1994年に黒夢でメジャーデビューを果たし、sads、ソロ・アーティストとしても活動を行い、多くのリスナーを魅了し続けている清春。ここ数年の彼は独創的なスタイルに挑戦して話題を呼ぶと共に、シンガーとしての評価をさらに高めている。30年に近いキャリアを備えたうえで、また新しいところを目指す彼の意欲には圧倒されずにいられない。現在ニュー・アルバムの制作を行っている清春が内面の思いを大いに語ってくれたロング・インタビューを、3回に亘ってお届けする。
――まずは10月29日に『恵比寿ザ・ガーデンホール』で行ったライヴ<The Birthday>の感想などを、話していただけますか。
清春:バースデー・ライヴは、もう10年くらいやっているのかな。いろいろな会場でやってきていて、最近は『恵比寿ザ・ガーデンホール』に固まってきていますね。どうしても、そこでやりたいというわけではないけど。
――毎年、恒例になっているんですね。今年はこういうライヴにしようという構想などはありましたか?
清春:いや、そういうのはなかった。ただ、今年僕は55才になったので、“5”がつく倍数の年ということで、もしかしたら僕というよりはファンの人達がちょっと特別視していたのかなという気がします。長く見てくれている人は僕の節目の年に自分の年齢と照らし合わせて“私は何才のときから聴いているんだ”と考える人とか、バースデー・ライヴは毎年来てくれる人とかがいる。そういう中で今年は“5”のつく年だったので、ちょっと去年とは違う、来年ともまたちょっと違う感じになっていたんじゃないかなと思います。
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