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L→R Yuh Gt. / 瑠伊 Ba. / Tohya Dr. / 海 Gt. / 智 Vo.

vistlip結成15周年、３年4ヶ月ぶりの“新機軸アルバム”「M.E.T.A.」！このアルバムは15周年の一歩先を行く！

■３年4ヶ月ぶりのフルアルバムとなりますが、vistlipにとって3年はどういう期間でしたか？

Tohya…リリースは常にしていたので前回のアルバムが３年前と言うのが、あまり実感がないですね。お客さんからしたらフルアルバムという形が久しぶりなので喜んでもらえるかなと思います。やっぱりコロナ禍の影響もあって思うような活動ができない期間が一年以上あって、溜まって有り余っていた力を注げたアルバムになったかなと思います。

智…元々連発して音源をリリースすることに関して、一曲一曲大切にしたい部分があり賛成できなかったので、３年という時間があるからこれだけ濃いものができたかなと思います。時間が空いた意味があったかなと。

■智さんにとってはアルバムを作るという感覚よりは、一曲一曲作った結果のアルバム完成が理想ということですか？

智…曲としてはそうですね。最後に歌詞や世界観でバラバラだったものを繋げて突き詰めていくことが可能じゃないですか。今回、忙しくなって時間がなくなってしまった部分もありましたが、しっかり一曲ずつ全員が向き合えたのではないかと思います。

■バンドとしては結成１５周年になりますが、それに向けてのフルアルバムということですか？

智…向けて、というわけではないですね。記念盤でもなく完全にオリジナルです。

■これからのvistlipの魅せ方など気持ちを含めて作られた感じですかね？

智…新しいことはしたいと思っていました。作品一枚ずつで変化していくバンドもいますが、ループしがちな部分はあると思うので、個人的にはこのまま続けていくことが嫌で、このタイミングで僕自身が変えていきたかったですね。自分たちのポジションやキャリアを考えたときに15周年というのは影響があったかもしれません。一歩先に行きたかったです。

■新しい方向性や可能性を広げるという点ではリード曲のBGM「METAFICTION」は皆さんにとって挑戦だったのでしょうか？

智…そうですね。Tohyaと瑠伊の楽曲には今回支えてもらっていますね。vistlipがファンに向けて提示できる色気のあるラインだとかは今だからこそできることだと思いますね。

■曲を作っていく上で新しいこと、挑戦することを念頭に置いて楽曲制作をしていたのでしょうか？

Tohya…念頭に置くように言われていたのですが、それをすぐ形にできるかと言われればなかなか辿り着かなかったですね。色々試行錯誤した最後の形がBGM「METAFICTION」ですね。

■正直結構ボツになった曲とかもありましたか？

Tohya…ボツは死ぬほどありますね（笑）

■挑戦をしていくというのは、今までよりボツが多くなるかもしれない作り方だったのかもしれませんね。

Tohya…ボツありきで作っているわけではないですが、ボツになることは前提でしたね。曲を作っている側は盲目なので、自分が良くても周りがどう思うか、色々な曲を作ってどこが引っかかるか厳しくメンバーがジャッジをしてくれるのでボツにされることに重い感じはなく安心して作っていましたね。

■先出しのシングルがある中でのアルバム制作は今回のリード曲を念頭に置いてからの制作になっていたのですか？

智…アルバムが出来上がる前にはわからなかった部分にはなりますね。どんな曲が来るのか分かってはいなかったですが、瑠伊の作った曲がアルバムの発売が決まる前からあったものなので、アダルトでセクシーな部分はクリアしていたのですよね。そこでただリード曲にするのは違うなってなったとき、飛び込んできたのが最終的にTohyaの作った曲だったのでとても感謝をしています。思い通りのピースがはまった感じです。

■BGM「METAFICTION」ができるまでは、"TOXIC"がリード曲になるかもしれなかった流れですか？

智…そうですね。僕の中ではライブも全て考えた上でオープニングテーマのようなイメージで"TOXIC"を置いてあるので、もしかしたらそうなっていたかもしれません。そこにBGM「METAFICTION」が入ってきてくれたのでもっといい感じになったかなと思います。

