ガジェット通信編集部のある秋葉原は、意外とビジネス街の要素もあります。恐らく読者の中にも秋葉原周辺で働いている人が沢山居られる事でしょう。
ということで、秋葉原周辺には観光客が来ないようなマニアックな飲食店も多くあり、そこら辺を地味に紹介するのも筆者(YELLOW)の得意とする所であります。
忙しいサラリーマンにとって食事とは“戦闘食”であり、値段だけではなく提供スピードも大事です。
そんな時、昔から愛されているのが“蕎麦屋”で御座います。
秋葉原と言えば神田、神田と言えば江戸っ子がチャキチャキとチャキる土地柄ですでの、昔から蕎麦を食べる文化が根付いています。
さっと入って蕎麦をズバっとたぐって仕事に戻る一連の所作は、まさに秋葉原らしい光景とも言えるのではないでしょうか?
『朝日屋』の歴史
そんな蕎麦屋の中でも老舗と呼べるのが『朝日屋』ではないでしょうか?
ちなみに『朝日屋』と名乗る蕎麦屋さんは多くて、元は1909年(明治42年)に上野で開業したのが元祖らしいです。
その流れを受け継ぐ渋谷の総本家は”創業明治40年”と言われていて、暖簾分け?となる秋葉原の『朝日屋』が明治23年創業でさらに古いと言うのは謎ですね。
どの話も計算が合わないので、元から『朝日屋』が複数あったのかも知れません。
まあ、何処が本家とかよりも蕎麦の味の方が大事なので、筆者的にはスルーする方向で良いと思います。
『カツ丼セット』を所望する!
そして、さも蕎麦を食べると思わせつつ、さりげなく“カツ丼”も食べるのも筆者です。
ぶっちゃけ、経験上から言わせて頂くと“蕎麦”だけの場合はビジュアル的にもネタ的にも弱く、記事を書く上で不都合が生じる可能性大であり、とりあえずカツ丼のセットなら写真も2倍になるので記事のボリュームも2倍になるであろうと言う事情が、あったりなかったりするのです。
本日のサービスは”茹で玉子”である!
日替わりでサービス内容は変わると思うのですが、この日は茹で玉子でした。
若干、この茹で玉子をどのように食べるのか悩む可能性は否めませんが、先客が使ったと思われる卓上塩がポンと置いてあったので、何も考えずに素のまま食べるのが正解でしょうか?
壁に目をやると、実に渋いメニューが貼ってありますね。
この『朝日屋』で軽く一杯頂くのも悪い選択肢ではありません。是非、機会を改めて酒を頂いてみる事にしましょう。
老舗の『カツ丼セット』を食す!
整いました。
セットメニューなので、もっとボリュームが少ないのを予想していたのですが、なかなか良い感じですね。これならば働く人のランチとして十分だと思います。
まずは蕎麦から頂く事にします。
甘塩っぱいとされる『朝日屋』の蕎麦汁ですが、筆者的にはそこまで甘くはないような予感です。
気になる蕎麦の方ですが、まあ普通だよねって感想で御座います。
そもそもが、この『朝日屋』に関しては蕎麦の美味しさをそこまで深く求めてないので、そこそこ美味しければ問題ありません。
まあ、ぶっちゃけ値段相応の蕎麦ですが、蕎麦汁は流石に老舗ならではの洗練された美味しさがあるので、選択肢としては有りだと思います。
無論、蕎麦自体の美味しさもチェーン店よりは確実に上で、蕎麦湯も出るのでイイ感じに蕎麦をエンジョイ出来ます。
っていうか、蕎麦湯とカツ丼の組み合わせが愉しめるのも、蕎麦屋でカツ丼を食べる理由のひとつである事を忘れてはいけません。
蕎麦屋のカツ丼は美味い説
カツ丼の味を決めると言っても過言ではないタレ、すなわち汁的な何かの完成度において蕎麦屋を上回る事は容易ではありません。
もはや日本の常識なので今更言う必要があるとも思えないのですが、あえて言おう!
「美味いカツ丼が食いたければ蕎麦屋に行け!」
蕎麦屋に行っておきながら、蕎麦を食べない勇気……あると思います。
今回はセットメニューのカツ丼であり、フルサイズほどの迫力はありませんが、十分に美味しそうなカツ丼の絵にはなっていると思います。
味付けは濃い目である!
ちょいと濃い目な味付けが江戸っ子らしくて好感が持てますね。
昨今は健康第一みたいな考え方が正義とされる風潮がありますが、だったら初めから薄いメニューを頼めよドアホって話でして、カツ丼を喰らう時は、
「ただただカツ丼の美味しさだけを全身で受け止めるのみ!」
であります。
『朝日屋』のセットのカツ丼はロースカツでして、豚カツ的には少々小振りな予感ですが、卵や玉葱が加わるカツ丼的にはギリオッケーで御座います。
若干、肉の薄さに関しては小一時間始まりそうで始まらない位置にありますが、それを補うだけの美味しさがあります。
また、結構な”汁ダク感”があるので、かなり御飯はススム君で御座います。
ご馳走様でした!
『朝日屋』 総評
ちょっと古い感じの店構えと落ち着く店内は、観光客でごった返す秋葉原の飲食店においてはオアシスとも呼べる聖域です。
逆に、観光客的には平日のランチタイムのド真ん中は避けて、ちょいと時間を外して訪れるとナイスな感じすね。
蕎麦的には特別な美味しさを感じませんでしたが、逆に日本の蕎麦の平均点よりチョイ上、これなら金出して食べに行くぜヘイ!みたいな立ち位置でしょうか?
それでは、是非みなさんも『朝日屋』のお得なセットメニューを試してみて下さい。
『朝日屋』
住所:東京都千代田区神田松永町16
営業時間 11:00~20:00 土曜日 11:00~15:00
定休日:日曜祝日
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