(1/3)斎藤環×pha 司会:坂上秋成「ニートの真相!――インターネット時代における金と幸福の倫理学」【2013/11/29 収録】
たまたまトップにw それが無関心か 興味深い質問 メタニートかっこよく
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ひきこもり・ニートを考察してきた精神科医である斎藤環と、『ニートの歩き方』著者でありギークハウス創設者でもあるphaが語るインターネット時代の人間像!ニートという単語には常にネガティヴなイメージがつきまとう。「働いたら負けかなと思っている」というフレーズがネット上で話題になったことからも分かるように、この単語はどこか「逃避」のニュアンスを含んでいる。しかし、私たちが疑問に思うべきは「逃避」が本当に悪いことなのかという点だろう。仮に「逃避」が悪いものとされるならば、踏みとどまるべき社会が十分な幸福を人々に与えてくれるものでなければならない。ただ実際には、労働者が不安定な雇用と低賃金という条件のもとで、幸福とは言えないが生存のために時間を割いているようなケースも多く存在する。だとすれば、「逃避」によって、世間に評価される社会的地位の外部で幸福を求めるような生き方は、ひとつの選択肢と受け入れることも可能なのではないか。ニートはどのようなことを考えて日常を過ごしているのか?SNSやシェアハウスといった新しいコミュニケーションの形態は人間の生をどのように変えたのか?私たちは「逃避」を永続的なものとして考えるのではなく、一時的な休憩としてもっと気軽にイメージできる社会を構想するべきではないのか?労働と金、そして人間の欲望と自由に関する「ニートの哲学」が展開される。生の多様性と人間の条件にまつわる新たな「生存戦略」の真相を見よ!【登壇者プロフィール】斎藤環(さいとう・たまき)1961年、岩手県生まれ。1990年、筑波大学医学専門学群 環境生態学 卒業。医学博士。爽風会佐々木病院精神科診療部長(1987年より勤務)を経て、2013年より筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理、および病跡学。著書に「社会的ひきこもり(PHP研究所)」「戦闘美少女の精神分析(太田出版)」など。近著「世界が土曜の夜の夢なら」(角川書店)で、第11回角川財団学芸賞受賞。pha(ファ)1978年生まれ。無職でネットで遊びまくり。一生ふらふらしていたい。著書に「ニートの歩き方」(技術評論社)がある。ウェブ上で「圧縮新聞」などのウェブサービスを公開している。ネットやパソコン好きが集まって暮らすシェアハウス「ギークハウスプロジェクト」の発案者。坂上秋成(さかがみ・しゅうせい)1984年生まれ。小説家、文芸批評家、ミニコミ誌『BLACK PAST』、『ビジュアルノベルの星霜圏』責任編集。『ユリイカ』、『cakes』、『PLANETS』、『4Gamer』、『週刊読書人』などに批評を寄稿。2013年4月に河出書房新社より小説『惜日のアリス』を刊行。同年11月より、ゲンロンカフェの新店長に就任予定。https://twitter.com/ssakagami
配信期間
2015年10月01日 00:00 から
2038年01月01日 00:00 まで