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Vijuttoke21年7月号「DASEIN」インタビュー

2021/07/22 18:00 投稿

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DASEIN HP​

L→R Vocal.Ricky / Drums.JOE

未来のDASEINに向けて…。
昨年に結成20周年、今年はデビュー20周年を迎えたDASEIN。
RickyとJOEは、20周年を盛大に祝うワンマン公演を6月に2DAYS公演として、開催。
そこでは「これまでのDASEINと、これからのDASEIN」の姿を、2日間に渡って見せてくれた。
今、DASEINがどこへ向かおうとうしているのか。
その想いを、6月20日に行なったワンマン公演を終えた直後の2人に伺った。​


――6月20日に赤羽ReNY alphaで行なった「TWENTY△▽TRINITY~夢つれて おもへば一夜 二十年~」公演。この日のライブの冒頭を飾ったのが、これからのDASEINの姿を示した新曲でした。この楽曲、触れた瞬間から気持ちを高くアゲてくれました。とにかく、ハイテンションでハイエナジー。しかもハイテンポのように、ハリケーンのようなデジロックナンバーじゃないですか?

Ricky  アッパーで爽やかなロックナンバーで、DASEINの中でもちょっとらしくないというか新しい感じの楽曲にはなりました。


――この曲が、これからのDASEINの姿を示した楽曲と捉えても良いのでしょうか?

Ricky  そこまでコンセプチュアルな位置づけの楽曲ではないのですが、曲調的に一曲目でいけそうだなと。それよりも何よりも、とにかくこの日は今までにないDASEINを観せたかった。そして、コロナ禍でもちゃんと次を見据えて動いてるって事を伝えたかったので、どうしても一曲目に新曲を持ってきたかったんです。やはりSE含めライブのオープニングが新しくなるのってこっちも超ワクワクするし、これからDASEINが創り出す未来への期待を共有してもらうためには絶対的に必要な演出だったと自負しております。


――続く「五月雨」も新曲として披露していましたが、この歌は…。

Ricky  僕がやっていたR*A*Pで歌っていた楽曲ですけど、それを、今のDASEINのスタイルの中へ組み込む形で披露しました。「五月雨」はJOEも大好きな楽曲。この歌、もともとはDASEINで形にするために作った曲でしたが、当時、活動を止めてしまったことから、せっかくなのでと、僕がR*A*Pで使わせていただいたものなんです。

JOE  僕も大好きな曲だったし、もともとがDASEIN用の楽曲だったことから、DASEINとしてやりたい気持ちもあったんですよ。ただ、R*A*Pファンの気持ちを考えると、そんな容易に演奏して良いものか…という気持ちもあってね。 

Ricky  そうそう。「やりたいけど、DASEINでやっていいのか?」とずーっと気にしてたんだよね。でも、もともとはDASEINの曲だからね。

JOE  こうやってDASEINとして「五月雨」を演奏できたのは、素直に嬉しいことでした。


――「新曲」も「五月雨」もライブで映えるイケイケな楽曲じゃないですか。それもあったのか、これからのDASEINはイケイケな姿勢で進んでゆくと思ってしまったんですよね。

Ricky  もちろんイケイケな部分はHYPER BEAT ROCKとして不可欠な要素なので、今後も持ち合わせていたいとは思っています。ただ、DASEIN自体とても幅広い音楽性でやってきた部分もあるし、事実「絶望の花」のような壮大なスローナンバーも得意とするところだったりするので、そこはあまりカテゴライズせず、色んな表情を見せていきたいですね。


――21年目以降のDASEINに関しては、今、どんな風に考えているのでしょうか?

