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滋賀・びわ湖で活躍する現代の直虎! おんな城主が紹介するこだわりの滋賀名物

2017/02/27 15:30 投稿

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滋賀県といえば、なにをイメージしますか?まずはなんといっても、日本一大きい湖「琵琶湖」が有名ですよね。
でも滋賀の名物はそれだけではありません!

有名な観光スポットでは、彦根城や比叡山延暦寺、スイーツでは今や全国的に有名なバームクーヘンの店「クラブハリエ」や老舗和菓子の「叶 匠壽庵」など、意外にもこれって滋賀だったの!?なんて新発見もあるくらい身近には多くの滋賀の存在があるのです。

そして、そんな滋賀県では、県内各地で活躍する女性が多くいます。いわゆる現代を生き抜く「おんな城主」、現代の直虎たちがそれぞれの職業の舞台で滋賀の魅力を伝え続けています。

今回は、滋賀県にて活躍している働く女性にスポットを当てて、滋賀の知られざる魅力をたくさんご紹介します。

びわ湖真珠・神保真珠商店

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最初におうかがいしたのは、1966年創業の琵琶湖の淡水真珠専門店「神保真珠商店」。

びわ湖真珠とは、世界で初めて淡水での養殖に成功した真珠のことです。
一時期は高度経済成長期の著しい環境汚染により貝が十分育たない時代が長く続き、生産が激減したこともあったのですが、そんな厳しい時代も生産者は諦めることなく母貝の改良や環境の改善に向き合って努力と高度な養殖技術により、今も琵琶湖には美しい真珠が育っているのです。

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神保真珠商店の杉山知子さんは、びわ湖真珠の美しさや素晴らしさをもっと知ってもらいたいという思いから、祖父が創業し父へと受け継がれてた家業を継ぐことを決意。地元でもほとんど知られていなかった、びわ湖真珠を手に取ってもらえるように2014年実店舗をオープンさせ、女性ならではの行動力で生産者らとともにびわ湖真珠の復興にも尽力中です。

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琵琶湖固有のイチョウガイを母貝とするびわ湖真珠は、貝を育てるのに3年、その後真珠を取り巻くまでにさらに3年を要するのだとか。一般的な真珠との違いは、核となる貝殻は挿入しない「無核」というところ。そのためすべてが真珠層で自らの力で形を作ることができるのです。

女性の憧れでもある真珠は美しくて、魅惑的。滋賀に訪れた時はぜひ一度びわ湖真珠を手に取ってみてはいかがでしょうか。

『神保真珠商店』
所在地:大津市中央3-4-28 第弐ワークスワンビル2F
アクセス:JR大津駅から徒歩7分
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火曜・祝日
http://jinbo-pearls.jp

石山寺門前の老舗食事処「湖舟」のふなずしパイ

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次にご紹介するのは、1959年創業の老舗食事処「湖舟」。滋賀県大津市にある有名観光スポットの一つである石山寺門前にある郷土料理店です。滋賀県名物のフナを用いて作られる鮒寿司を開発した「ふなずしパイ」を開発したお店でもあります。

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「湖舟」の女将・井上裕子さん(写真右)は、滋賀名物「ふなずしパイ」を開発した方です。
25年ほど前にふなずし店に嫁入りするも店主だった夫が急死し、当時小学生だった2人の息子さんを育てるため、店を継ぐことを決意。姑から湖魚の佃煮やふなずしの伝統の作り方を教わり、さらには材料の調達から経営まですべてを女手ひとつで切り盛りしてきました。
そんな中、地元でも独特の臭いからふなずしを食べたことがない人が多いことにショックを受け、スイーツ感覚で食べてもらえるように「ふなずしパイ」を開発し、現在では滋賀名物のひとつとなっています。

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湖舟には2月から提供を開始した新メニュー「紫式部御膳」2160円(要予約)があります。その名の通り、紫式部をイメージして淡く色付けた雑穀入りの近江米に、自家製ふなずし、湖魚のつくだ煮などがついた豪華な御膳です。
紫式部ゆかりの石山寺詣とセットで味わってみてはいかがでしょうか。

