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1993年に本格的なバンド活動をスタートさせ、以降Stella MariaやMIRAGE、Syndrome、Phantasmagoria、凛-the end of corruption world-といった数々のバンドで活躍し、今年バンド活動30周年を迎えたベーシストKISAKI。30周年を記念して今年1月に新宿BLAZEで行なわれたライヴは大盛況となり、さらに4月から6月にかけて3ヵ月連続でフル・アルバムがリリースされることもアナウンスされている。ベーシストのみならず、プロデューサーやコンポーザー、レーベル代表者といった側面も持ち、長年に亘ってミュージック・シーンの第一線で活動し続けている彼は稀有な存在といえる。そんなKISAKIが30年間の歩みについて語ってくれたインタビューを、3回に亘ってお届けしよう。


Interview:村上孝之



――アルバムにゲスト・プレイヤーを招きたいとなった場合、呼びたい人のリストを作って、あとはマネージャーなどに丸投げすることが多いですよね。そうではなくて、自ら交渉できるスキルを持たれていることで、30周年アルバムが望んだとおりのものになった部分は大きいと思います。

KISAKI:いろんなアーティストの周年記念でトリビュート盤とかが出ていたりするじゃないですか。それとは違う形にしたかったんです。トリビュートは参加しているアーティストの顔ぶれから、大人の事情が透けて見えるときもあるし。“なんで、この人が入ってるの?”みたいなね。今回の3作はそういうしがらみとかは一切なくて、純粋に自分が参加してほしいと思った人しかいない。だから、僕のことを知っている人は“やっぱり、この人は入っているな”とか“意外と、ここと繋がっていたんや”ということも楽しんでもらえていることはSNSの反響とかを見て感じますね。NEMOPHILAのSAKIちゃんとか、GALNERYUSのSYU君とかが入っていることもそうですし、他にもいろんなゲスト・プレイヤーが入っていますから。