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Vijuttoke22年6月号「The Brow Beat Live Tour 2022 “404”」全国ツアー 2022年05月11日(水)Zepp Nagoya〜LIVE Report〜

2022/06/24 18:00 投稿

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The Brow Beat HP​

member:Ryuji / HAKUEI

The Brow Beatのライブは底知れない得体の知れないステージがここには存在!​

*紙面にはここには掲載してないライブ写真が掲載されています。


The Brow Beatが全国ツアー「Live Tour 2022 “404”」
ここでは、そのツアーの2日目のZepp Nagoyaで行われたライブの模様をお届けしたい。

開場時の場内には、テーマパークに来ている感覚にもなりそうなBGMがかかり、アトラクションの次の順番を待つような楽しげな観客の顔が沢山見えた。

客電が消え、アルバム404に挿入されているSE「NOT FOUND」がはじまり、ステージをスモークが覆う。
その中、今回のサポートメンバー、「かどしゅんたろう(Dr)」、「CHIROLYN(Ba)」、「Narukaze(Gt)」が登場、その後、メンバーのHAKUEIが登場した。
物凄い緊張感の中、アルバム404の流れ通り、1曲目「404」のイントロがはじまると同時にメンバーのRyujiが登場した。

攻撃的でエモーショナルな「404」は、ど頭からお客さんのテンションを最高潮に引き上げ、手も上げさせた!そしてサビの突き抜け感はこの曲の特徴でもあり爽快だ。

2曲目は「爆風」、POPなパンクなアプローチの曲。404を聴いて来ている観客としては、CDと同じ曲順のセットリストはたまらなかっただろう!

3曲目に演奏した「シンデレラ」はうって変わってハードコアな尖った楽曲。
いじめられているシンデレラを描写した歌詞も魅力的な曲だ!

序盤からThe Brow Beat は、個性も世代も違う2人のツインヴォーカルを活かしたマッチングとバランスで、お客に刺激を与え続けた。

MCでRyujiが、役者の言葉でニオチ「二日落ち(ふつかおち)の省略」、と言う言葉があり、舞台の初日があけてその翌日、二日目に質が落ちる謎の現象の事を言うのだが、そうならないようにガンガンいくと観客にアピール!

そして特効と共にリード曲「銃声」がはじまった「紅蓮華」などで知られる草野華余子さんが作曲を担当したリード楽曲「銃声」は、イントロのフレーズからワクワク感と、時に激しく時にキャッチーに、破壊力を持った銃声の音かのように2人が唄い上げた。

その銃声の音の余韻のように、切なさも感じるエモーショナルな曲「荒野の旅人」がはじまり、メロディアスかつ冷たい空気感で、会場の空気を一度変えた。
その後メンバー2人が傘をさすと、雨のSEが流れてきた次の曲は予想通りジャジーなシャッフルナンバー「初雪の前に」。この2曲で今までとはまた違う顔を見せた中、間髪入れずに、ずっしりとしたフレーズが印象的な「離人」と、甘さと激しさをぐちゃぐちゃに掻き混ぜた音楽で前半戦を攻めた。

2回目のMCでは、少しRyujiの悪ふざけ的な「売れているバンドマンあるあるMC」で、会場を緊張感から緩和させていた。

アルバム「404」はヒップホップのアプローチの曲が増えているなか、その代表曲と言っても良い「21グラム」はラップからはじまるヒップホップ色が強い曲。MVの映像も強烈だったが、兎にも角にもこの曲は歌詞や言葉が強烈で、感情を込めた言葉の言い回しは、ライブだと特に強烈に胸に刺さった。

中盤戦「OVER」と、お立ち台に2人が並んで座り唄った「Hide and Seek」で畳み掛けると、本編最後のRyujiのMC「名古屋のお客さんは厳しいのか?」の問いに、今日はそんなことは全く無いですと答える観客の反応。The Brow Beatに、その答えは不要だった。

後半戦、コールアンドレスポンスからの「Snow white」や、「沙羅羅羅」は、サビで大合唱したい曲達。まだまだ厳しい情勢の中、大声が出せない観客は心の中で叫び続けた事だろう。

本編ラスト2曲「ネモフィラ」。どの曲にも言える事だが、The Brow Beatは2人で歌うスタイルを常に確率して行く中、この曲の掛け合いには目を奪われる。

そして本編ラストの曲となった「ハレウダイ」。「遊☆戯☆王SEVENS(セブンス)」の主題歌でもあったこの曲は、アニメの主題歌に相応しい幅広い層の心に届く楽曲で本編を締めた。

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鳴り止まないアンコールと手拍子の中、Ryujiが1人センターに戻ってくると、アンコールの1曲目はポエトリーリーディングの「ハミングバード」。苦しさや痛みが伝わってくると同時に、サビは美麗かつ浄化されるような世界観。そんな妖艶的な雰囲気の中、アンコールがはじまると、Co2のガスと共に、そのまま「大和魂」が始まる。DJ MASA(俳優さん?)がDJ機材と1人登場したかと思うと、すぐにその機材を没収、そのままDJ機材が、お寿司を握るテーブルと変わった。またまた緊張と緩和。The Brow Beatのライブは、格好良さの他に、笑いも1つのエンターテイメントだ。

再度Ryujiがメンバーを呼び込み「睡蓮」が始まった。“命は風に乗り旅をする 命は歌に乗り旅をする”と歌う「睡蓮」でのいつもの合唱シーンで、今は大声は出せないけど、マスク越しに歌う観客の姿が印象的だった。

アットホームな空気の中、アンコール最後はバンド名と同じ「Browbeat」。直訳、威嚇、威圧などの意味がある言葉通り、しっかり観客を制圧したところで、アンコールが終了した。

ただ、まだ会場を埋めつくした満員の観客は物足りない。再度アンコールと手拍子が会場に響きわたる。

それに答えにメンバーもまたステージに再度登場。次は真面目な曲だとRyujiが言い、お客さんを全員真顔にした所で「The Brow Beat 学園校歌」(404のType Cにボーナストラックとして収録)がはじまった。この曲、観客全員が真顔でないと歌わないと言うスタンスで、最終的に歌いきれずに終了した。これだけは言わせて下さい。この曲絶対ふざけています(笑)。気になった方はぜひ404のType Cを聴いてみて下さい。

一旦仕切り直した所で 「L.R」。ツインボーカルの掛け合いと、緩急がめちゃくちゃかっこいい曲、そしてダブルアンコールの最後となった「日本」は、最後の最後で大爆発出来る曲。そんな最高潮な盛り上がりの中、今日1日の幕が閉じた。

今日1日ライブを見させて頂いたが、The Brow Beatの楽曲は、ヘヴィロック、パンク、和の要素やエレクトロ、ヒップホップなど多種多彩アプローチが多く、型にとらわれない自由さと笑いもあった。今回の404のアルバムに対しメンバーが「底が見えないものというか、得体の知れない作品を作りたかった」と言っていたが、ライブにもそんな底知れない得体の知れないステージがここには存在していた。

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≪22年6月号 配信LINE UP≫
6月20日(月)18:00  Leetspeak monsters
6月21日(火)18:00 MIMIZUQ / THE BEETHOVEN
6月23日(木)18:00 HOWL / アンフィル / umbrella
6月24日(金)18:00 The Brow Beat(5月11日 Zepp Nagoya LIVE repo)

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