邦ロック史に名を残す名盤と称されている『MOTHER』(1994年)と『STYLE』(1996年)をリレコーディングすると共に当時のツアーを再現するアリーナ・ツアーを昨年10月から12月にかけて行い、大成功で終わらせたLUNA SEA。今年のLUNA SEAは35周年を迎えるため、ここからさらに加速することが予想される。
LUNA SEAのフロントマンを務めるRYUICHIをキャッチして、アリーナ・ツアーで得たものや彼が現在行っている教会でライヴを披露するというユニークなツアー、そして2024年のLUNA SEAの展望などについて語ってもらった。彼の最新の声を、3回に亘ってお送りする。
Interview:村上孝之
――教会で歌うツアーをされて、どんな印象を受けていますか?
RYUICHI:ノーマイクで歌ってみて思ったのは、クラシックに近いという考え方もあるし、アコースティックで優しい音楽という印象もあるけど、馬力は自分の身体と会場の響きだけなので、より精神的には追い詰められてパンクやロックの要素がすごく強いんですよ。常に張りつめた状態で歌っているというか。3曲くらいでもし声がガラガラになってしまったらもうそこで終わりだし、がなることもダメだし。それに、ミニマムの設定が、すごく難しい。囁き声から叫んだり、デカい声まで全部のダイナミクスを使いたいけど、1番後ろの人まで囁きが聴こえるミニマムのポイントが見つけられないと上が活きてこないというのがあって。ロックをやっていたら気づかなかったようなことに気づけたというのはありますね。
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