インタビュー:名古屋MUSIC FARM店長:榊原
(対談参加メンバー)
Vellselk:Vo.KENZO / Gu.Masa / Ba.孝介 / ORCALADE:Vo.KUREI / Gu.希 / Ba.HISAYOSHI
名古屋を背負って戦って来たメンバーが所属するVellselkとORCALADE。
この2バンドが再始動して尚且つ2マンライブを開催する!
これは名古屋のV系の夢でしかないし未来でしかない!!
■まずは改めてORCALADEのご紹介をお願いします。
希:自分が昔やっていたバンドで、東京で主催ライブをした時に、セッションバンドを組む企画があったんですが、その時ゴリゴリの重たいバンドをやりたかったので、このメンバーが集結した事が始まりですね。その後、このメンバーでバンドにしたいって話になってORCALADEが結成されました。
■Vellselkもご紹介お願いします。
KENZO:Vellselkは2000年に結成し、2006年に解散。そして2024年に現メンバーで再始動しました。『激しく哀愁のあるサウンドに熱いメッセージ性を込める』と言うコンセプトの熱血系バンドです。数々のメンバーチェンジや長い停止期間がありましたが、このコンセプトは今も変わらず貫いています。
■KENZOくんは真面目ですよね。完璧なご紹介でした!(笑)そしてVellselkは去年の11月に18年振りの再始動が決まりました。そのきっかけとなったのは?
孝介:本当は2025年に再始動をしようと思っていたのですが、仲の良いバンドにもうやれるならやっちゃいましょうって押されて去年再始動が決まりましたね。
■でもそのタイミングでの再始動で良かったんじゃないですか!去年動く事が出来たらこそ、今年3月の2DAYSのリリース主催や、今回の2マンも決まった訳ですから!
孝介:流石に18年振りなので、去年の11月はシークレットライブにしようとかも考えていたんですけどね。結果的にはそこで復活出来て良かったです!
■活動休止して7年、こちらも去年の12月からORCALADEさんの完全復活が決定しました。そのきっかけとなったのは?
HISAYOSHI:メンバー同士はちょこちょこ会っていて、もう一度やりたいねって話は定期的にしていて、なかなかタイミングが合わなかったんですが、突如ドラムの「ゆいぜ」から、ライブハウスを押さえたという謎の行動があってそれがきっかけにはなりました。みんなの生活とかも色々変わって来た中、今なら行けるってタイミングでもありましたね。
希:実際動けるのか自信も無い中、「ゆいぜ」が後押しした感じはありますね。後、ギターの「貴樹」くん所属のDEATHGAZEが2023年に復活したタイミングもあったので、今ならテンション高いのではとも思いました。
■そんなお互い名古屋のバンドが復活した訳で、この2バンドの繋がりを教えて下さい。
孝介:俺は全員仲良しですよ!一方的だったら悲しいけど。(笑)KUREIさんとはEAT YOU ALIVE時代、昔レーベルメイトでもありますしね!俺はDEATHGAZEをやっていたので。
KUREI:EAT YOU ALIVEの解散前のツアーでDEATHGAZEと2マンやりましたね!
KENZO:希君とは昔毎晩一緒に遊んでいましたし、ゆいぜは古くからの音楽仲間です。
KUREIさんはGRINDというバンドをやられていた時に何度か対バンさせて頂きまして、頂いたCDを毎日聴いていました!20年以上前の話ですが、「ゆら〜ゆら〜(ここで歌唱がはじまりました。)」というサビは今でも覚えています。(一同笑)
孝介:俺は全員に接点ありますね。「ゆいぜ」ともバンドやっていたし、貴ちゃんとはDEATHGAZEで同じメンバーですしね。
HISAYOSHI:僕がDEATHGAZEのライブによく顔を出していたので、孝ちゃんはそれがきっかけですね。それからいろんな所でよく会うので、ご飯とか行って仲良くなりました。
■Vellselkから見たORCALADEとは?
KENZO:以前からSNSの動画や音源などを拝見していましたが、KUREIさんの表現力が特に素晴らしいと僕は思っています。声もそうですが僕に無いものを全て持っているんです。今度2マンをさせていただくにあたって、ボーカル目線で色んな刺激をもらえそうで強い尊敬の意を感じています。ORCALADEの「ひとつぶ〜なみだが〜(ここで歌唱がはじまりました。)」という曲が特に好きです!(一同笑)
■嘘一つ無いというか、普通に歌えちゃうんですね!(笑)ORCALADEから見たVellselkとは?
HISAYOSHI:僕から見ると孝ちゃんがバンドを引っ張っている感じがして凄いなと思います。まだライブは見てないですが、今までのバンドでの音を考えると出音も大体想像つくし、サウンド的にもベースが引っ張っている感じが想像出来ます。
孝介:このバンドの監督をやっているので!
