関連の合作に参加し、今回で5度目。

音MAD(映像付き)の個人作を2年も投稿していないのにクッキー☆動画投稿者を名乗っていいものなのか...


  • メドレー制作・担当決め
合作では珍しい要素がふたつありました。

① 参加者がメドレー楽曲を提案し、その後投票で決定する
② 音声と映像の担当者は(原則)分ける


【①について】
各々が好きなクッキー☆動画を5つ挙げ、その楽曲が出揃ったところで投票をしてメドレー楽曲を決めました。
ちなみにこの投票の開始は去年の8月末日。
参加するたびに合作というのは周到なプロジェクトなんだなあ、と感じます。

[選曲]
私が提案した楽曲は以下の通り。



SAVE the World (Undertale)
Hopes And Dreams (Undertale)
砕月 (東方萃夢想)
ヴォヤージュ1969 (東方永夜抄)
シリョクケンサ (『エスカとアステカの歌姫』より)



個人的に音MADを作ってみたいと思った曲を挙げました。

結果的に「砕月」が採用されました。

[投票]
メドレー楽曲の投票です。
自分の曲を中心に、『白金ディスコ』と『ロボティックガール』に投票した気がします。(あまり覚えていない)

決定したメドレーの選曲は、王道過ぎず邪道過ぎない良い塩梅だと思います。

【②について】
[投票]
担当パートの投票です。これは他の合作でもよくやります。
これまで投票があった合作には2回参加したのですが、幸運なことにどちらも第一希望で通っていました。
しかし今回の『柴又』は第三, 四希望あたりだったと思います。
この位置で希望した理由は、私が馴染みのある曲がもう柴又ぐらいしか残っていなかったからです。(今回のメドレーの選曲はシブい)
これは結構困りました。
ただ、希望を出した以上やる気はありました。
メドレーの構成上かなり重要な位置ということもあって、意気込みも十分です。
しかしネックは柴又の尺の長さです。
本合作は15パートありますが、柴又パートの長さは全体の約6分の1を占めます。
過去の合作における私の担当は以下の通りです。



[合作]             [担当パート]
クッソー☆合作2         東方メドレー (21秒)
クッキー☆×otoMAD-synthesis  ポップスター (19秒)
クッキー☆10周年 音MAD合作  セツナトリップ(23秒)
クッソー☆合作3         柴又     (1分40秒)



こう並べてみると、これまで尺の長いパートを露骨に避けてきたのがよく分かります。

なぜここまで尺の長い音MADを敬遠してきたのかについては後述します。


  • 音声制作
音声担当はじゃもんがん兄貴です。
かなり早い段階で完成させていて驚いた記憶があります。

ところで今回の分業制はかなり不安でした。他人の作った音声で制作したことが無かったからです。
しかし、じゃもんがん兄貴からの提案で、音声編集ソフトのデータを頂くことができました。
このご提案が無ければ映像制作は不可能だったので、非常に助かりました。
じゃもんがん兄貴の音声は圧巻でした。
重厚でありながら、音を重ねても籠った印象を与えない音作りは流石としか言いようがありません。


  • 映像制作
[進捗]
正直に申し上げると、映像にまともに取り掛かったのはかなり遅れました。
12月に映像の担当が決まったのですが、2月の下旬まではクッキー☆10周年 音MAD合作(とガバガバ合作)に付きっきりでした。
その後も構成に悩み続け、全体を見通せたのは5月の頭に入ってからでした。(このせいで締切を過ぎてしまったことをお詫びします。)
余談ですが今回の合作は、私が参加した中では、締切を過ぎて提出した or 間に合わなくてヘルプを呼んだ人がおそらく一番多かった合作でした。
自分で作った音声じゃないと構想が浮かびにくいんでしょうか...?
或いは外出自粛による刺激の少なさに起因するのかもしれません。
早い人はかなり早く、3月中に提出していた人もいました。すごい。
私含め遅い人は大変そうでした。

[苦難]
先述の通り、今回の合作はかなりの難産となりました。
思い当たる理由は、自分の作風と柴又が合わないという根本的なことでした。

私の作風は「オムニバス形式」です。
ひとつの作品に全く毛色の違うパートを複数盛り込むというのが(不本意ながら)自分のスタイルだと考えています。
これは、「同じ展開(画面)が続くと視聴者は飽きる」というゲーム実況者(淫夢)時代の持論からこうしているのだと思います。
また、編集中の私自身が飽きてしまうので雰囲気の全く異なる映像に切り替えているとも言えます。

