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Vijuttoke20年3月号「未散×KISAKI」インタビュー

2020/03/20 18:00 投稿

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L→R 未散 / KISAKI


親友である未散の節目のイベントに誘ってもらって断る理由なんてないですよね。(KISAKI



――今回2020年、LOOP ASHが20周年ということで『ループ開き!〜未散 最後の夏〜』が開催されますが、この構想はいつくらいからあったのでしょうか?


未散:おぱ♡おぱ♡ そもそもLOOP ASHの20周年に関して未散個人は全く意識していなくて、去年再入院したときにいろんな人がお見舞いに来てくれたり、エールを送ったりしてくれる中で“来年LOOP ASH20周年だよ”という声を頂いてそこで初めてその事実に気付きましたねぇ。


――そうだったんですね。


未散:は〜い。でも何かの節目次第でで次のステップに行こうかなぁ!というのは考えていたので、LOOP ASHの20周年を機にフィニッシュを迎えて次のビジョンに進もうと考えだしましたねぇ。


――その『ループ開!〜未散 最後の夏〜 「火の鳥 絆を永遠に・・・」』の24日公演にKISAKIさんが友情出演されるそうですが、これはどのような経緯で?


未散:ずっと戦ってきた戦友ですし、親友ですから。僕、未散にとっては外せない存在で、困ったときに相談したり、仕掛ける時にはタッグを組んでずっとやってきたので、節目の際には声を掛けたいというのはずっと思っていましたねぇ。


――KISAKIさんはお話を受けていかがでしたか?


KISAKI僕は2018年でバンド活動25周年を迎えて、そのタイミングで表舞台での音楽活動を一旦止めていた状況だったんですけど、親友である未散の節目のイベントに誘ってもらって断る理由なんてないですよね。


――二つ返事で快諾したと。


KISAKI二つ返事でした。それにLOOP ASHとUNDER CODE PRODUCTIONって2000年代のヴィジュアル系シーンを作ったレーベルだと思っていて、代表としてレーベルを20年続けることの大変さもわかるし、一緒に戦ったLOOP ASHの20周年に気持ちで応えたいという思いはありました。


――お二人はかなり長い付き合いだと思いますが、出会いは覚えていらっしゃいますか?


未散:出会いは忘れもしない1998年12月の浦和ナルシスです。


――22年前!1998年というとそれぞれL’yse:noreとMIRAGEの時代ですね。


KISAKIそうですね。知人を介してL’yse:noreを紹介されて、MIRAGEの主催に出てもらいました。そのときにもらったデモテープ(『鏡の中の記憶…』)が始まりです。

未散:その後、L’yse:noreの目黒鹿鳴館での初ワンマンに来てくれたこともありましたよねぇ。突然現れたのでメンバーみんな緊張しちゃってメイクが終わらず開演が1時間押しましたからねぇ(笑)


――そんな過去が(笑)当時、未散さんはKISAKIさんをどのようにご覧になっていましたか?


未散:当時KISAKIさんはMatinaの代表で、“若手インディーズレーベルの代表”の先駆者でもあったのでとても興味があったし、お手本にして勉強したりしていましたねぇ。


――お二人はお話にあったようにレーベルの代表という共通点があります。

KISAKIさんは1997年にMatinaを設立されましたが、当時他にバンドをやりながらレーベルをやる人は少なかったように思います。なぜMatinaを設立したのでしょう?


KISAKI MIRAGEは動員が伸びてた一方でどこの事務所からも声が掛からなくて自分たちの居場所を作りたかったっていうのが一番の理由でした。当時二十歳だったので何もわからないままにボロアパートの一室を借りて電話線を引いてFAXを置きました。


――当時はインターネットもさほど普及しておらずインフォメーションがないですもんね。


KISAKIそうですね。僕も電話番してお客さんにライヴスケジュールを教えたり、デモテープの通信販売の対応とかもしてましたよ(笑)


――電話対応をするKISAKIさんは想像つきませんね…(笑)


未散:そうですよねぇ(笑)


――その頃はヴィジュアル系ブームの真っただ中ですよね。


KISAKIど真ん中です。だからみんな“ブームに乗れてよかったな”って言うんですけど、ブームだからこそ生き残るのが大変で。楽曲やルックスやヴィジュアルのインパクト含めて本当にいいものじゃないとお客さんが付いてこないし、当時は喧嘩が強いバンドが勝ち上がるみたいなイメージの時代なので、みんな自分のバンドを守るために戦ってましたね(笑)


――当時のヴィジュアル系はヤンキー文化でしたもんね。


未散:逆に僕は生き残るために体育会系ではなく真逆の文化系にシフトチェンジしていきましたねぇ。元々僕はアイドル系、歌謡曲の音楽を聴いて育ったのでポップでカラフルでメロディー重視で、煽りとかではなく違う乗せ方としてデジタルサウンドについて勉強したりもしましたねぇ。


――それがLOOP ASHのカラーにもなっていますし、原点のような気がします。そして、未散さんがLOOP ASHを立ち上げたのが2000年ですね。


未散:僕は当時バンドと並行して美容師をしていまして、勤めている美容室のバックルームの一角を使わせてもらってLOOP ASHを構えたのが始まりでしたねぇ。LOOP ASHという名前も当時アッシュカラーが流行っていて、そういう流行が繰り返して時代が来るようにという意味を込めてつけたものなんですねぇ。


――初耳でした。なぜLOOP ASHを作ろうと?


未散:当時Ly’se:noreが急に解散してしまって、Ly’se:noreで押さえていたスケジュールが空いてしまったんですねぇ。それを自分で全てやり切ろうと始めたのがぇ”未散プロジェクト”で、その”未散プロジェクト”のために作ったレーベルがLOOP ASH(ループアッシュ)なんですよ。


――KISAKIさんは未散さんがレーベルを作ろうとしていることはご存知だったんですか?


KISAKI僕はLOOP ASHの発足を『SHOXX』で知りました。“LOOP ASH発足!誌上限定盤リリース!”みたいな感じで、未散プロジェクトのスケジュールもデカいキャパのライヴハウスばかりだったので“未散、やりよったな”と思いました(笑)


――青天の霹靂だったと。


KISAKI当時胡坐をかいてる自分がいたので、闘争心に火をつけられましたね。

未散:でも誰もいないいばらの道を行くよりもKISAKIさんという先駆者の存在があったのは大きかったですよ。

KISAKI当時、LOOP ASHの飛躍率が凄かったんですよ。うかうかしてられないという思いもありましたけど、同時に一緒に何かやりたいとも思っていました。実際、LOOP ASHが出来てから未散との親交がより深まったのは間違いないですね。

未散:そうですねぇ!僕らは東京で、Matinaは大阪ですし、かつてあった“東のエクスタシー、西にフリーウィル”みたいな感じになれたらという思いはありました。

KISAKI当時は名古屋シーンが盛り上がっていて、強いバンドが名古屋に集結していたんですけど、そことどう戦っていくかというところで未散とタッグを組んで何かやろうという意図もありましたね。


――そして、KISAKIさんは2002年にMatinaが解散してすぐの2003年に新たにUNDER CODE PRODUCTIONを発足します。当時のことは覚えていらっしゃいますか?


〜〜〜〜〜(この後は「Vijuttoke」本誌にてお楽しみ下さい。)〜〜〜〜〜


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               vistlip(3/17 18:00~)
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Text : オザキケイト

Model : 未散 x KISAKI 

Photo : 菅沼 剛弘

Hair&Make : A・DO

Styling : 峰岸 祐介

衣装協力 :  Angelic Pretty / BLACK HONEY CHILICOOKIE


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