『志じみ茶屋 湖舟』
所在地:滋賀県大津市石山寺3-2-37 石山寺観光駐車場内
アクセス:JR石山駅からバスで7分、石山寺山門前下車徒歩すぐ
営業時間:10:00〜17:00(LO.16:30)
定休日:金曜日
http://www.e510.jp/koshu/

両国三十三所霊場13番札所「石山寺」

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先にご紹介したお食事どころ「湖舟」に隣接した場所にあり、滋賀県の有名観光スポットでもある石山寺に行ってみました。

石山寺は、奈良時代後期、聖武天皇の発願により良弁僧生によって開かれた古刹です。
安産、厄除け、縁結び、福徳などに霊験あらたかな仏さまとして信仰を集めてきた石山寺は、平安時代には紫式部が参籠し、源氏物語を着想したと伝えられています。
両国三十三所霊場13番札所ととして著名となり、今日まで参拝者が絶えない人気のお寺でもあります。

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石山寺は平成30年、両国三十三所が創られてから1300年を迎えます。石山寺で僧侶を務める鷲尾龍華さんは「特別拝観や月参り巡礼など様々な事業を展開しているこの機会に、多くの方に観音様と縁を結んでほしい」と1300年という記念すべき年への思いを抱いています。紫式部をはじめとする女流文学者に親しまれてきた石山寺は、当時から変わりないダイナミックな硅灰石や四季折々の美しい風景は今も大きな見どころです。

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記念事業のひとつとして、三十三寺院で押印する特別な御朱印「特別印」の授与が1月から開始しました。
石山寺の特別印は、紫式部をあしらったデザインになっています。紫式部が描かれた御朱印帳も販売をしていますので、この機会に石山寺に訪れてみてはいかがでしょうか。

『石山寺』
所在地:滋賀県大津市石山寺1-1-1
アクセス:JR石山駅からバスで7分、石山寺山門前下車徒歩すぐ
拝観時間:8:00~16:30(入山は16:00まで)
拝観料:600円
http://www.ishiyamadera.or.jp

創業200年を迎える老舗蔵元「喜多酒造」

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滋賀県には様々な個性を持った蔵元が多くあります。今回は、東近江市にある老舗蔵元「喜多酒造」におうかがいしました。

湖東平野の八日町で文政3年(1820年)に初代の喜多左ェ門が酒造りを始めてから間も無く200年を迎える喜多酒造は、全国新酒鑑評会で通算16年の金賞を受賞しているほどの実力派。
愛知川の伏流水を仕込み水として使い、昔ながらの酒造りを守り続けています。米のうまみを十分に引き出し、甘みと酸味がバランスよく調和してキレの良い日本酒造りを目指しています。
喜多酒造オススメのお酒は、うまみのある本格派の「辛口純米吟醸」(写真左)です。
絶妙なまろやかさとコクのある味わいがあり余韻の辛さが特徴の辛口純米吟醸は、料理の味わいを一層引き立ててくれます。

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父は8代目蔵元、喜多良道さん(写真左)で、銘酒「喜楽長」を手がける家に生まれ育ち、子供の頃から蔵に出入りしていた喜多麻優子さん(写真右)。実家の酒蔵を継承し、自分の手で繋いでいきたいという思いから、18歳で家を継ぐことを決心したそうです。
その後は蔵元になることを見据えて大学で経済学を学び、外の世界を見るために醸造業の食酢メーカーに営業職で勤務。さらにその後、酒卸問屋で販売の修行をし、2015年秋に実家の蔵元に戻ってきたばかり。
「蔵に入ってまだ2年目。杜氏をはじめみんなに教えてもらうことばかり」と新米蔵人として酒造りに奮闘中です。

『喜楽長 ~喜多酒造株式会社~』
所在地:東近江市地田町1129
アクセス:近江鉄道・八日市駅 永源寺行きバス 如来バス停から徒歩1分
営業時間:9:00~16:00
定休日:土曜日、日曜日、祝祭日
http://kirakucho.jp

ジビエ料理の農家レストラン「田舎の親戚 香想庵」

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滋賀県でジビエ料理を提供しているレストランにおうかがいしてみました。東近江市にお店を構える「田舎の親戚 香想庵」は、酪農を営み、自然と共存した里山施設を運営する池田牧場の食事処です。イタリアンジェラートの加工や販売もしている香想庵は鈴鹿山脈の麓にあり、この地域だからこそ岩魚や地元の猟師が仕留めた鹿を地元のお母さんたちが手間ひまかけておいしく料理をしています。