ところが柴又といえば、「伝統の画面構成」を固定して同じ画面を見せ続けるのが最大の特徴。私の作風とは水と油です。
1分40秒も同じ画面構成を見せたら視聴者は飽きるに決まっている」という考えと「柴又の伝統は遵守しなければならない」という考えがバッティングしました。

更に、合作特有の事情も加わります。
私以外の映像担当者が化け物揃いになってしまった以上、自分の得意なことで勝負しないと個性が埋もれてしまいます。
フラットモーションは乳酸菌兄貴やかきつばた兄貴には敵わない。
MMDやCGは今更勉強しても追いつくはずもない。
3D空間を広く使う映像は、この点で私より優れるハピマシ兄貴(今回は欠席)やオールカラー兄貴がやればよく、私がやる理由が無い。
色々な意見があると思いますが、一視聴者としての私の意見としては、「下位互換の動画は見る気が起きない」です。
別の土俵で戦うべきだと思いました。


ちなみにこの思想は、ゲーム実況者のありぽんさんの動画内での発言から影響を受けています。
この旨の発言に対し当時はあまりピンと来ませんでしたが、今なら少し解ります。
下位互換になることが予期できる動画を時間をかけて編集するのは、精神的につらい所があるのだと思います。

まとめると、私の本合作における課題は以下の3つ。

Ⅰ. 同じ画面構成は避ける
Ⅱ. 柴又の伝統を守る
Ⅲ. 自分だけにしかない強みを活かす


これらを抱えてデッドロックに陥ってしまいました。

ところがそんな中、本家の柴又の動画を見に行ったときに思わぬヒントを拾います。
冒頭に浮かぶコメントに、こうあったのです。

音MADの教科書」と。

[構想]

何か重要なことを思い出した気がしました。
誰も手をつけておらず、自分が得意で、かつやりたいことは「音MAD映像講座」だったのではないか。

だから前回の合作の後に映像講座つきのメイキングを作ったのではないか。
そうだ、柴又という「音MADの教科書」で文字通り教科書的な解説を加えて、音MADの教科書を作ろう。
ここから、完成まで一気に動き出します。

Ⅰ. 同じ画面構成は避ける
前半は音MAD映像の講座で解説をし、後半は応用編と称して自由に作ることでバリエーションを出す。

Ⅱ. 柴又の「伝統」を守る
ラストでしっかりと伝統的な柴又をすることで伝統を守り、メドレーの(一旦の)トリを大々的に締めることができる。

Ⅲ. 自分だけにしかない強みを活かす

合作の1パートでbiimシステムを用いて映像講座をするのは前代未聞で非常に斬新。
更に最近採用し始めた「実写×シェイプモーション」やAviutlの様々な機能を(自分なりには)最大限に使ったパートは(少なくともクッキー☆界隈では)独自のもの。


構想が決まれば、あとは参考にする(≒パクる)映像を何個か持ってきて作るだけです。
リスペクト元の動画のURLを貼っておきます。
実際に見てもらえれば分かりますが、ほぼまんまパクってます。
今までも今回も、私の映像にオリジナリティなどありません。

モノトーンパート



→『industory Creative Summit in March 2016 OP』 (https://vimeo.com/160506767)


パステルカラーパート



→『I/O2018 - PV』 (https://www.youtube.com/watch?v=du3z4wOiY3o)


実写×シェイプモーションパート



→『実写×シェイプアニメーション!さらざんまいのED映像の作り方【After Effects チュートリアル】』(https://www.youtube.com/watch?v=nlprhgV-SI8)


→『Motion Graphics モーショングラフィックス 「UZUDEZU」』(https://www.youtube.com/watch?v=YJqs1GqTrGg)

[出来]
色々と思うことはありますが、「音MAD映像とは何なのか」を考えさせられました。
合作に参加するたびに他の方の映像を見て自信がなくなっていくような...

しかしながら映像まとめを最初に見たとき、自分の作品が余りにも浮いていて笑っちゃいました。
音MAD映像は見ていて笑えればそれでいいのかな、というのが私なりの一応の回答としておきます。
結局笑える動画が好きです。


[ボツ案]
締切に間に合わない旨をアンデス兄貴に伝えて進捗を見せたとき、私としてはラスト思い切りふざけた路線でいく予定でした。
具体的にはこんな感じです ↓


柴又原理主義パート



(5月24日の進捗報告より。背景のトレーニングをしている黒人兄貴の映像素材があと10個ほどあった。)


締めパート



(同じく5月24日の進捗報告より。手前に向かって墜落するヘリコプターGBで締める予定だった。狂ってる。なお、前回のクッソー☆合作2ではこのGBを採用した。)


