10年分の気持ちが形になった1st Full Album『Fragment Galaxy』!
色んな人との出会い、そして今まで紡いできたが1つ1つが、これからの架け橋にもなる作品!
■今年、待望のHIROTO 1st SOLO Full Album『Fragment Galaxy』発売が決定しました。まずこのタイトルですが、タイトルに込められた意味を聞いてみたいです。
HIROTO:直訳は銀河の欠片ではあるんですが、「Alice Nine.」時代に節目になるライブのタイトルに「Galaxy」という単語が良く使われていて、僕自身もこの銀河や宇宙という表現を音楽や芸術を通して感じる事が多くて、「Alice Nine.」が1つの銀河だとすると、ソロになった事によって、その1つの断片がHIROTOという自分自身である意味だったり、「Fragment Galaxy」という言葉自体に、かつて存在したものが、今は散り散りになって漂っているみたいな詩的な表現とかもあるので、僕自身が音楽やデザインする時もそうなんですが、音符1つにとっても空間そのものに漂っているものを集めて、色がついたものにして行く感覚があったので、ここから何か新しい形が生まれてスタートする意味で付けました。
■今回のアルバム制作に辺りテーマなんかはあったのでしょうか?
HIROTO:特にこれというテーマはなくて、バンドではギタリストとして表現する事をずっとやってきたので、1年半前に「Alice Nine.」が凍結した後、自分自身がどこに向かうのかを全く分からなくなって一回まっさらになってしまったんですよね。ただ止まっている訳には行かないと思って、縁があった事をひたすらやって行く1年半を過ごして来たんですが、その中で1つずつ形になったり、進んで行った1つ1つの体験から紡ぎ出された感じがあります。収録曲の「gravity」と「AND U」は、ちょうど10年前に「Alice Nine.」が事務所から独立して、新しいスタートを切る時に、バンドとしては動けない時期があったので、初めてソロライブを企画した時に作った曲だったんですよね。そこでバンドが凍結したタイミングで、先行配信の「Starlight Festival」がまず出来て、その後に「AND U」を改めて録音して行く事から始まったので、コンセプトは本当に無くて、この10年のソロとしての歩みを集積というか10年分の気持ちが形になったのが今回の1st Full Albumですね。
■先ほど話に出た2015年5月4日のHIROTOさんはソロライブですが、その時の事は覚えていますか?
HIROTO:めちゃくちゃ覚えています。バンドでは動けなかったので、とにかく何かをやろうと思ったものの、ギターリストだから何をやるのか、ソロライブなのにいつも通り上手でギター弾いていても成立しないし、センターで歌うなら曲も作らないといけないし、歌詞も必要だとか、そんな所から手探りでスタートしました。そこからメンバーも必要だとなって、今まで縁があったけど音を出した事がない人だったり、その時点で縁があった人とも音を出してみたいと思ったり、そう考えて動いたら錚々たるメンバー集まってくれたけど、その中で自分が初めてセンターに立って歌うけど大丈夫かなってプレッシャーが凄かったですね。ただ蓋を開けたらファンの方は勿論、演者の方にも楽しんでもらうライブが出来たので凄い記憶に残っていますね。
■ボーカリストとして初めてのライブ、自己評価はどうだったんですか?
HIROTO:スタジオとかでは他の演者さんにも心配はされていたんですが、いざステージに立つと、ぐっと湧き上がるものもあって、センターに立つボーカルとしての抱えるものだったり、気を配らないといけない事が体験出来てとても良い経験にもなりました。そして今回のアルバムのレコーディングを通して、歌い手としてのあり方は大分掴めてきたと思います。性分がギターリストなので、ギターボーカルという捉え方にはなっていましたが、アルバムを作ってしまった以上、ボーカリストですともちゃんと言える自分でありたいと思います。
■今回のアルバムには先行配信したシングル「Starlight Festival」も収録されています。タイトル通り、星や空や銀河などがふんだんに歌詞にも入っているような壮大な曲ですね。こちらの曲についてお聞かせ下さい。
HIROTO:バンド凍結後、放心状態の時間があった時に、先輩たちが開いてくれた「Alice Nine.」のお疲れ会があって色んな方に激励してもらったんですよね。その時にやっぱり止まっていては行けないと思い、ソロでやる覚悟を決めた瞬間があって、急遽、スタッフも集めて、HPも作って、楽曲を制作しようと思ったタイミングで作編曲家の出会いもあって、「Starlight Festival」を一緒に制作を進めて行く中で何かがここから始まるって思ったんですよね。今まで自分がやって来た活動や紡いできた曲と、ここから先に生まれてくるものとの架け橋になるような曲ですね。
■楽曲制作について拘った所なんかも聞いてみたいです。
HIROTO:元々この曲はこの色だよねというのがはっきりしていたので、この曲をRECする時には、もうソロライブで披露していたんですね。そのライブの空間でこの曲を放った時に反応した色だったりを最後にギターで音像化した感じですね。
■「Starlight Festival」のMVも拝見しました。とにかく広大なこちらのMV、こちらのコンセプトも聞いてみたいです。
HIROTO:まず、サンセットからの夜空、地平線や水平線のイメージがあって、サンセットのタイミングって、地球やステイの感じがするんですが、そこから一変夜になると、時間も超えてどこまでも宇宙が続くような不思議な場所、それが人の気持ちとかにも繋がるような感覚が子供の頃からあって、今回のMVは現在と未来に滞在する人の思いを繋いでいくそれが、夜空の下で、星々に対して繋がっていくようなイメージでMVは作りました。
■今回のアルバムで他の曲をPICK UPするとどの曲になりますか?
