2009年に世界で初めて「アルコール0.00%」のノンアルコール・ビールテイスト飲料として登場した『キリン フリー』。3月にパッケージと味がリニューアルするというので、発売前に入手して新旧を飲み比べしてみました。
新しくなる『キリン フリー』は、3月13日に発売。「KIRIN FREE」の丸い緑のロゴマークが、より大きくなっています。従来の350ml缶、500ml缶、小びんに加えて250ml缶もラインアップするとのこと。
気になる味の方は、仕込み段階で麦汁の製造工程を見直し。ホップの品種も変更しています。ホップを麦汁の煮沸前に添加することにより、ビールらしい苦味と麦の香りが生きた味わいを実現。香料も変更しているとのこと。さらにのどごし良く爽快感のある味に仕上がっているというのですが、実際はどうなのでしょうか。
新旧の『キリン フリー』をグラスに注いで飲んでみます。新『キリン フリー』を飲んで驚いたのが、のどごしの“ビール感”の向上。旧『キリン フリー』は休肝日などでたまに飲んでいたのですが、明らかに新『キリン フリー』の方が“ビール感”が増しています。ホップの香りとかすかな苦味が前面に引き立ち、スっと消えていくので何杯でも飲めそう。ちびちび飲むのではなく、豪快にゴクゴク飲んでのどごしを味わいたくなる仕上がりです。
新『キリン フリー』を飲んでから旧『キリン フリー』を飲むと、若干甘みと酸味が強く感じられました。味の好みはありますが、ビール好きなら新『キリン フリー』の味により親近感を覚えるのではないでしょうか。
新しい『キリン フリー』開発を担当したキリンビール営業本部 マーケティング部 商品担当の増田秀史氏は、「“ノンアルコールは、第2世代へ”をスローガンに、作り方から変えました。発売以来ずっと『キリン フリー』を飲んでいただいている方はもちろんですが、昔は飲んでいたけど、今は飲んでいないという方、そもそも一度も『キリン フリー』を飲んだことがない方に飲んで欲しいです」とコメントしています。
同じく開発を担当したキリンビール営業本部 マーケティング部 商品開発研究所 新商品開発グループの妻鳥奈津子氏は、新『キリン フリー』の製造方法についてコメント。「ビールの風味の中には麦芽を酵母で発酵させることにより出来上がっているものが多いですが、発酵させるとアルコールが生じてしまうので、アルコール0.00%の『キリン フリー』では、発酵工程を経ずに味を設計しています。新しい『キリン フリー』の開発ではビール本来の持つボディ感や麦の香り、飲みごたえのある爽快な飲み口を生み出すのに本当に苦労いたしました」とのこと。
「作り方から変えました」と、今回のリニューアルには気合が感じられる『キリン フリー』。これから暖かくなってきたら、いろいろなシーンでゴクゴク飲んで楽しみたいですね。
キリン フリー
http://www.kirin.co.jp/brands/kirinfree/
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