アンデス兄貴と映像の方向性について相談した結果、「かっこいい感じでお願いします」とコメントを頂きました。

助言を頂いた直後からは私も全く同意見で、最後にふざけると映像の方向性もブレてメドレーとしての(一旦の)締めも台無しになっていたと思います。
ご意見を伺えて良かったです。
なぜ当時の自分があそこまで迷走していたのか、今となっては理解に苦しみます。

余談ですが、柴又原理主義パートの背景について。

(お察しの通り、柴又の画面構成。)

元凶である初代クッキー☆から、ぷはーRIMを持ってきていますが、よく見るとやけに画質がいいのが分かると思います。
これは、制作も大詰めの6月7日(締切は過ぎている)に投稿された
『【フルHDリマスター】クッキー☆のアニメ【1080p/60fps】.AI』です。


ちょうどHDリマスタークッキー☆を探していたときに見つかって驚きました。
怪我の功名ってところですかね...



  • エンドロール

ドーナツホールのエンドクレジットパートも担当しました。

(元の絵がシンプルなだけに、足し算の編集はまず考えから外れました。流れるリールに対して、どれくらいのコマ落ちにするかで悩みましたが、大まかな構成は1日で完成しました。

音MAD合作自体の参加が今回で最後になるような気がしたので私からヘルプを申し出た、という経緯があります。
映像には、グラム九番兄貴がご提案されたイラストのうち使われていなかったものを使用させて頂きました。
クオリティの高いイラストが埋もれるのが勿体無かったので。
(なお、メドレー単品の動画でイラストは余すことなく使われました。)
当初は、前々回のクッソー☆合作のように動画と担当者をしっかり見せる形にしたかったのですが、尺が短かったので断念。
ドーナツホールの切ない雰囲気に合うよう、余白を意識した画面構成で締めました。
余談ですが、このパートの制作中に「三点分割法」という画面構成のセオリーを知ることができたのは収穫でした。(私の映像はこれに従っているわけではないですが...ちょっとよく分からなかった)
合作全体の締めはそれなりに緊張しました。


  • 編集雑記
この文章を書いている時点ではメイキング動画を作るかはまだ考えていませんが、どちらにせよ書ききれない分量なので技術面の具体的なことはここには書きません。
本当に書いたら、多分この記事3,4本分になると思うので...
ただ、編集周りのことをちょっと書いておきます。


今回の映像は私にしては珍しく、テキストモーション(文字を動かす映像という意味で、私が勝手にこう呼んでいる)がほとんどありません。
人力ボカロでもなければセリフ合わせも全くと言っていいほど無かったので文字が出ないのは当たり前ですね。
しかし割と得意なテキストモーションを封じられたのは中々キツかった...
制作が遅れた一因でもあります。

ちなみに音声担当のじゃもんがん兄貴からは、ご丁寧にもセリフ合わせの対応に関するご提案を頂いていました。
ですが、音声の完成度が高すぎて結局自分から何かを足す気にはなれませんでした。
映像畑出身で音声の知識とセンスがない私にはとても畏れ多かったので...

その昔、菅原孝標という人は先祖の菅原道真の直筆の書に勝手に付け足しをして周囲をドン引きさせたらしいですが、そんなイメージです。

あくまで私見ですが、映像は手を加えれば加えるほど完成度が上がるものではありません。
どこまで足して何を引くか、というバランスに一番気を使ったような。


後半のこのパートですが、当初はこのような映像で提出しました。



まあ悪くないしこれでいいだろうとは思っていたのですが、「何かありそうだな」とは感じながら数日過ごしていました。
そして合作投稿の3日前、とある方の映像の変更を受けてこのパートの背景を差し替えていたとき、全くの気まぐれで画面が激変します。

私「ここでStylizationをひとつまみ…w」



前に比べてかなり腑に落ちる画面になったと思いました。
正直、鳴っている音の要素を全て画面に映し出すという方針を貫いた以上、レイアウトは洗練されていません。(この理由があるので、冒頭の講座パートでは目立たない音の素材は画面から省いています。)
それでもだいぶマシになったのでは。
ちなみに、「Stylization (OpenCVアニメーションスクリプト)」という機能は、クッソー☆合作2に参加したときにも使いました。


(まだフラットモーションに対して根性があった頃。Stylizationはフレームバッファにかけるだけなのでかなり楽に使える。今回のように取り返しのつかないレベルまで映像を仕上げてしまってもリカバリが効くのでありがたい。)