HIROTO:先ほども話をした10年前に作っていた「GRAVITY」ですね。元々イギリスの音楽に影響を受けていて、Led Zeppelinとか、70年代のサイケデリックロックと呼ばれるものに温度や調和が合って、クラウディな感じの雰囲気というか、音像とかがじめっとしていて、憂いがあるようなサウンドってバンドではやっていないと思って作ったんですよね。ただピアノとかセンセサイザーのプレイは僕は得意ではないのと、打ち込みだとそのニュアンスは出せなかったので、当時「Alice Nine.」の6人目のメンバーとして、キーボードを演奏してもらっていた方に頼んで作ったんですが、コロナ禍のタイミングでその方が亡くなってしまったんです。その当時レコーディングまでしてなかったので、デモのミックス音源しかなかったので、このままこの曲は出来ないと思っていたら、この1年ぐらいの間に出会いがあったんです。山内薫さんというベーシストの方と、その方とタッグを組んでいる北村健太さんというドラムの方と出会って、たまたまセッションをしたらフィーリングが合ったんです。山内薫さんもLed Zeppelinに影響を受けてベースとプロデューサー業もはじめた方で、この2人だったら「GRAVITY」にまた命を吹き返せるかもしれないと思って、曲を聞いてもらってやる事になったんです。僕は音楽は、言葉以上のコミュニケーションを人と音楽を通して繋がっていく世界が見たくてやっているんですが、この曲がその形となった要因として、亡くなってしまった小池敦さんという方の当時の音をどうしても入れたくて、使える所を抜粋して、2025年現在の音として新しくレコーディングして、今最新の自分の音である所に辿り着いた思い入れがある曲に仕上がりました。
■他にも最新で作ったものとかでPICK UP出来る曲はありますか?
HIROTO:10年間が詰まった本当にちゃんとファーストアルバムしているなって思いますが、「a crazy kiss」という曲は、ルーツはロックに出会う前の10代の頃に聴いていた音楽が、小沢健二さんとか、フリッパーズギターとかのいわゆる渋谷系の音楽と、ハードハウスとか、ハードトランスを聴いていたので、そういうエレクトリックな要素が形に出来た感じです。バンドというカテゴライズでやっているからには、生ドラムは欲しかったりしますが、ある種制限があるからこそ生まれるバンドサウンドは勿論あると思うけど、今ソロになってそういう制限がないので、こんな音像も自分の中から出てきて改めての発見があった曲だったりします。もう1曲「ALTERNA」はライブをやる前提で作った曲ですね。80年代後半から90年代ぐらいまでのオルタナティブロックと呼ばれたものや、グランジの要素も自分の中に流れていて、その要素が強い曲になりました。
■そして1stフルアルバムを提げて全国ツアー「HIROTO TOUR 2025 #1 『Fragment Galaxy』」開催も東名阪で決定しました。初日5月4日に新宿ReNYにて開催される東京公演は、Alice Nine.のメンバーでもありボーカリスト「Shou(Alice Nine./Verde/)」さんがゲストとして出演すると聞いております。そしてこの日は、HIROTOさんの生誕祭としてスペシャルライブを実施するとも聞いております。どんな特別な1日になりそうでしょうか?