希:アルバムを聴かせてもらって、叫びや歌詞も良くて、先ほどKENZOさんが言っていた熱いメッセージ性というコンセプトをめちゃくちゃ表現出来ているなと思いました。そしてメタルなのに聴きやすいですよね。
孝介:最近はほぼ洋楽のようなメタルバンドが増えて来ているから、あまりいないジャパメタ寄りではありますね。ただ、このバンドと誰が対バンしてくれるのだろうって思いながらやっています。一緒にやってくれてありがとうございます!(笑)
HISAYOSHI:こっちも同じ事を思っています!対バン困っています!(笑)
孝介:去年の12月のライブを見させてもらって、お世辞抜きでKUREIさんの歌は凄いなと思ったんです。暇だからまた集まってライブしようみたいな感じだったらショックだと思ったんですけど、バリバリの現役を感じたんで、2マンが決まったのは楽しみでしかない感じです。
■そして5月31日(土)に2マンライブ「名古屋MUSIC FARM pre. VellCALADE -There is only the future-」が決定しております。どんなライブにしてやりましょうか?
孝介:お互いが復活1本目でこれをやっていたら、ただの同窓会ライブになってしまったかもしれないけど、もうライブもやって気持ちも出来ていると思うので、ちゃんと戦うような1日したいなって思っていますね。
希:僕たちが全力でライブする事によって、お互いのお客さんが、どちらのバンドも格好良かったって思ってもらえる1日にしたいですね!自然とそうなる予感がしています!
KUREI:同世代の我々が本気でぶつかる事によって、ビジュアル系や音楽を諦めてしまった同世代のおじさん、おばさんにもこの熱が波及してもっとシーン自体が盛り上がったら良いなって思いますね。そんな楽しそうだと思ってもらえるライブが出来たらと思います。
孝介:素晴らしいですね!自分達をおじさんって認めてしまっても!(笑)
希:この前の復活ライブでもKUREIさんはMCでそう言っていたんですよ!
KUREI:永遠に歳を取らないっていうこともないですしね。この年だからこその格好良さとか、表現とかもありますし、今の自分で新しいものを提示出来たらとも思っています。
HISAYOSHI:お客さんも含めて2組で一体感を出すような2マンにしたいですね。名古屋MUSIC FARMは、それこそ僕たちが10代や20代の前半からお世話になっている場所なので、そこでやる意味とか熱量を出したいですね。
MASA:多分音楽業界から離れていた期間がみんなより一番長いので、復活しての3本目のライブでやっと取り戻して来た感もあって次が楽しみすぎるのと、今まで交流が無かった分、今から仲良くしてくださいって思っています。
KENZO:僕らの世代だと青春を諦めたりとか、「今更…」などと恥ずかしかったりする方が増えて来てしまっていると思うんですが、青春はまだここから続くのだと、背中をバシッと押してあげられるような空気をこの2バンドで表現したいと思っています。疲れて心がしぼみかけているような人がいれば、僕らのライブでそんな人の心をパンパンに膨らませて帰してあげたいと思っています。
■そして会場は名古屋MUSIC FARM!思う事はあるのではないでしょうか?今日の取材もFARMでやっていますが、思いも含めて聞かせて下さい。
KUREI:16歳の時に初めて出たライブハウスがFARMで、それから青春時代はずっとお世話になって来たので、今日も駅からFARMへの道のりもいちいち思い出があるし、これだけの年月が経ってまた帰って来られた事に特別感しかないですね。当時ゲネプロかもスタッフさんに協力してもらって朝までやっていたりもしました。
HISAYOSHI:葉月さんがいた頃のDEATHGAZEと対バンしたのもFARMでした。こんな凄いバンドがいるの!?って思った記憶がありますね。衝撃的な出会いが多いのがFARMでしたね。
■一度FARMが危機的な状況だった時に、自分が店長になって右も左も分からない時に、ターキー(孝介)と出会って、月一で「大丸ラーメンの日」ってイベントをやってくれたのを覚えていますね。本当にあの時に色んなバンドを紹介してくれたり助けられた事を今でも感謝しています。
孝介:その時のバンドのドラムが「ゆいぜ」だったんですよね。それと同時に新しいライブハウスも増えた時期だったので大変でしたね。
KENZO:僕は19歳の時に、Vellselk になる前のバンドでFARMに初めて出演したんですが、Masaくん、ターキー(孝介)も同じメンバーでこの日が初めての出演だったんですよ。この3人は元々地元の友達で、ここから色々はじまって、音楽に対する喜怒哀楽を全て学びました。出会いと別れ再開を沢山繰り返した特別な場所です。
希:ClearVeilというバンドをやっている時に、5ヶ月連続2マンをやったのが思い出に残っていますね。その企画が始まる少し前に解散が決まってしまって、発表のタイミングがたまたまFARMでした。解散決まってはいたけど、後半に行くにつれてめちゃくちゃ良いライブが出来て、お互いの曲をカバーしたり、メンバーがステージに乱入したりめちゃくちゃなライブでしたが、お客さんの一体感が凄かったです!
