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シンフォニック・メタルに通じるドラマチック&テクニカルなテイストを軸にした音楽性とヴィジュアル系ならではの華やかさを併せ持った存在として、多数のリスナーを魅了している摩天楼オペラ。メンバー・チェンジを始めとしたいくつもの苦難を乗り越えて常に前進し続け、昨年15周年を迎えたことからは彼らの信念の強さや揺るぎなさなどを感じさせる。昨年から始まった15周年アニバーサリー・ツアーの最中にある苑(vo)と燿(b)を招いて15周年を迎えた心境や摩天楼オペラ、Moi dix Mois、Versailles、Dが集結したことで大きな話題を呼んでいる『Japanese Visual Metal -共同声明-』関連の話などを語ってもらったインタビューを、3回に亘ってお届けする。


Interview:村上孝之



――いい機会ですのでぜひお聞きしたいのですが、お二人はヴィジュアル系とメタルのどちらがルーツなのでしょう?

苑:X JAPANは、どちらのカテゴリーになるんでしょう?(笑) 僕のルーツはそこなのでメタルとヴィジュアル系の両方に惹かれて、両方の道を辿っていって自分の中に採り込んだ気がします。メタルは最初は父親の影響でディープ・パープルとか往年のハードロックを聴いていて、ハロウィンに中2くらいに出会ってから、どっぷりメロスピのほうにいきました。家に『BURRN!』(メタル専門誌)もあって、そこで情報を仕入れてソナタとか、ラプソディーといったメロディー系はもうほぼ全部聴きましたし、あまりシャウト系は好きじゃなかったけど、メロディーがあるのでイン・フレイムスとかアーチ・エナミーとかは好きで聴いていました。