■このアルバムはおしゃれで大人かっこいいというような印象を受けましたが、そこに色気なども含めたコンセプトがあるということですね。

智…僕の中ではそうですね。このキャリアだからできるというのが絶対に大前提だったのです。今までの僕たちではできなかったと思います。最大限に自分たちを利用するというか、ポテンシャルがモノを言うかなと。

■ある程度決まっている中での作詞は苦労しなかったですか？

智…作詞に関しては、今までよりは苦労しなかったです。

■自分の中でイメージが湧いていた部分が関係しているところなのですかね？

智…漠然とはしていましたね。言葉が結構降ってきてもらえました。

■メンバーの皆さんが作曲されていますが、降ってこない場合もありましたか？

Tohya…最終日の一個前のレコーディングの時に「まだ全然ない」とは言っていましたけど、その後、しっかり仕上がっていましたね。ヒントが何か一つ見つかればできていますね。MV撮影の次の日にレコーディングだったのですが、この時に「いいのが出てきた！」ってなっていましたね。

智…MV撮影中に２曲書いていましたね。MV撮影しながら泣いていました。Tohyaは楽曲制作でこまらなかった？

Tohya…楽曲制作に関しては、途中で相談したりはしました。曲作り期間にメンバーと会うような仕事もなかったので、ミーティングの帰りに智に相談して盛り返したのはあります。僕の場合、1人では完結できないので助言を元に作っていますね。

■今後ツアーもあると思いますが、今回のアルバム楽曲をライブで入れていくことによってvistlipのライブにも変化があると思いますが、どんな風になるか想像があったりしますか？

智…アルバムを作っている段階から演出面も考えていて、ライブも込みで仕上げていった部分がありますね。エンタメ性を高めたかったので"TOXIC"がテーマというのはありますね。舞台のセットとかも考慮した上で、全てがリンクするように考えてはいます。

■新しいライブの見方や楽しみ方をvistlipから提示していく形になりますかね？

智…新しいとは思います。映像で見せることは多かったですが、そうではなくメンバー一人一人にスポットが当たるように5人で世界観を作っていけるようにしたいなと思っています。アナログにはなってしまいますが、あえてリアルなものを見せたいです。

■コロナになって考え方が変わった部分もありますか？

智…単純に、そのほうが刺さるなと思いました。アニメーションが大好きなのでどうしても映像に頼りがちな部分がありましたが、メンバーそれぞれの力が必要だと思ったので、平面ではなく立体的な部分でやりたいと思いました。出すかわからないですが、ライブDVDを仮に出した時、前にいるメンバーとセットで見せていくしかないと思って、そこを考えたときにやっぱり立体的な部分を曲にしたいと思いました。

■バンドとしての楽しみ方を考え直そうというのもあったのですね。

智…そうですね。アナログな方に切り替えていきたい気持ちはありますね。

■改めてこのアルバムはどんな一枚になりましたか？

Tohya…15周年だからとか、７枚目だからとか、数字にとらわれている感覚はないですが、たまたまそこに収まるような曲たちが揃ってしっかりはまってきたなというのはあります。今まで聴いていてくれていた人たちも納得がいく、新しさや懐かしさを感じてもらえる曲があったりします。このアルバムから新しく聞いてくれる人にはこのアルバムだけで完結させるのはもったいないなと感じて、興味を持ってもらえるようなアルバムですね。

■最後に読者にメッセージをお願いします

智…今回のアルバムは１〜３枚目のCDを意識した世界観で、vistlipが武器にしていたもののシリーズを意識して作りました。ファンの方は好きでしょうし、しっかりとした作り込み感を感じてもらえると思います。ライブにも全てリンクさせて楽しませていけたらなと思っています。瑠伊が今までにないぐらいライブを楽しみにしていて、3本で終わってしまうのか、という感じなので、こんなに強力な物ができたのだなと思っています。そう感じてしまうぐらいのライブにはなっているので絶対に見て欲しいなと思います。

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≪22年3月号配信LINE UP≫
3月21日（月）18:00 The Benjamin / 怪人二十面奏
3月22日（火）18:00 vistlip / 慟哭～doukoku～
3月24日（木）18:00 Royz / コドモドラゴン
3月25日（金）18:00 MIRAGE

Artist INFORMATION

結成15周年のエポックとなる3年4ヵ月ぶりのフルアルバム「M.E.T.A.」が3/30（水）に発売決定！

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