イヴの時間 劇場版

ロボット倫理委員会の影響で、人々はアンド ロイドを“家電”として扱う事が社会常識と なっていた時代。頭上にあるリング以外は人 間と全く変わらない外見により、必要以上に アンドロイドに入れ込む若者が現れた。彼ら は“ドリ系”(※Android Holic=アンドロイド 精神依存症)と呼ばれ、社会問題とされるほ どである。 高校生のリクオも幼少の頃からの教育によっ てアンドロイドを人間視することなく、便利 な道具として利用していた。ある時、リクオ は自家用アンドロイドのサミィの行動記録に 「** Are you enjoying the time of EVE? **」という不審な文字列が含まれている事に 気付く。行動記録を頼りに親友のマサキとと もにたどり着いた先は、「当店内では、人間 とロボットの区別をしません」というルール を掲げる喫茶店「イヴの時間」だった。 喫茶店「イヴの時間」にやってきたアンドロ イドたちは、この店の独特のルールに従い、 皆、一律にリングを外し、人間さながらの行 動をしていた。ロボット法に詳しいマサキに よれば、それは超ロボット法違反に当たるら しい。そこで知り合った常連客のアキコか ら、ここへやってくる理由を聞く。アキコに とっては、人間もアンドロイドも、皆、家族 だという。ところが、どんなに見た目がそっ くりでも中身は全然違う。だからこそ、よく こう思うようにしているのだとか。「『あな たは私をどう思っているの?』って。それ が、ここにいる理由」と。アンドロイドも家 族だからこそ、もっとわかってあげたいとい うアキコの言葉を聞き、リクオの心は揺れ動 く……。 (C) 2009/2010 Yasuhiro YOSHIURA / DIRECTIONS, Inc.
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