2020年の“ゴジラvsキングコング”に向けたモンスターバース(アベンジャーズのようなシェアード・ユニバースの怪獣映画版)がいよいよ本格始動! 映画『キングコング:髑髏島の巨神』が3月25日(土)より公開となる。
このたび、ジャパン・プレミアのために来日していたサミュエル・L・ジャクソンを緊急直撃。演じたキャラクターや今作の注目ポイント、さらには「メイス・ウィンドゥとキングコングはどっちが強い?」という疑問にも気さくに答えてくれたぞ!
ジャクソン:「1933年のオリジナル版『キング・コング』は大好きな映画だ。当時としては革新的な技術を使って作られた作品だと思う。そして今作の舞台は1973年。登場するのは、スカル・アイランドにたった1頭だけ存在するコングの末裔で、まだ思春期も迎えていない少年なんだ。今でも超巨大だけど、さらにもっと大きく成長していく。ゴジラと戦う時には相当な強敵になっているだろうね」
今作でジャクソンが演じるのは、スカイデビルズと呼ばれるヘリコプター部隊を率いるプレストン・パッカード大佐。誇りをもってベトナム戦争に従軍し、米国の勝利のためにすべてを捧げた男だ。しかし、彼に命じられたのは無念の撤退。その後、米政府が計画する“謎の島の調査”に声がかかり、故郷に帰還する前に一旗あげようと決意する。学者やカメラマン、軍人からなる調査隊のメンバーとして行動する中で、彼を突き動かすのは「自分の部下たちに勝利を感じて欲しい」という思いだ。
ジャクソン:「(パッカードは)誰しもが恐れおののくような状況にありながら、常にリーダーシップをとる指揮官だ。戦争に負けたと人は言うけど、自分たちは放棄しただけだと反論する。調査隊への参加は、勝利を携えて故郷に戻るチャンスなんだ。チームのメンバーが死んでしまっても、必ず家族のもとに連れて帰ってあげたいと強く思っている。彼らのために復讐してやる、という鋼鉄の意志を抱いている男だ。祖国に忠誠を誓い、部下を大切にする軍人らしいキャラクターだと思う」
しかし、その「復讐心」がキッカケとなり、自身が守っているものを見失ってしまった彼の行動は、次第に周囲の理解を得られなくなってしまう。そして、物語は“キングコングvsサミュエル・L・ジャクソン”という胸アツの展開へと様相を呈する。
ジャクソン:「失った仲間のために彼が復讐を必要としていることを、誰もが気付き始める。他の人たちが生還できなくなるリスクを背負ってでも復讐したいパッカードは、いつの間にか、部下たちが何年も頼ってきた冷静な指揮官ではなくなっている。彼が(戦争による)喪失感にそれほど苦しんでいなければ、島で襲い掛かる生物学上の難しい問題が理解できたはずだ。でも、彼は血の代償を求めたんだ」
ジャクソンは、『ジュラシック・パーク』や『ダイ・ハード3』を始め、『スター・ウォーズ』シリーズのメイス・ウィンドゥ役や、『アベンジャーズ』シリーズのニック・フューリー役など、これまで数えきれないほどの人気大作シリーズに出演してきた。レジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザースが仕掛けるモンスターバースに対しては、「壮大なものになるだろうね」と、マーベル・シネマティック・ユニバースのような広がりを期待しているという。
日本のテレビ番組に出演した際にはモスラ好きを公言して話題になった彼が、スクリーンで実現するかもしれない夢の対決、そして決して実現することのない空想上の対決についても語ってくれた。
ジャクソン:「モスラとキングコングが組めば、ゴジラを倒すことができるかもしれないね。そんなタッグを期待しているよ。メイス・ウィンドゥがキングコングと戦ったら? それはメイスが勝つよ(笑)。ライトセーバーを使って下から切り刻んでいけばOKだ。足の指から、足首、膝、片足、もう片方……そしたらダウンだ。ジェダイのやり方さ。ニック・フューリーには超人的なパワーがないから無理だね。ハルクなら分からないけど。あとはソーやロキなら相手にできるかな。コングは島の神として君臨しているから、神には神を戦わせればイイんだよ」
日本の映画ファンの間では「マザファッカ職人」の愛称でも親しまれているジャクソン。今回の映画でも例のセリフを楽しみにしている人が多いだろう。最後に、本人の口から嬉しいお知らせが。
ジャクソン:「最初から脚本に書いてあったよ。観客が楽しみにしているセリフだからね。現場ではいろんな言い方を試して何度も撮り直した。スタッフはレイティングに引っかからないように苦労したみたいだよ(笑)。どんなシーンで飛び出すかは劇場でのお楽しみだ」
ガジェット通信の『キングコング:髑髏島の巨神』特集もチェック!
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