せきがん のコメント

不確定情報に仮説を重ね自分の都合の良いストーリーを作り上げることに関してこの人は中々の名手ではないかと感じる。
「乗っ取られたウクライナ」なるドキュメンタリー映画は主要人物を反米、または親露で占められている。
監督のオリバー・ストーン氏は自身のベトナム戦争の体験によって反米思想が強い。(各自調べて貰えばわかるが結構ゴリゴリである)
ヴィクトル・メドヴェドチュク氏はプーチンと近いとかそういうレベルではなく「個人的友人」と公言するほどだ。(なおヴィクトル氏の娘のキリスト教的儀式にプーチン大統領が参加している)
リー・ストラハンは、アメリカ人ジャーナリストと紹介されているが現在ロシア政府が運営している「スプートニク」という通信社に勤務している。(なお2014年に虚偽の記事を書いたとして勤め先を解雇、2016年にロシアのハッカーから不正に入手した情報を漏らすなど、結構ヤバめの人である)
この堂々たるカッコ内を見て貰えば、アメリカ・ウクライナに不利になる事は言っても、ロシアに不利になる事を言う筈がない事がお分かりだろう。
こんな色眼鏡だらけの映画の通りになったと言っている時点でこの人にも色眼鏡が掛かっていることは自明である。
また「ミンスク合意」が挙げられているが、これがロシアに何の関係があるのか。というのも、ミンスク合意で上げられているウクライナ東部は親露派によって占領されており、ロシアの支援があったとされているがロシア自身は否定している(ドンバスもウクライナ東部に含まれている)。つまりウクライナの内紛であるという立場を示しているのだ(十中八九関与しているが)。
またこの筆者の書き方だとウクライナ側が一方的に攻撃しているかのような物言いだが、ウクライナ東部からウクライナへの攻撃も何件も確認されておりミンスク合意がどれだけ形骸化しているか分かる。(一番大きな事件は2014年のドローン事件であるがこちらも双方意見が食い違っており、どちらかが正しいと断定することができない)
そして、一番の失笑はウクライナ側のドンバスでの住民への攻撃に対して軍事侵攻を行ったという珍説である。
想像して貰えばわかるが、隣人の家庭内の喧嘩に参加する他人がどれだけいるのか。ウクライナは元ソ連とは言え今は立派な隣国である。それなのにロシアがずかずかと領地内にしゃしゃり出るとは、とち狂っている以外の何物でもない。
そして日本の話題だ。
この人は抑止力という言葉を理解していないのが丸分かりである。
ミサイル反撃施設にミサイルが撃ち込まれるだの、外交力を磨けだの言っているが、全く的外れである。
例え話として、もし勝てば財布の中を総取りできるが負ければ逆に取られる喧嘩に参加したとして(変な話かもしれないが戦争で領地を占領し自分の領地に併合することの簡略化だと思ってほしい)、ヒョロヒョロの素手の男とナイフを持った筋肉モリモリの男ではどちらに挑みたいか?という問いに貴方はどう答えるだろうか。もちろん前者だろう。
ではなぜ、後者に挑まないのか?理由は簡単で、こっちがやられそうだからだ。
この相手に「こいつに挑んだら痛い目見るな、負けるかもな、やめておこう」が抑止力だ。
打った後反撃されるか、されないかは意思決定に大きな影響を与える。
日本はそういう意味で、ヒョロヒョロの素手の男サイドの国だ。
そのくせ財布の中はたんまり入っていて(GDP世界三位、勢いはないが)で、殴られるまでじっとしていますと来た。
これで日本は大丈夫だという人がいたら一発殴らせてほしい。
また、勝っても負けても悲惨なことになると筆者は言っているが、勝てば悲惨で済むが、負ければ悲惨では済まない。
それは今までの戦争の敗者を見て貰えばわかるだろう、勝つに越したことは無いのだ。
核共有や核保有については喧々諤々の論争があるため触れないが、個人的には大いに論議すべきだと思っている。
AUKUSについてどーたら書いているが、考えてほしい。隣国中国だが二国の間には領土問題を抱えている。
そして中国は東シナ海での軍事力に物を言わせた開発を行っている。
その矛先が日本に向かないと誰が言いきれるのか。
そして矛先が日本に向いたとき、だれが味方でだれが敵に回るのか、それははっきりさせた方が後々良いのだ。
ウクライナのように前線に押し出せることの無いように等とは戯言である。
日本は前線に立つ準備をしなければいけない。
それは戦争を仕掛けるという事ではない。
仕掛けられた時万全の態勢を整えることだ。
その為に都合のいい存在になっている自衛隊をしっかり立場を確立させ最低でも他国の国防軍と同じ立場まで引っ張り上げなければ始まらない。
それも分からず、オンライン塾を開き金をとるなど浅学を恥じ入ってほしい

No.1 30ヶ月前

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