興味があればこちらも是非ご覧ください。



また、編集量は間違いなく今までで一番で、Aviutlのシーンを使い切ってプロジェクトファイルを2つ使ったのは初めてでした。(シーンの使い方が雑だというのもあるが...)
また、密かに1080pの動画を作るのも初めてです。
4月くらいまで720pで作ってたのですが、作り直しました(池沼)。
また、一旦出力した映像を組み合わせて映像を作ってまた出力...という作業を繰り返したので、合作用のフォルダの容量は200GBを優に超えました。
ファイルもPFも滅茶苦茶でもうよく分かりません。

とにもかくにも、長い尺をいかに工夫して埋めるかにかなり神経を使いました。
20秒ほどの短い尺の音MADを作る心構えで全パート1分40秒を手掛けました。
短距離走の走りで長距離を走るのは辛かったです。


私が使用している映像編集ソフトはAviutlのみですが、Aviutlのみで最近の音MADのクオリティに対抗するのは中々厳しいと感じています。
私個人としては、自分はとっくに技術的な限界を迎えていると思っています。
本気で音MADに取り組みたい方はなるべく早いうちにBlender (3DCGソフト)や After effects (プロ御用達の有料ソフト。なんとクッキー☆本編もこれで制作されたらしい。) の習得を勧めます。
私は5年もAviutlだけでやってきてしまって、もう他のソフトに移る気は起こりません。てか引退しよ



正直、音MADの参入障壁は大分高くなってしまったと思いますが(自分もそれに加担している側だというのは自覚している)、そのようなことは気にせずに動画を投稿してもらいたいと思っています。
率直に言って技術力の優劣は一目瞭然ですし、高いクオリティの動画は伸びます。
しかし、音MADは発想の力だけでも充分なものができます。
実際、私個人の非公開マイリストに入っている動画は発想の妙で笑えるものばかりです。
驚き、感心し、時には戦慄さえ覚えるような、その人にしかない発想が表れた動画をいつでも待っています。


また、合作に参加するのはとても楽しいです。
皆さんも誘われたら是非引き受けて飛び込んでみてください。
きっと良い経験になるはずです。



  • 今後について
私事になりますが今年度は多忙で、今後Twitterのプロフィール文に書いたとおり、合作のお誘いはお断りしております。
今年は動画投稿もしない予定です。

投稿しないと決めてから余分に4作も作ったので全く当てにならない宣言ですが... 多分何か投稿するかもしれません。

いつになるかは分かりませんが、今後Twitterのプロフィール文が元に戻ることがあれば、また合作に誘って頂ければ嬉しく思います。
......コンテンツの滅亡と私の復帰、どちらが先かな?

  • 謝辞
じゃもんがん兄貴
制作中は勿論、ランニング等のネタ出しのときにも数えきれないほど聴き込む音MAD音声は、映像制作のモチベーションに密接に関わります。
じゃもんがん兄貴の素晴らしい音声と、それに何とか報いたいという心持ちが私を支えてくれました。
正直柴又パートの長い間が持ったのは、音声のおかげです。
ありがとうございました。


アンデス兄貴
2年前の気まぐれのような動画をきっかけに合作に誘っていただけるようになってから、私の音MAD作者としての幅は大きく広がりました。
アンデス兄貴のお誘いで合作に参加できたおかげで、曲がりなりにも成長して私の下手な音MADが何とか形になるようになりました。

貴重で素敵な経験ができて嬉しく思います。
本当にありがとうございました。

また、今回の運営における
迅速な対応、あらゆる文を日英で書き込むという大変な努力には感服しました。
今後も持ち前の情熱で活躍されることを期待しています。

互いに切磋琢磨してきた(と私は思っている)合作の参加者の皆さん、私がこれまで(ほぼ盗む形で)参考にしてきた映像クリエイターの皆さんにも感謝を申し上げます。

また、乳酸菌兄貴の『動くこんなものBB』が無ければ、この映像は成立していなかったです。

素材の動きが多いと映像の情報量が増えるので重宝しました。ありがとうございます。





最後に、かつて私が憧れてクッキー☆音MADをつくるきっかけとなった、ぺんちょ(Pentyo二号)兄貴へ格別の感謝を。


ムドー

コメント

dokan
No.1 (2020/07/04 05:21)
最後が気持ちよかった(小並感)
ごち
No.2 (2020/09/04 10:55)
クッキー☆合作のクオリティが年々上がっていくなかでも目をみはる映像でした
自信の持ってる技術力をこの界隈でつかってくれてありがとう
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