2014年度「GODZILLA」に期待できないワケ。 byチコリータ
※最近、ここが宣伝されているみたいなので、便乗して私のニコ生コミュ宣伝しときやす。
映画好きの方はどんぞ。【映画雑談の部屋】
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最大の問題は監督のギャレス・エドワーズの作家性にある。
(かといって、ギレルモ・デル・トロでもダメである。)
ギャレスの前作「モンスターズ/地球外生命体(2010)」の出来の悪さは
私が罵倒してやまないクリストファー・ノーラン(先生)級の作品だった。
ノーランといえば、自己陶酔型ご都合主義のパイオニアであるが
ギャレスもその筋と言える。(ダークナイトシリーズが食わず嫌いなのは、アメコミで芥川賞小説のようなことをするセンスのないドラマを作るからである。)
監督のギャレス・エドワーズ。むかつくので三枚並べとく。
モンスターズの内容は簡潔に言えばこうだ。
大富豪の令嬢が密林で行方不明となり、ジャーナリストが派遣される。
しかしその密林一帯は大怪獣が侵食を初めていた!
ラッキーなことに令嬢はすぐに見つかり、そうそうに仕事を片付けたと思ったジャーナリスト。ところが令嬢は「帰りたくねぇ!」の一点張り。ジャーナリストも「なにいってんだ、テメェ!とっとと失せるんだよ!この海女がっ!」と相返し。フェリーに乗っていく予定をどんどん引き伸ばし、結局自力での帰国を余儀なくされる。
おいおい、それってご都合主義たべ?と問題視したあなたは正論。あたまも正常。
しかし、この手の作家性を作り出したいバカ(ノーラン)は「問題はそういうところではない」といい放ちキャラクターたちの行動は、このバカ(ノーラン)の都合のいい方へどんどん常軌を逸していく。
それがあのラストである。
街には巨大生物が増殖し二人はガソリンスタンドへと逃げ込む。
そこへ、透明なクラゲの巨大モンスター二頭がやってくる。
もはやこれまでか!と思うあなた頭は正常。
この二頭のクラゲ、いきなり交尾を始める。
その姿に二人は「美しい。。。。」と絶句して手を握りしめ合いキスをして
ヒロイン「ここに居たい。ずっと、居たい」などと妄言をはき始めて映画は終わる。
↑あほか。
監督の狙いや理想は理解できる。怪獣たちにも動物的感動を備えられている点が新しい映像だと。
バカもヤスミヤスミ言え。
とっとと逃げろ。
巨大生物の交尾みていちいち感動するドアホを作り上げこの作家性。
これが2014年ゴジラの監督である。
いい加減騙されてはいけない。あえて予言しておく。
この映画は、駄作だろう。
前作の「怪獣は美しい」としかいえないこのボンクラ監督に怪獣のタイナミズムは皆無であり、感動するなら死でも愛でもとってつけて安いドラマを植え付けるに違いない。
ゴジラを楽しみにしている方々に告げる。
ギャレス・エドワーズには私たちが見たいゴジラ映画は作れない。
まあエメリッヒよりはよかったかな。は確信できる。
そしてなによりも、この監督には人を惹きつけるだけの技量もストーリーテリングもない。
あるのはただ、ゴジラを使って理想を押し付けるだけのナルシストっぷりである。
この点はあのバカ(ノーラン)にも共通することだが、ともかく期待できる映画ではない。
もっかい、ギャレスの顔を貼っておく。腹立つから。
-----------【見せ場のない予告編に騙されないために】-----------
別サイドからみても、この映画は期待できないと予測できる。映画をよく見る人間からみてこの予告編はおかしい。何がおかしいか。
最近公開されたゴジラのトレーラーをみる限り
ジュエット・ビノッシュ=ゴジラの被災となる悲劇のヒロイン
サリー・ホーキンス=キャリアのある鷹派の政府関係者
渡辺兼=被災してしまう科学者
なんとかテイラージョーンズ=勇敢に戦いゴジラとの勇姿に一人涙する兵士
なんとおオルセン=逃げ切ろうとするヒロイン。弟とか子持ち設定。
とあきらかに薄っぺらいことが読み取れた。
挙句の果て、死神だとか破壊者だとかキャッチフレーズが入り
ださい上事欠かさない。
ゴジラ=破壊=スペクタクルと安易に予想できることなのに
全くといっていいほど破壊シーンなどがない。
むしろ人間のシーンが多い。これはなにを意味するか。
破壊シーンが少ないということは見せ場もあまりないということ。
つまりゴジラの出演シーンは少ない。
そして人間ドラマに基軸(うすーいうすーい)を置いているということ。
予告の作成定義は常に見せたいもの、見所は腹八分目で見せて一番みせるべきところは
数秒でも入れて度肝を抜かす。売りに出すところは確実に見せるのに、この予告編はゴジラがでればOKという安易すぎる作りに仕上がっていた。
それどころか、ドラマの映画である点と得体の知れない巨大生物への恐怖と勇気をテーマに作り上げたこの予告編は明らかに迫力がない思わせ振りだけに徹底している。
これから様々な予告が解禁されていくと思うが、現時点でこの程度しか見せ場がないとなると、この映画はそうとうしょうもない作品であるといえる。
よく思い出してほしい。
ドラゴン・タトゥーの女 という映画の予告を。
あれほどカットテンポもよくカッコいいのに映画の中身は退屈ではなかったか?
カットとテンポに踊らされて、どうでもいい日常のカットが散りばめてあるだけの散漫なカットの羅列である。これが見せ場のない映画の予告編である。
予告編はそういうものであるが、同時に映画の中身を安易に予測できるネタバレ要因でもある。
2014年ゴジラ。
駄作になって欲しくないが、今のところ私のモチベーションは低い。
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ものの考え方~人間関係の考え方。だけど、文章は柔らかめに~
コメント


実際に劇場で2014ゴジラを観てみると概ねこの記事と同じような感想になった。いくら大金掛けていてもギャレス監督はギャレス監督だったよ。
ただ、ゴジラの描写、在り方はあれで良かったように思う。見所が少ないのが惜しい。

自分の中でゴジラとパシフィックリムはその人に映画を見る目があるかないかの踏み絵になっています。