Vocal:みく / Guitar:takuya / Bass:カノン / Drum:輝喜 / Keyboard:ゆうき
今年20周年を迎えた彼らは1月5日・6日に東京Zepp Hanedaで2デイズ単独公演を行い、先日、8月に開催した大阪/東京でのライブも完売!そして10月25日発売、ドラマCD『バンドる!〜バンドでアイドルしようぜ〜』の主題歌でもある「Fly again」(新曲)のリリースを5年ぶりに控えている。
活動を再開してからの動きやそこで感じたことなどを、メンバー全員に話してもらった。
――活動を休止してから3年ほどの期間を経て“OUR CANVAS”に出演してほしいという話がきたときは、どんなことを思いましたか?
みく:運命かなと思いましたね。ちょうどアンカフェの20周年が差し迫っている中でバンドのことを考えてモヤモヤとしていたので、これはチャンスになるんじゃないかなと思ったんです。活動休止してからメンバーとは疎遠になっていたけど、嫌いになったわけではなかったし。だから、ぜひやりたいと言いました。
輝喜:みく君も言ったように、活動を休止してからメンバーとはほぼ連絡を取っていなかったんです。休止したときはほとんどお互いの気持ちを語れずに終わって、そのまま離れてしまって、それでメンバーと連絡を取れずにいました。そういう中で、大阪のお誘いをいただく半年前くらいにとあることがきっかけになってみく君に連絡することにしたんですけど、そのときも電話に出てくれるかな…みたいな。でも、電話をしたら一言目に明るく「元気ぃ?」と言ってくれて、それでなんでも話すことができたし、2人で会うようになった。そういう状態になったときに大阪のライブのお話をいただいたので、すぐにメンバーに話して、やろうということになりました。
カノン:夏のライブの話がきたときは、僕の中でもタイミングがカッチリ合ったというか。アンティック-珈琲店-が活動休止してから僕はずっと1人で活動していて、それは自分勝手ではあるけど、悲しんでいるファンの子を見て悲痛な気持ちになったんです。なにかしてあげられないかなという気持ちになって、1人で動くことにした。気が紛れるくらいにはなれるんじゃないかなと思って。そういう中で、2021年の後半くらいからファンの子の反応とかを見て、アンカフェ・ロスがちょっと癒えてきたことを感じていて、2022年はどうしようかなと考えていたです。そうしたら2021年の年末に輝喜に呼び出されて、「ライブが、もう決定しているんだけど」と言われて「えっ、決定なの?」っていう(笑)。でも、そういう形で動くなら、全然動くよと言いました。
takuya:輝喜さんから連絡をもらうまでの僕は正直なところ、もうステージには立たないという気持ちだったんです。社会人として日々仕事をしている生活の中で音楽からすごく遠ざかっていて、音楽のことを考える時間もなくなっていたから。でも、実際に声をかけられたら嬉しかったし、純粋にまた音楽をやりたい、ステージに立ちたいという気持ちが心の中にあったので、悩むことなく「やります」と言いました。
ゆうき:話を聞いたときは、結構時間が経っているのに話をもらってあり難いなという気持ちが1番最初に出てきました。急だなとか、不自然な感じとかはなかったです。前に活動休止をしたときもフワッとした感じで、もう1回やろうかということになったんですよ。なので、今回も違和感とかはなくて、単純にありがたいなと思いました。
――皆さんの気持ちが一致してよかったです。3年ぶりに音を合わせたり、ライブをされた印象はいかがでしたか?