Ricky  こんな状況下ではありますが、なんとかデビュー20周年を迎えられたので、まずはそれをしっかりお祝いし尽くしていただいて(笑)、最終的には記念となる音源作品をリリースしてしっかりと締めくくりたいですね。そこまで行けばまた何か新たな欲求が出てくると思います。あとは、二人仲良く健康でさえいればまた道は開けるかなと。JOEさんはどう?その辺は…。

JOE  DASEINが掲げている「HYPER BEAT ROCK」を軸に据えてゆく姿勢は変わることなく。何処か懐かしいマイナー調の歌メロの良さも活かしながら、良い意味で進化し続けていきたいなと思ってる。と言いながらも、これまで通り、そのときの自分たちの中から自然と生まれた姿を形にしてこそ、そのときの最高のDASEINになっていくわけだし、そこの姿勢は変わらないかな。今回、「歩」という楽曲を、昔からお世話になっているサウンドプロデューサーの樫原伸彦さんにアレンジしていただき、ライブで披露したんですけど。あのトランシーさやカオスな感じと生楽器との融合。そこへ乗っかったRickyの歌声を聞いたときに、「これぞHYPER BEAT ROCKという原点を活かしたうえでの進化した姿」と感じられたように、ああいう良さは、今後も伸ばしていきたいなと思いましたね。

Ricky   デジタルサウンドを用いている場合、次代の流れに呼応してゆく面ってあるじゃないですか。でもDASEINの場合、進化はしてるけど、けっして時流に寄り添いすぎているわけではない。でも、どの曲もかなりポップでメロディアスだから、何時の時代の中でも親しみを覚える。むしろ、そこがDASEINの魅力なのかなとは、自分らでも感じていることですからね。

JOE  DASEINは特殊な存在だからね。Rickyも言ってたように、もちろんDASEINも時代の変遷に合わせて進化し続けていくし、自分もRickyも、いろんな流行りの音楽はチェックし続けている。ただし、それらをすべて受け止めるかというのはちょっと違うなとも思っているので、自分たちで「この要素はいいな」と思ったことは上手くDASEINの中へ取り入れながら進化していきたいなとは思ってる。

Ricky  時代に迎合し過ぎず、時代を取り入れることが、大事だよね。

JOE  そう。「今の時代はこれが流行ってるから」と媚びるつもりは一切ない。僕らにとって唯一無二である「HYPER BEAT ROCK」は誰もが真似の出来るスタイルではないし、だからこそ譲れない部分があり、そこを軸に据えながら柔軟に変化を楽しんでいこうと思って。


――JOEさんのドラムソロも、多様性をもって表現し続けていますよね。

JOE  ドラムソロも、変化し続けてますね。以前は、勢いを軸に叩くことが多かったけど。今は、いろんなリズムを取り入れながら、その演奏の中へ緩急をつけたドラマを描き出したいなと思っています。


――6月20日のライブでも、今後の青写真をいくつか語っていました。改めて、これからのDASEINについても聞かせてください。

Ricky  とにかく活動を止めないことですよね。この状況下で動くことって感染面でも金銭面でもリスクがあるわけですが、それでも今できる活動を模索して存在をアピールしていかなければ、そのままフェードアウトって事もあるし。今は、コロナ禍というのもあり、アーティストもトーク配信やリモートイベント、YouTubeに作品を投稿するなど、いろんな形でファンとの交流機会を作ったり、市場へアピールしていく傾向も強くなったというか。もちろん、そこは僕らも出来る限り柔軟に対応していくけど、そもそもミュージシャンは音楽で勝負していくのが筋ですから、そこが滞ってしまうとそれ以外の活動の説得力も無くなるので、どんな状況であれ、楽曲制作とライブ活動は続けていくつもりです。


――新曲は、すでにいくつか生まれているのでしょうか?

Ricky  相変わらずペースは遅いのですが、徐々に制作モードには入ってきてますね。今回の新曲もそうですが、ライブで披露してて音源化してない楽曲もあるし、「五月雨」や「歩」のようなセルフカバー曲もあるし、配信済みのシングル曲もあるし。それと、実は、JOEからのデモ曲なんかも届いてたりしてて、アルバム制作前にしてすでにバラエティーに富んでます(笑)。

JOE  僕がインストで作った楽曲へRickyに歌を入れてもらったら、すごく良かったんですよ。そういう曲たちも、今後のDASEINを彩る姿として形にしていけたらなとも思っています。

