今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT～三十路の元官僚、目指せ起業家の巻～』からご寄稿いただきました。
■連帯保証について ～実際に起業を目指す立場から～
民法改正の中で個人の連帯保証が議論になっているそうで。
茂木さんなんかは連帯保証を悪玉と捉えていてこんな記事を上げてらっしゃいました。
「連帯保証人の制度について」 2013年02月18日 『BLOGOS』
http://blogos.com/article/56411/?axis=b:417
ざっくり言うと
「個人保証は何の工夫も無い金融屋の悪習。保険などが整備された現代なら不要なはず。事業融資は当然、物件の賃貸においても経営者保証は無くすべき。」
というところです。
僕も前半は賛成で事業融資に個人保証を付けるのは会社制度の意義自体を骨抜きにしかねないものなので、撤廃すべきだと思いますが、後半の物件の賃貸の連帯保証に関しては茂木さんと異なる意見を持っています。というか実際に起業を目指す立場としては、経営者個人保証がなくなったら困ります。
世の中にはベンチャー企業に喜んで虎の子の物件を貸してくれるお人好しはほとんどいません。物件が中堅・大企業との競り合いになったら安い賃料しか提示できなく信頼が無いベンチャー企業はほぼ負けです。家主側の経済原理としては当たり前です。
そういう中でベンチャー企業の経営者としては、家主側の共感を得る為に少しでも自分の本気度・情熱を示す努力をするわけで、事業意義を説きつつ個人保証という諸刃の剣を抜くわけです。
僕自身も苦しいけど今そういう事をやっています。
そういう意味じゃ経営者個人保証も悪いことばかりじゃないわけで、事業融資に関係するところ以外は残してもいいんじゃないかと思っています。
実際僕の今おかれた状況で個人保証がなくなったらいい物件借りることは相当難しくなるでしょう。
ということで個人連帯保証に関する現場からの一意見でした。
執筆： この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT～三十路の元官僚、目指せ起業家の巻～』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年02月28日時点のものです。
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