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清春というアーティストは誰にも似ていない。黒夢、sadsでヒット曲を放ち、男性ファンにも熱く支持される一方で、2003年には清春としてソロデビュー。バンドでの攻撃的でひりひりした側面とは異なるアンニュイで大人な世界観を打ち出した。また今でこそ珍しくないことだが、ファッションリーダーとしても定評があった清春は自身のブランドを早くから立ち上げ、ブランドオーナーとして活躍。近年では彼の音楽に通じる空間を具現化した会員制のバー「BABYLON TOKYO」のプロデュースも手がける。多岐にわたる活動にも関わらず、“清春”は“清春”だ。バンドであろうがソロであろうがアーティストイメージに全く手垢がつくことがなく、広い世代の後輩からリスペクトされ続けている。昨年の10月に50才の誕生日を迎えた清春がシーンでサヴァイヴしてきた視点とそのバランス感覚に迫る。

カメラマン:宮脇進 インタビュー:山本弘子 ヘアメイク:諏訪内めぐみ
Photo:Susumu Miyawaki Interview by Hiroko Yamamoto Hair&Make up:Megumi Suwanai

もうバンドやっている場合じゃないなと。
――清春さんのアーティスト人生とそのバランス感覚という大きなテーマで話を伺いたいと思います。2018年10月に50才の誕生日を迎えられましたが、50才という年齢はいつ頃からリアルになってきましたか?