LIVE CAFE 21th spring NYAPPY
2025年4月29日(火祝) 、30日(水)
Zepp Haneda(TOKYO)にて春のライブ公演ツーデイズが決定!!
――アンティック-珈琲店-は昨年20周年を記念して4年ぶりに再集結を果たし、1年間活動されました。まずは、昨年の感想や印象などを話していただけますか。
みく:正直なところ、僕はアンティック-珈琲店-がまた集まるとは思っていなかったんです。諦めていた部分もあったので、自分達よりもファンの子達のほうが集まることを願ってくれていたのかなと思いますね。僕の中では、再び集まれたというのは奇跡的なことだった。去年の1年間は“与えてもらった”という立場で活動していました。ずっとありがたさを感じていたし、せっかく用意してもらえたステージだったので、1瞬1瞬を大事にしようと思って取り組んでいました。
輝喜:去年の活動を通して、自分の人生の中にアンティック-珈琲店-というものがあって良かったなと思いました。出会えて良かった。僕は1度離れてしまったけど、またアンティック-珈琲店-をやれるとなった瞬間に、こんなに大きい光だったのかと実感したんです。本当に自分に光を与えてくれるものなんだなと。去年は1回ライブをするとその後半年くらい空くというスケジュールだったけど、アンティック-珈琲店-のライブが決まって、それが近づいてくると自分が照らされている感覚になった。自分の人生の中にアンティック-珈琲店-があることで自分はアンティック-珈琲店-にすごく守られているし、輝かせてもらっていて、本当にあり難い存在だなと思いました。
カノン:昔ずっとコンスタントに活動していた時に比べて、ライブというものがすごく楽しくなった気がしますね。上を見てガツガツやっていた時期も、それはそれで良い思い出ではあるけど、そういうところからちょっと引いてあらためてやるライブというのは、いい意味で肩の力が抜けて100パーセント楽しめる。そういうことを感じました。
takuya:去年は不思議な感覚で、実家に帰ってきたような安心感というのがあったんです。自分のワガママで1回バンドから離れていったにも拘わらず、受け入れてくれるメンバーやカフェっ仔のみんなは、すごくありがたいと思いました。受け入れてもらえて、みんなで一緒に過ごす時間があるというのは本当に幸せで、ありがたいことだなと再認識しましたね。みんなに、本当に感謝しています。
ゆうき:去年というか、’22年の夏から活動を再開したこの2年間を通して僕が1番思ったのは、いい意味で変わらないなということでした。メンバーも勿論そうだし、スタッフもそうだし、カフェっ仔も変わらないでいてくれる。2019年に活動を休止しますと言った時もそうだし、20周年を終えて今年の1月に活動休止しますと言った時もそうですけど、僕らは次回を全く告知していないんですよ。なのに、次を待ってくれているのが凄いなと思う。それが僕の中では本当にありがたい…というか、尊敬しています。
――たしかに、昨年1月のライブを拝見した時は、ファンの皆さんの“待っていた感”は凄いものがあるなと思いました。充実した1年間を経て、今年8月に開催された『Harezaの日 4th Anniversary SUMMER FESTIVAL 2024』に出演をしてほしいという話が来た時は、どんなことを思いましたか?