孝介:今の話を聞いていて今回の2マンもそれやりましょう!最後に2バンドでお互いのお客さんが一体感になるような事をしましょう!昔、VellselkもFARMで主催やっていた時は、全バンドのボーカルがステージに上がったりやっていました。
■それではこの日、2バンドで面白い事しちゃいましょう!お客さんにもそこも楽しみにしてもらいましょう!そしてこのタイトル自分が付けたのですが、サブタイトルは「未来しかない」という意味があります。個人的に名古屋のV系シーンが厳しい中、この2バンドの2マンは、名古屋の未来しかないと思ったんですよね!
HISAYOSHI:若いバンドマンにも見て欲しいとかも思っています。今は打ち上げもなかったり、ドライな子も多いとも聞くので、こういう関係性も楽しいという所を見せたいですね。
孝介:とりあえず楽屋で殴り合いからはじめますか!?(笑)
HISAYOSHI:それは先輩方が折角悪しき風習を絶滅させてくれたのでやめましょう!(笑)
■折角なのでライブ後、打ち上げもしましょう!勿論自分も参加します!お互い始動が開始した事で、名古屋のV系シーンに戻って来て感じたり思う事はありますか?
HISAYOSHI:単純にバンドが少ないですよね。名古屋で今のどのバンドが格好良い?っていう話になった時にバンドの名前をあまり聞かないので。
孝介:頑張っているバンドもいるし、中途半端な気持ちでやっているとも思わないけど、結果が出にくい状況ですよね。みんな演奏も上手だし、良い曲も作っているけど、何が難しいってバンドのライブに行かなくても今の世の中他に楽しい事が一杯あるんですよね。
■そういう意味でこの2バンドが2マンやる事で、何かのきっかけになればと思っています。これがその第一歩ですね!それではお互いの告知はありますか?
HISAYOSHI:ORCALADEは来年に主催やワンマンが出来たらベストかなと漠然と考えているので楽しみにしておいて下さい。
孝介:Vellselkは配信限定Mini Album『絶唱』をリリースしました。これはレコーディング中に決まったタイトルで、1曲ずつ出来上がって行く中で、KENZOくんの歌を聴いたメンバーが、『絶唱』って頭に浮かんだんですよね。
MASA:このアルバムは、新曲は1曲もなくて全部20年以上も経っている曲なんですが、全然古さを感じないというか大満足な作品です。
孝介:音源の8割9割は昔の状態のままの真空パックではあるんですが、ギターソロとかが令和バージョンに変わったりしています。何が難しかったというと、KENZOくんがバンドを離れている時期に弾き語りとかの活動をしていて凄い優しい声に変わっていたんですよ。当時の歌い方で歌ってほしかったので、大袈裟な例えでいうとソロ活動の時の河村隆一さんの声をLUNA SEAの RYUICHIさんの歌い方にもどすようなイメージで何度かスタジオに2人で入って歌いまくってもらいましたね。
■それもあって、5月の2マンはその新KENZOになっている訳でしょう!新KENZOが楽しみですね!(笑)
孝介:あと音も拘っていて、最近テンプレみたいなミックス音源が多い中、完全に時代に逆らって、ジャパメタ寄りな音に仕上げています。楽器がまとまって聴けるようなミックスにしています。同期も一切入れてないので、全部人間が演奏する事にも拘りました。
KENZO:タイトルが『絶唱』なので、僕が美味しい所どりをしている印象を与えてしまいがちですが、各パート全てが『絶唱』していますね。そういう部分で聴きどころが沢山あるので、ぜひ何回も聴いて欲しいですね!チリとデンマークでダウンロードが確認されました(笑)
■それでは最後にVijuttoke読者に一言お願いします。
孝介:復活したバンド同士が、たまにライブやって盛り上がっているようなライブはするつもりは無く、お互いこの先も続けて行く為のターニングポイントになるような1日にします!
一同:SOLD OUTしたいですね!
KENZO:最後に良いでしょうか!?もし良ければ2マンの前に、ORCALADEさんの曲を弾き語りとかして、配信しても良いでしょうか?必ず不利益にはならないようにします!ツイキャスとかでも一緒にコラボも出来たらと思いますし、個人的に計画しちゃっても大丈夫でしょうか?
ORCALADE一同:ぜひ宜しくお願いします!
KENZO:良かったです!安心しました!
Powered by Vijuttoke
Vijuttoke INFORMATION
*Vijuttoke掲載インタビューを配信中!
・WEB【club Zy. 】https://www.club-zy.com/contents/free_paper
・ブロマガ【club Zy.チャンネル 】https://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga
4月21日(月)18:00 XANVALA(宗馬 & Yuhma)
4月22日(火)18:00 DIV / HIROTO(Alice Nine.)
4月24日(木)18:00 Vellselk & ORCALADE 対談
4月25日(金)18:00 ZOMBIE
Artist INFORMATION
2025年5月31日 (土)
タイトル:名古屋MUSIC FARM pre. VellCALADE -There is only the future-
OPEN / START:17:30 / 18:00
前売¥4,000 / 当日¥4,500(D別¥600)
チケット:Livepocket
https://t.livepocket.jp/e/oh_wg
A:Livepocket
B:当日
(入場順)
A→B
(出演)
Vellselk
ORCALADE
コメント
コメントを書く