みく:もうリハーサルの時間から幸せでしたね。みんなが集まって、他愛もない話をして、好きな歌を歌って…という時間がこれほどまで幸せだったんだと思い返しました。ライブ当日は、僕はまずお客さんに対して申し訳ないという気持ちが強かったです。活休してから突然のライブだったので、どんな顔をしてお客さんの前に立てばいいのかというのが分からなくて。まず謝らないといけないのかなとかいろいろ考えて、気持ちの整理ができていなかった。そういう状態でステージに立ったら、コロナ禍で声を出してはいけない場だったんですけど、すごい歓声が飛び交ったんです。そこで、お客さんがこういうふうに受け入れてくれるから僕もしっかり楽しませようという気持ちになってライブをしました。
輝喜:僕は5人でスタジオに入る直前まで、アンティック-珈琲店-の曲を叩けなかったんです。気持ちはあるけど、何故か。でも本当にリハの2~3日前に叩いてみたら、もう細かいところまで全部覚えていた。鳥肌が立つというか、“マジか?”と思いました。アンティック-珈琲店-の曲は、もう身体の中に染みついているんですよね。本番は僕もちょっと怖い部分があったけど、みんながすごく温かく迎えてくれてありがたかったです。
カノン:ブランクは全く感じなかったですね。3年ぶりとかなのに、随分息が合うな…みたいな(笑)。1人で動いていたときはドラム、ベース、ギターはサポートだったのでときによってメンバーが違っていて、そこでチグハグな感覚も経験していたんです。だから、アンティック-珈琲店-で久しぶりにリハに入ったときは、すごく弾きやすいなと思いました。ライブもすごく楽しかったです。
takuya:僕はそれこそ本当に3年あまり、全くギターに触っていなかったんです。でも、久しぶりにアンティック-珈琲店-の曲を弾いてみたら思いのほか覚えていました。ただ、ずっとケースにしまっていたギターを出したら錆だらけで“うわっ!”という(笑)。それで、とりあえず弦を張り替えて、掃除して…みたいな(笑)。そういうところから入っていったけど、ライブはメチャメチャ楽しかった。変に気負うこともなく、いい感じでいけました。
ゆうき:僕は覚えていないところもあって、最初はちょっと大変でした。キーボードはそういう感じだったけど、振付は全部覚えていました(笑)。ライブもパフォーマンス面は、全く問題なかった。もう会場に入った瞬間から羞恥心はだんだんなくなっていきました(笑)。僕はイベントとかフェスみたいに、アンティック-珈琲店-を知らない人が沢山いるようなときのほうが燃えるんですよ。そういうタイプなので、OSAKA MUSEのライブも楽しくやれました。
――バンドの底力が出ましたね。大阪のライブがきっかけになってアンティック-珈琲店-は活動を再開し、今年の1月5日・6日にZepp Hanedaで20周年を祝うライブを行いました。
みく:1月のライブはすごくよかったという声を沢山いただいていますが、それはお客さんの熱量がバンド以上にあったからだと思います。待っていてくれたということが実感できて、本当に幸せでした。
輝喜:メンバーみんな輝いていたと思います。アンティック-珈琲店-としてステージに立てる喜びが強かったと思います。すごく緊張してたとは思うけど。音楽から離れていたメンバーも多いですけど、ブランクを感じませんでしたし。本当にあっという間のライブでした。自分を導いてくれたメンバーに、スタッフの皆さんに、カフェっ仔に感謝してます。
カノン:1月のライブもすごく楽しめました。全然緊張することもなく、いい状態でステージに立てたんです。昔活動していたときよりも、いい意味ですごくリラックスしてできたかなと思う。やっぱりあれかな。僕は自分の車で会場入りするのが夢だったんですけど、1月はそれができたから(笑)。それが、いい方向に出たかな…という(笑)。
takuya:1月のライブは本当に1瞬1瞬を、全力で楽しみました。待ってくれていた人達への恩返しじゃないけど、最高の自分達を見てもらいたいという気持ちがあったから。なかなか思うようにリハーサルも入れなくて、数回入って、ゲネプロをして、本番という流れだった。そういう状況でいいと言っていただけるライブができたのは、この20年で積み上げてきたものがあるからだと思います。
ゆうき:沢山の人が待っていてくれていて、またこうやって来てくれるというのは本当にあり難いことだなと思いました。お客さんが多くても、少なくても楽しくやろうという気持ちは変わらないけど、みんなが来てくれて、しかも“待ってました!”という感じで応援してくれると、こっちのモチベーションは各段に上がりますよね。だから、1月のライブがよかったのは、ファンの人達のお陰だと思っています。
――ファンの皆さんと強い絆で結ばれていることを感じます。そして、1月のライブの後、皆さんは10月25日に発売されるドラマCD『バンドる!〜バンドでアイドルしようぜ〜』の主題歌となる「Fly again」の制作に入りました。
輝喜:「Fly again」は1月のライブが終わった後に、まだライブの感情でいっぱいのまま作り始めた曲で、主題歌のお話をいただいたときに持っていったら、この曲でいきましょうということになりました。アンティック-珈琲店-らしくということと、今せっかくアンティック-珈琲店-で新曲を作れるなら、やっぱり他のバンドとは違う自分たちのオリジナリティーがほしいなと思って作った曲です。
