今回レビューするのは『あののーと』というiPhone5用のメモ。「iPhoneにはメモ帳アプリがあるから要らないだろう」などとは言うなかれ。
これは、アプリではない。しいて言うならツール、という言い方になるけれどもデジタルツールではなく、真正面からアナログで、紙だ。
写真だけで、勘のいい方にはお分かりかもしれないが、まずは使い方を解説していこう。
『あののーと』セットに同梱されているのは、『あののーと』2冊とゲルシートが1枚、そして取扱説明書だ。
メモ帳部分は1冊40枚。取扱説明書も、いちいちイラストがかわいい。ちなみにこのキャラクターは「あのちゃん」。
ゲルシートは、耐震シートなどでも使われている粘着性のシート。ゲルシートを使って、iPhone5とメモ帳部分合体させるのだ。ゲルシートなので、両面テープのように糊が残ってしまう心配もない。もしも触りすぎて粘着力が落ちた場合でも、水洗いして乾かせば何度でも使える。
もちろん、iPhone以外にも貼り付けて使うこともできる。
メモ部分はカッティングラインも刻まれているので、キレイに切り離すことが可能だ。
ちなみにメモ部分の厚さはおよそ5mm。ゲルシートは0.5mm、合わせても5.5mmと非常に薄いので、見た目もスマートである。
カメラ部分には穴が開いているので撮影も可能。ケラレ(写真の四隅に影が入り込む現象)が生じるので、トイカメラっぽい仕上がりになるというオマケつき。
しかし、なぜ「紙」をわざわざiPhoneにくっつけようとしたのだろう。開発元に直接聞いてみることにした。
●開発のきっかけ
ガジェット通信(以下ガジェ通):『あののーと』開発のきっかけをおしえてください。
あの出版 担当さん(以下あの出版):弊社で電子書籍の事業を行っておりまして、電子書籍をそのまま本にしたい!せっかくならiPhoneの形の本がいい!というアイディアがまずありました。
そのアイディアは「デジタルとアナログをつなぐ本 "あのほん"」として進めていたのですが、進めていくうちに「やっぱ小さいと読みにくいよね」という話になりました(笑)
しかしこのアイディアは面白いから…ということで、同じ形で『あののーと』を作ることになったのがキッカケです。
ガジェ通:iPhoneにも「メモ帳」アプリがあるのにあえてこうしたアナログな形に仕上げた意図を教えてください。
あの出版:アナログ形式のメモにした理由は、会議などで、PCやスマホを持っていっても、結局みなさんノートにペンを使ってメモしたり、手帳にメモしたりしているんです。「もし一体型になっていたら、iPhone&あののーとをくっつけて持っているだけで会議ができちゃうね!」という話になり、本格的に制作に入りました。
試作品は多分8種くらい作っています。 表紙の色や紙質、くっつけられた方がいい、厚さはiPhone5と同じくらいがいい、カメラ穴もちゃんと付けよう!と話が盛り上がりまして、現在に至っています。
ガジェ通:ノートにデザインされている「あのちゃん」がかわいいのですが、ゲルシートで貼ってしまうと見えなくなってしまうのがつらいです。
あの出版:
ありがとうございます。これは意図的に裏側になるようにしています。
NAVERにもまとめたのですが、表紙は自分で好きにアレンジして使って欲しいと思っています。
そうすると世界に1個だけのノートの表紙を自分で作れるので。実際に自分もやっていたのですが、中学生や高校生が、教科ごとに無印良品のノートをデコっている所から、ヒントを得ました。
あののーとの使い方 - NAVER まとめhttp://matome.naver.jp/odai/2136115776375278801
なので、あのちゃんを使いたい方は是非くっつけずにお使いください(笑)
「あのちゃんを見せたい」という声もあったので、第2号は完全に女子向けの商品を現在作成中です。
ガジェ通:ありがとうございました。
iPhoneに紙を貼りつけるという逆転の発想で生まれた『あののーと』、AmazonまたはAppBankで販売中だ。
あの出版 「あののーとが発売になったよ」http://thepublishers.jp/archives/128
Amazon.co.jp: あののーと(セット): 文房具・オフィス用品
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00BF4UWYEiPhoneケースのbb(ビービー) / あののーとセット
http://bbxx.jp/products/detail.php?product_id=159
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