未練の狐「徒然草気まま読み」#154
キツネってばれている 化け物と共生する社会 熟練のコロナが現れた アマビエを信じる国で もろ怪異かよ
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販売期間 2021年10月15日 16:21 〜 2037年12月18日 00:00
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今回扱うのは、第二百三十段。全文を紹介すると…五條の内裏には妖物(ばけもの)ありけり。藤(とうの)大納言殿語られ侍りしは、殿上人ども、黑戸にて棊をうちけるに、御簾をかゝげて見る者あり。「誰(た)そ。」と見向きたれば、狐、人のやうについゐてさしのぞきたるを、「あれ狐よ。」ととよまれて、まどひ逃げにけり。未練の狐化け損じけるにこそ。 現代語で「未練」とは、「未練がましい」とか「未練たらたら」といった使い方しかしないが、ここでいう「未練」は「熟練」の反対語。 まだ未熟で、人に化け損ねた狐を見たという人の話。 一方で現代人に通じる、あるいはそれ以上の合理的思考を見せる兼好だが、もう一方ではこんなおとぎ話のような出来事を疑いもせず事実扱いしているのも、面白いところ。
配信期間
2021年10月15日 16:21 から
2038年01月01日 00:00 まで
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