HIROTO:去年年末にフルサイズのソロでのファーストワンマンを初めてやって、今度はその内容で東名阪のツアーをするのですが、やはりライブというのは特別で、バンドの時は当たり前のようにアルバムを作って、全国を何周も回る事をやっていましたが、なかなかソロだと難しい所もある中、自分としてはチャレンジし続ける事、HIROTOというミュージシャンでありたいと思いで今回やる事にしました。最近、1人でもバンドって言って良いのかと思っていて、1人でも1人でグルーヴするというか、自分の中の自分とグルーヴして、サポートしてくれるミュージシャンの方と一緒に、ソロだけどバンドとしてのツアーだという思いが今回あります。また誕生日でもあるので、パーティ感は出したいので、年明けに1年半振りにShouともゆっくり話をする機会があって、お互いリスクや責任を負いながらソロで活動をして来て、バンドの時よりもさらに分かち合えたし、会ってなかったけどシンパシーを感じる部分はむしろ凍結時より強くなりました。それもあって、もう一回純粋に彼と音を出したいと思ってオファーしました。
■Vijuttokeは名古屋の雑誌です。名古屋は5月6日NAGOYA HeartLand、名古屋の印象など聞いてみたいです。
HIROTO:ツアーで回っているとファイナルの東京前のセミファイナルの立ち位置が結構あって、終わりかけの美しい花火が散るようなエモーショナルかつ、エキサイティングなライブが多かったので名古屋は熱くて好きです!アジアツアーや海外でも色々ライブをやって来ましたが、東京から離れれば離れるほどピュアな反応にはなる気がして、距離に比例するって自分は思っているんです。今までで一番離れたのは去年ブラジルに行ったんですけどね!(笑)
■今回の東名阪ツアー意気込みをもらっても良いですか?
HIROTO:これは決してネガティブな意味ではないんですけど、この先自分がいつまで生きられるのか自問自答しながら生きていて、この5年はコロナの騒動や、もう世界は平和だと思っていた時代に東アジアでも、もしかすると戦争が起こるかもしれない一触即発の状態になっている中で、自分のバンドもずっと続くだろうと自分自身もファンもどこか思っていた中、一旦の終わりを迎えたりもして、自分自身の命もそうだし、ギターリストとしても、音楽家としても当たり前に続く事はないだろうと近年意識をしていて、そんな中、ソロとして初めてのワンマンツアーとの事で、ある種ラストツアーだったとしても悔いの残らない演奏を届けるツアーにしたいと自分は思っています。こういう話をすると重く受け止めてしまうかもしれないけど、そういう心意気で日々音楽を作って動いていたりするので、意気込みとしてはこんな感じになっちゃうんですが、でもロックのエンターテイメントという事で、みんなフラストレーションが溜まっていたり、上手くいかない事だったりの、ある種そういう日常を破壊するようなアンチテーゼを唱えたり、日常ならあり得ない、叫んだり頭を降ったりする事が正義になる場所がライブハウスだと思うので、存分にその心のリミットを外す事を僕たちはやるので、ぜひ見に来て欲しいと思っています。
■最後に『Fragment Galaxy』はHIROTOさんにとってどんなアルバムになりましたか?
HIROTO:最初にバンドをはじめて25年、色んな縁があって音楽続けて来られていて、自分だけだったら多分辞めていたと思うし、色んな出会いがあって、色んな音が紡いで来てHIROTOという人間がいて、ステージで肉体を持って演奏や表現をしている人はいるけど、それがある種、形を変えて散り散りに砕け散って粒子化したものがこの『Fragment Galaxy』というアルバムなんだと思います。
Powered by Vijuttoke
Vijuttoke INFORMATION
*Vijuttoke掲載インタビューを配信中!
・WEB【club Zy. 】https://www.club-zy.com/contents/free_paper
・ブロマガ【club Zy.チャンネル 】https://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga
4月21日(月)18:00 XANVALA(宗馬 & Yuhma)
4月22日(火)18:00 DIV / HIROTO(Alice Nine.)
4月24日(木)18:00 Vellselk & ORCALADE 対談
4月25日(金)18:00 ZOMBIE
Artist INFORMATION
■1st SOLO Full Album 「Fragment Galaxy」近日発売予定
■HIROTO TOUR 2025 #1 『Fragment Galaxy』
TOKYO 【生誕祭】 2025年5月4日(日)SHINJUKU ReNY
開場:16:00 / 開演:17:00
《GUEST》Shou(Alice Nine./Verde/)
NAGOYA 2025年5月6日(火・祝)NAGOYA HeartLand
開場:16:30 / 開演:17:00
OSAKA 2025年5月25日(日)SHINSAIBASHI BEYOND
開場:16:30 / 開演:17:00
<SUPPORT MEMBER>
[Bass] K
[Drums] 影丸 -kagemaru- (-真天地開闢集団-ジグザグ)
[Manipulator&Piano] 青
コメント
コメントを書く