みく:やらせてもらえるなら、ぜひやりたいと思いました。フリーライブというのも、すごくいいなと思ったんです。急にライブをやりますと発表してカフェっ仔の負担になってしまうのは嫌だなという気持ちもあって、フリーライブだったらその心配はないじゃないですか。それに、僕らは昔8月2日に『野外でニャッピーo(≧∀≦)o』というライブをしていたんです。8月3日は日にちがそれと近くて、お客さんも楽しんでもらえるんじゃないかなと思って、一層やりたいという気持ちになりました。
輝喜:自分が1回バンドを離れてからもう1回やれたといったことも経て、僕ももう40代なわけですけど、20代の時よりもむしろ今のほうがアンティック-珈琲店-は自分が輝けていると思える場所になっているというのがあって。もちろん昔から好きでやっていたけど、どんどん特別なものになっていった。なので、『Harezaの日』でライブをすることが決まってからは本当にその日を楽しみにしていたし、メンバーのみんなも普段は他のことをやっていて、仕事をしていて、そのうえで強く輝ける日になる……お客さんにも同じように感じてもらえるアンカフェでありたい。それこそ、みんなで一緒に輝ける日にしたいなと思っていました。
カノン:『Harezaの日』はなかなか急な話でもあったので、ちょっとベース大丈夫かな…みたいな(笑)。でも、いざアンティック-珈琲店-の曲を触ってみたら、もうお茶の子さいさいでした。ブランクに関しては全然心配なくて、自信を持って臨めたかなと思います。本番もすごく楽しめて、いい1日を過ごすことができました。
takuya:俺は今回に限らずですけど、毎回ちゃんと休みが取れるかなというのがあって(笑)。まずは有給を確実に使っていくということがスタートという(笑)。でも、ライブが決まって楽しみでしたし、アンティック-珈琲店-の曲を弾くのは好きなので、久しぶりに練習して楽しかったです。通勤の帰りの電車で最近の機材事情を調べたりするのも楽しかったし。
――ギタリスト・モードになったんですね。ただ、ライブが決まって仕事が上の空になってしまうようなことは……。
takuya:それは、全くないです。上手く気持ちを切り替えていましたね。ライブがあることで仕事に支障をきたすことはなかったし、刺激的な時間を過ごさせてもらっているなと思いました。
ゆうき:僕も仕事に影響はなかったですね。『Harezaの日』が決まった時は、夏の野外といえばもうアンティック-珈琲店-の『SUMMER DIVE』みたいなイメージだったんですよ。“アンティック-珈琲店-の夏”を感じられるライブになるんじゃないかなと思って、すごく楽しみになりました。
みく:あの日のライブは本当に楽しかったし、ファンの子のライブ中の表情とか、終わった後の表情とかを見て、同じ気持ちだなということを感じました。“夏休みの大きなイベントが1つ終わった。明日から、また仕事が始まるんだな”みたいなね。それは決してネガティブな感覚ではなくて、安どの表情というか。この日を目標にしてがんばってきたんだなということが感じられて、自分と同じだなと思いました。
輝喜:僕の中では、本当に一瞬だったなという感覚のライブでした。めいっぱい楽しんでいたら、アッという間に終わってしまった。もっと演奏したいという気持ちになりましたね。
takuya:『Harezaの日』はライブが始まる前に機材トラブルがあって、ギターの音が出なかったんです。それで、すごく焦りました。でも、すぐに原因が分かってちゃんと音が出たし、ライブ自体はすごく楽しかった。機材トラブルがあったことも含めて、いい夏の思い出になりました。
カノン:『Harezaの日』はわりとステージが高かったので、後ろまでみんなの顔がよく見えたんですね。みんなの笑っている顔につられて自分も笑っちゃいました。多分お客さん本人は自分が笑っていることに気づいていないというか、自然と笑顔になってしまっている感じで、それが嬉しくてこっちもニヤニヤしちゃいました。あとは、お客さんが全方位にいる状態になっていて、どこを見たらいいのか分からなくなりましたね。全部の方向に気持ちを向けることができなかったのは、ちょっと申し訳なかったなと思います。
ゆうき:ライブ自体は、すごく楽しかったです。ただ、本当に自分の体力の無さにガッカリしました。ファンの子の元気が凄かったんですよ。今年の夏はすごく暑いじゃないですか。そういう中でもいつもと変わらなくて、みんなのことを本当に尊敬しました。
――バテていることは感じなくて、本当に良いライブでした。そして、今後のアンティック-珈琲店-は9月16日にEX THEATER ROPPONGIで開催されるMUCCの主催イベント『LuV Together 2024』に出演されますし、来年4月29日・30日にZepp Haneda(TOKYO)で単独公演を行うこともアナウンスされました。
みく:はい。Zepp Hanedaでワンマンライブをします。
――嬉しいニュースです。春にライブをされることにちなんで皆さんにお聞きしたいのですが、アンティック-珈琲店-の“春曲”で特に思い入れの強い曲をあげるとしたら?