みく:「Fly again」の歌詞は、ファンの子はもちろんのこと幅広く受け止めてもらえるものということを意識しました。思うようにいかなくて悩んでいる人だったり、ちょっとモヤモヤしている大人だったり、いろんな人に届けたいという気持ちがあったので。『バンドる!』の内容にも上手くリンク出来てとても満足しています。
――「Fly again」は洗練されたロック感と背中を押す歌詞が相まって、非常に魅力的な1曲に仕上がっています。さらに、みくさんは『バンドる!』で、煌 星夜(声優)役にも挑戦されました。
みく:僕は芝居はしたことがあって、褒めてもらえたから声優もできるかなと思ったんです。だけど、全くの別物で1から勉強しないといけないことが分かって、結構大変でした。レッスンを受けて、何度も練習して、自分の声を録って聴いて…ということの繰り返しでしたね。もう散歩の途中とかも1人でペラペラしゃべっていた(笑)。そういう大変さもあったけど、勉強になることが多くて充実感がありました。『バンドる!』はドタバタコメディーみたいな感じなので、笑ってもらえたらいいなと思います。
――今なお新たなことへの挑戦を厭わないのはさすがです。そして、今後のアンティック-珈琲店-の動きとしては8月に大阪と東京でライブをされます。
みく:8月のライブはタイトルが“思い出せよ無邪気な頃”なんですよね。僕も大人になったのでライブ中の言動だったり、行動をすごく気にしてしまったりするんですよ。きっとお客さんもそうなのかと思って、その日だけは昔に戻って我を忘れて、理性を取っ払って、一緒に夏の思い出を作りたいですね。
輝喜:まさに去年の夏に大阪で久しぶりにライブをしたときに感じたことですが、3年間活動していない間にファンの子から結婚のご報告とか、出産して子供ができました、仕事で昇進して部下ができました…というような声を結構もらったんです。そういったことはすごく喜ばしいことだけど、やっぱり責任も伴うじゃないですか。幸せだけど毎日大変だと思います。そういう人も僕らのライブのときだけは“わぁーっ!”とまだ背負うものの少なかった頃に戻らせてあげられるといいなという気持ちから、こういうタイトルにしました。"やっぱりアンカフェやカフェっ仔と会うと楽しいな”と感じてもらえるようなライブにしたいと思っています。
カノン:去年の6月のライブも、今年1月のライブも普通に指定席だったので、8月はすごく久しぶりにライブハウスで肌が触れ合うことになるというのがあって。しかも夏なので、汗ばんだ肌でギュウギュウになるという“ライブ!”という感覚を、懐かしんでもらえるといいなと思います。そういう状況になることで、いろんなことがフラッシュバックする気がしていて、それも楽しんでほしいですね。
takuya:今の自分は社会に出た身になっているので、8月のライブのコンセプトは突き刺さるところがあるんですよね。だから、来てくれた方みんなが童心に帰って、もう総てを忘れて楽しんでもらえるライブにしたい。僕もなにもかも忘れて、思いきり楽しもうと思っています。
ゆうき:去年のOSAKA MUSEのライブは対バンだったので、観てもらえる人数に限りがあったと思うんですよ。8月は大阪でもワンマンをするので、去年観れなかった人達に来てもらえるんですよね。だから、久しぶりだなということを、これまで以上に感じられると思う。そこで、また20周年を盛り上げられるといいなと思っています。
――夏のライブも本当に楽しみです。さらに、2024年1月5日・6日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) LIVE CAFE 20th Anniversary Final ライブを行うこともアナウンスされました。
みく:来年1月に、20周年を締め括るライブをします。2022年の6月にまたみんなで集まって、そこからずっと充実した時間を過ごさせてもらっているんですよね。なので、8月のライブが終わっても一息ついたりせずに、来年のライブに向けてさらに高めていきたいなと思っています。
写真:山内洋枝 / ライター 村上孝之
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8月21日(月)18:00 アンティック-珈琲店-
8月22日(火)18:00 ユナイト / カナシヴァリ
8月24日(木)18:00 Kαin / 千聖 (MSTR Crack6 / PENICILLIN)× 咲(甘い暴力)
8月25日(金)18:00 D
Artist INFORMATION
LIVE schedule
LIVE CAFE 20th Anniversary Final
NYAPPY FOREVER o(≧∀≦)o
Thank you all caffekko thank you all staff
2024年1月5日(金) LINE CUBE SHIBUYA
2024年1月6日(土) LINE CUBE SHIBUYA
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