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オススメは「大皿料理 鹿コース」(2,160円)。新鮮な鹿肉を丁寧に調理した鹿肉ローストはとてもやわらかく絶品!地元でとれた旬の野菜の天ぷらや牛乳豆腐などボリューム満点に並んだ手作りの田舎料理はどこか懐かしい味わいです。築170年のかやぶき屋根の家でゆっくりと味わうことができます。

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そんなジビエ料理の手腕を光らせるのは池田牧場の専務取締役でもある池田喜久子さん。創業のきっかけは「母ごころ」とのこと。昭和50年代、過剰生産を理由に牛乳が生産調整されるようになり「本来は子牛を育てるために牛乳を出し、余った分を人間がいただいているのにこちらの都合で捨てるのはおかしい」と、同じように子育てをしている母親として耐えられなかったそうです。
池田さんは自ら酪農にチャレンジし、自慢の牛乳を使いたい気持ちからイタリアンジェラート作りにも取り組み、単身で本場イタリアに渡りジェラートを食べ歩くなど研究を重ね、1997年に滋賀県下で初めてジェラートショップ「香想」をオープンさせました。
池田さんのこだわりとして、人の都合で有害駆除された鹿を「いただく」気持ちを伝えたいことから、滋賀名物の近江牛ではなくジビエ料理を提供しているのだとか。
地域に目を向け、生産者と消費者が「食」を通じて繋がるようにと前進をし続ける女性です。

『田舎の親戚『香想庵』
所在地:滋賀県東近江市和南町1572-2
アクセス:近江鉄道・八日市駅からタクシーで30分
営業時間:11:00~15:00
定休日:水曜日、木曜日 ※冬季は不定休
http://www.ikeboku.com/kousouan/access/

滋賀県内6つの酒蔵の味めぐりができる「湖のくに生チーズケーキ」

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最後にご紹介するのは、スイーツの専門工房兼ショップ「工房しゅしゅ」です。

工房しゅしゅを運営するのは、障がい者就労系事業を運営する社会福祉法人あゆみ福祉会。2015年にオープンした工房しゅしゅが販売するのは、滋賀県内6つの酒蔵の酒粕を使用して作った「湖のくに生チーズケーキ」です。

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滋賀には美味しい地酒を作る酒蔵が数多くあります。その中でも個性豊かな6つの酒蔵(萩乃露・浪乃音・松の司・七本鎗・喜楽長・美冨久)の酒粕を贅沢に使って作られた「湖のくに生チーズケーキ」が看板商品です。

酒粕ごとにそれぞれ違った風味の酒粕を使用しているので、きき酒ならぬ手軽に美味しい「きき酒粕」で滋賀の酒蔵巡りを楽しむことができます。

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その「湖のくに生チーズケーキ」を手がけたのは、社会福祉法人あゆみ福祉会でもあり工房しゅしゅの責任者、大野眞知子さん。利用者の工賃アップを図るためにできることは何かを考え、酒造りが盛んなことから県内の酒蔵とのコラボした商品を作ることを考案しました。酒蔵とじっくり話し合い男性に喜ばれるようなスイーツを目指し、1年以上試作を繰り返した末、ようやく完成させた「湖のくに生チーズケーキ」は、大野さんのこだわりがいっぱい詰まった自慢のスイーツです。

工房しゅしゅは、三井アウトレットパーク滋賀竜王も近いので、買い物の帰りにでも寄ってみてはいかがでしょうか。

『工房しゅしゅ/社会福祉法人あゆみ福祉会』
所在地:滋賀県東近江市上羽田町786-1
アクセス:JR近江八幡駅から近江鉄道バス・日八線/長峰線「羽田停留所」すぐ
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月・木曜日(祝日の場合は営業)
http://chou-chou11.com

いかがでしたでしょうか。滋賀県には驚くほど魅力ある名物がたくさんあります。
そしてそれを守っているのは、滋賀の現代のおんな城主たち。彼女たちを通じて滋賀県の伝統ある名物がこれからも受け継がれていくことでしょう。

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(執筆者: つくし家) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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