- 再生時間
- 328:25
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伊藤剛×ブルボン小林×大井昌和×さやわか「《追悼・藤子不二雄Ⓐ》いまあらためて『まんが道』を読む──『神話』から辿り直す戦後マンガ史」 (2022/5/5収録)【ニッポンのマンガ #15】 @GoITO @bonkoba @ooimasakazu @someru #ゲンロン220505
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販売期間 2024年10月01日 16:09 〜 2037年12月18日 00:00
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無料ダイジェスト動画はこちら!https://youtu.be/E9YmtoLakuI?si=bixfLen3ASNRukge【収録時のイベント概要】マンガ評論家の伊藤剛氏とコラムニストのブルボン小林氏をお招きし、大人気トークシリーズ「ニッポンのマンガ」の大井昌和氏とさやわか氏がホストとなって、故・藤子不二雄Ⓐ氏の自伝的作品『まんが道』について語り尽くします。当日会場では、同作に登場するトキワ荘名物「チューダー」を、伊藤さんオススメ焼酎をベースにした特製アレンジでご提供します。ぜひ会場にお越しください!◎ トキワ荘名物「チューダー」とは焼酎のサイダー割。マンガ界のレジェンドたちが数多く集まって生活していたことで知られるトキワ荘では、寺田ヒロオ氏(愛称はテラさん)が考案したとされる「チューダー」が宴会での定番となっていた。『まんが道』をはじめ、トキワ荘を描いた作品では必ずといっていいほど登場する名物。 【伊藤剛さんからのメッセージ】『まんが道』は、さきごろ亡くなられた藤子不二雄Ⓐ先生の自伝的作品であるだけでなく、多くの読者が「戦後ストーリーマンガ史」を「私たちの歴史/物語」として共有する機会となってきました。いわば「私たち」にマンガ史という背骨を与えてくれた一面があります。そのことは、何よりも『まんが道』が、長く、広く読まれてきたことに由来します。そして『まんが道』が、40年を超える長い間、世代を超えて読まれているのは、何者でもない若者が、かけがえのない仲間とともに、何者かになろうとする、何かをなそうとする営みを描いた力強さ、美しさの故であると思います。しかし、このような美しさ・力強さのゆえに、『まんが道』には「史実」とは異なる大胆なフェイクが仕込まれていることに注意しなければなりません。その最大のものは、主人公たち二人が手塚治虫の存在を知る場面です。手塚治虫・酒井七馬『新宝島』との出会いが、実際よりも2年も遅らされており、かつ、いかにも架空の人物然とした「激河大介」なるキャラクターに「リアル・まんが」として紹介されているのです。もとよりⒶ先生の個人史の上でも、最重要といっていい事件です。少年にとって2年という時間はあまりに長く、また戦後の激動期の2年の意味は現在よりも大きい。にもかかわらず、このような改変がなされている。これはなぜなのか。エンターテインメントとしての「わかりやすさ」を求めたため……が、まず考えられます。であるならば、その「わかりやすさ」とは何なのか。何が、どう「わかりやすく」なるのか。この「フェイク」からは、マンガ家を目指す者の成長物語と同時に、「戦後ストーリーマンガ」の発展史、成長物語を語るという二重の意図を読み取ることができます。その発展史は、1990年代以降のマンガ研究が批判的に検討してきた「手塚治虫起源神話」でもあります。あえて強い言い方をすれば「偽史」ということもできるでしょう。しかし、それを完全に捨て去ってしまうこともできません。なぜならば、戦後ストーリーマンガ史を「リアル・まんが」希求の歴史として俯瞰することは、おそらく可能だからです。そこで、単に事実との異同を論うのではなく、『まんが道』から「戦後ストーリーマンガ」という「歴史」を読み解いていきたいと考えています。『まんが道』は、多様な読み方のできる作品です(たとえば、『サルでも描けるまんが教室』『バクマン。』から『ルックバック』まで、「マンガを描く若者二人」を描いたマンガの系譜をたどることも可能でしょう)。当日は、いろいろな側面から、『まんが道』を再読するイベントになると思います。チューダーとともに楽しんでください。(伊藤剛)■《追悼・藤子不二雄Ⓐ》いまあらためて『まんが道』を読む – ゲンロンカフェhttps://genron-cafe.jp/event/20220505/
配信期間
2024年10月01日 00:00 から
2038年01月01日 00:00 まで