輝喜:僕は、「Cherry咲く勇気!!」(2008年2月)です。作った当時よりも今のほうが全然好きなんですよね。卒業をテーマにした歌詞で、当時は高校生の卒業とかを思い浮かべていた気がするんですけど、この歳になって「Cherry咲く勇気!!」を春に聴いたら沁みる言葉がいっぱいあったんです。いい言葉が沢山あるし、年齢を重ねることで、また違う解釈ができるようになった。そういうところで、「Cherry咲く勇気!!」はすごく思い入れがあります。
カノン:僕も1曲あげるとしたら「Cherry咲く勇気!!」になりますね。自分の中でなにか節目があると、この曲を思い出してしまうんです。この曲は人生のタイミング、タイミングで聴くとグッと来るよなという曲で、あらためて聴くたびに“これを春に聴いたら、まぁヤバいな”という。春じゃなくても、なにかしら新たな1歩を踏み出す時に、ぜひ聴いてほしいなと思います。
みく:僕も「Cherry咲く勇気!!」です。自分が歌詞を書いたんですけど、歌詞が好きですし、あとは歌詞を書いた時と今の自分がブレていないというか。振り返ってみた時に、今と同じ考え方だなと思って。そういう意味でも、自分にとって大きな1曲です。
ゆうき:僕はアンティック-珈琲店-の“春曲”で歌詞が1番頭に残っているのは「Spring Snow」(2017年2月)のBメロです。最初に聴かせてもらった時から好きで、ずっといい歌詞だなと思っています。「Cherry咲く勇気!!」も好きですけど、僕は「Spring Snow」もぜひ聴いてほしいです。
takuya:すみません、僕も「Cherry咲く勇気!!」です(笑)。毎年、桜の時期だったり、テレビとかで卒業シーズンですというのを見たりすると、必ず自分の中でこの曲が出てくる。それに、この曲を聴くとライブで演奏している時のことだったり、ツアーでまわった各地の情景だったりも浮かんでくるんですよ。そういうふうに自分の思い出と共にある曲で、1曲あげるとしたら「Cherry咲く勇気!!」になりますね。
――来年4月のライブで「Cherry咲く勇気!!」や「Spring Snow」が聴けるといいなと思います。まだ、かなり先ではありますが、4月の単独公演はどんなライブにしたいと思っていますか?
みく:4月のライブは「Cherry咲く勇気!!」にちなんだタイトルにしようと思っているんです。あの曲の歌詞どおり、春にみんなにお会いできるので、大きくなった姿で会いたいなと思っています。
輝喜:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)のライブが終わった時点で、僕らはどういうペースでライブをするとか、具体的な先々のこととかはなにも決めていなかったんです。その後、「20周年のライブは夏と冬だったから、次のライブは春とか秋がいいんじゃない?カフェっ仔も暑い中や寒い中で列ばなくていいし!」ということになって、次回は春にライブをすることにしました。夏と冬は去年デカい思い出を新しく作れたので、今度はまた春が来たら思い出すようなライブをしたいなと思っています。
カノン:4月のライブが決まった時から、4月といえば「エトセトラ」でなにがあるかなとずっと考えています。いつもその時の流行りものとかを採り入れたりしていろいろやってきているんですけど、“4月か……なにか絡められるかな?”と日常生活の中で折に触れて考えるという(笑)。ライブ自体はもちろん、そういうところでもデカくなったところを見せたいです(笑)。
takuya:来年の4月というと半年以上先だけど、多分アッという間なんだろうなと思いますね。楽しみ過ぎて、気がついたらもうすぐという感じなんじゃないかな。それに、春のライブというのは、本当に久しぶりなんですよ。なので、また新しい春の思い出を作ることを楽しみにしています。
ゆうき:最近はちゃんと4月に桜が咲いている気がするので、僕らのライブの時もきれいに彩ってくれるといいなと思いますね。
輝喜:うーん、ライブは4月末だからなぁ。桜はもう散ってしまっていると思う。
ゆうき:そうか……来年は桜の開花が思い切り送れることを願います(笑)。
一同:それは、どうかな?(笑)
輝喜:桜の季節は終わっていても、Zepp Hanedaに来たら会場の中で満開の桜を見たような気持ちになってもらえると思います。なので、期待していてください。
取材:村上孝之
写真:菅沼剛弘
ヘアメイク:yuko(BONDS) /
我那覇智
スタイリング :ヨシダミホ
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