Ricky あとは楽曲ごとのアレンジの方向性も結構バラバラなので、アルバムとしてどうまとめていくかというのも悩むところですね。バランスを取るために書き下ろしも書かないとだし、リリースタイミングも含め、これから詰めていくことになります。


――アルバムのリリース、年内は……難しそうですかねぇ。

Ricky  理想はもちろん年内ですが、まずは新曲や未発表曲たちで曲数を揃えて、それを少しずつレコーディングしていって、うまく進めば年内、遅くても来年の春ぐらいには届けられたらな…と。とはいえ、20周年の記念となる大事な作品になると思うので、あまり妥協はしたくないのもあるし、現段階ではまだ構想レベルの話ですね。


――年内の活動でいうと、アコースティックライブやBlack DASEINの活動も予定しているんですよね。

Ricky  Black DASEINは僕らではないので(別人設定?)よくわからないですけど。でも、なんか動くみたいですよ。アコースティックライブは今、具体的な日取りはほぼ決まっていて、これから内容を打ち合わせていく感じです。


――DASEINがアコースティックな形でライブをやる。その姿、珍しくないですか?

Ricky  DASEINのRickyとしてのアコースティックライブはかなり昔にやりましたけど、その時はJOEがいなくて「無情」というタイトルでやりましたね(笑)。それ以外だと、ファン旅行のミニライブとして披露したくらい。正式にアコースティックな形でDASEINがライブをやるのは初めてじゃないかな? 

JOE  どんな形でやろうかね?

Ricky  JOEはすでにカホンやジャンベなども揃えているようだけど、そもそもJOE自身はパーカッショニストではないし、よりJOEらしさを出すためには最小限のドラムセットを用意するのもありかもね。あとはやっぱり楽曲の広がり的にピアノも欲しいな~と思ってますし、あとはどんなサポートメンバーに参加してもらうかも色々考えてます。すでにお声がけはしてるので、もしそれが実現したら20周年記念ならではというメンバーになりそうですね。


――DASEINの場合、配信映像にも力を入れてますよね。ライブを届けるうえで、けっしてファンたちを飽きさせない姿勢がいいなと、観るたびに感じます。

Ricky  今回は有観客でしたが、まだまだ配信でのライブも続くと思うので、どちらを観てもそれぞれに違った面白さがあれば良いなとは思っています。DASEINのサウンドはデジタル色も強いので、配信ではレーザーや照明、VJなど、できる範囲で世界観をDASEINに寄せていきたいというのがありますね。そういう意味で今回もレーザーやVJ演出を主軸とする配信チーム、WING WORKSのRYO:SUKE氏率いるNAIFF(ナイフ)に依頼しました。


――そこは楽しみにしています。最後に、ひと言ずつメッセージをお願いします。

JOE  コロナ禍によってDASEINの活動が疎かになってしまうのだけは絶対に嫌なので、今は、コロナ禍に負けることなく精進し続けていく。それだけですね。

Ricky まずはどんな形でも新しい音源を届けたいです。結成とデビューの記念でもあり、コロナ禍という時代を共に生きたという証になるような作品を作りたい。その音源が完成したら、次は全国ツアーでみんなに会いにゆく。まだまだ大変な状況は続くと思うけど、目覚めても覚めない今に感謝して共に存在し続けましょう!


TEXT:長澤智典
カメラマン:堅田ひとみ
ヘアメイク:安田圭見


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7月22日(木)18:00 DASEIN / MIMIZUQ
7月23日(金)18:00 Z clear /  タラれば / Linaria
7月26日(月)18:00 BlacK TeaR / dai(BLAZE OF DESTROY) / 道化て鴉
7月27日(火)18:00 The Brow Beat

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今年1月1日よりデビュー20周年記念ニューシングル配信中!
「泡沫なる夢幻」
作詞/作曲:DASEIN 
編曲:都啓一 (Rayflower/SOPHIA)
ジャケットデザイン:ZERO (THE MICRO HEAD 4N'S)
Gt Rec:YUKI(Rayflower/DUSTAR-3)
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